「第27回 福岡県文化賞受賞者」が決まりました!

 福岡県民の幅広い文化活動を促進し、文化の向上と発展を図るため、文化振興に貢献した個人や団体を表彰する「福岡県文化賞」。第27回の今回、市町村、文化関係団体、報道機関などから推薦があった県にゆかりのある38の個人、団体の中から、漫画家のうえやまとちさん、中洲ジャズ実行委員会、キャラクターデザイナーの谷口亮さんが選ばれました。

目次

創造部門:うえやまとちさん (漫画家)

 個性的、創造的な文化活動を行い、優れた業績を残し、県民文化の向上、発展に貢献したもの

出典:(C) 講談社

 福岡市生まれ。1985年から週刊漫画雑誌「モーニング」で漫画「クッキングパパ」の連載を開始。料理を通した人々のつながりをほのぼのとしたストーリーで描き、人気ロングセラー作品となる。2019年7月に連載は1500回に到達、コミックスは152巻まで販売され、料理漫画の世界最長記録を更新している。漫画の新しい可能性を追求し、次代を担うクリエーターを発掘しようと2016年に設立された「(一社)まんがコンテンツ振興機構」の名誉理事を務め、さまざまなイベントや海外交流を実施するなど、新たな才能の発掘や育成に力を入れている。

出典:(C) 講談社

受賞のコメント

 クッキングパパをこんなにも長く愛読してもらえるのは、ひとえに福岡のおいしい食材・料理・お店のおかげです。そして何よりも 福岡のあかるくて、あたたか~い人々のおかげです。この度は本当にありがとうございました。

社会部門:中洲ジャズ実行委員会

 地域の特性を生かした活動を行い、個性豊かで潤いのある地域社会づくりに功績があったもの。または国際・地域間交流など広範な文化交流活動を行い相互理解、文化交流の発展に貢献したもの

出典:西日本新聞社メディアビジネス局

 福岡市博多区中洲1丁目〜5丁目の町内会でつくる中洲町連合会と福岡青年会議所が連携し、2009年に実施した音楽フェスティバル「NAKASU JAZZ NIGHT2009」をきっかけに、ボランティアによる「中洲ジャズ実行委員会」を組織。アーティスト選定、グッズの企画・デザイン、警備計画書の作成や警察との協議、スポンサー企業への営業などさまざまな部会に分かれて活動し、毎年9月に「中洲ジャズ」を開催している。中洲の街を舞台に、国内外で活躍するアーティストがライブを繰り広げ、昨年11回を数えた。運営は企業の協賛金やグッズ販売の収益でまかなわれ、いまや10万人以上が来場する九州最大規模の屋外ジャズフェスティバルとして人々に親しまれている。

受賞のコメント

 この度の受賞は、中洲地域の皆さまをはじめ、これまで支えてくださった全ての皆さまのおかげです。本受賞を励みに、今後も精力的に活動を続けてまいります。今年も既に準備を始めており、9月開催予定です。楽しみに待っていてください。

出典:西日本新聞社メディアビジネス局

奨励部門:谷口 亮さん(キャラクターデザイナー)

 個性的または創造的な創作活動を行い、将来の活躍が期待されるもの

出典:西日本新聞社メディアビジネス局

 福岡市出身。米国カリフォルニア州のカブリオカレッジで美術を専攻。卒業後に帰国し、オリジナルキャラクターの制作を開始する。ポップでオリジナリティーのあるキャラクター作りなどが支持され、教育系出版社や英語教材、警察関係のキャラクターやアーティストのCDジャケットなど数多くのデザインを手掛ける。2018年には、デザインしたキャラクターが全国の小学生による投票で20年東京五輪・パラリンピックのマスコットに選ばれ話題に。九州産業大学造形短期大学部客員教授として、後進の育成にも努める。

出典:西日本新聞社メディアビジネス局

受賞のコメント

 奨励賞、ということでこれからを期待していただけたのだと思っています。もっともっと、福岡県のどんな方にも僕の絵やキャラクターが浸透していくように、気持ちを新たにして頑張ります!

これまでの受賞者を紹介しています

 1993年に創設された「福岡県文化賞」は、これまでに108の個人・団体を表彰しました。第1回から第26回まで、多彩な受賞者の情報は下記で確認できます。

第1回〜第26回 福岡県文化賞 受賞者

※3月21日に予定していた記念イベントは、新型コロナウイルス感染症の感染とその拡大防止のため延期になりました。 企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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