皆さんはたこ焼きパーティー(タコパ)をしたことはありますか? 関西以外だと経験のない方も多いかもしれません。私は埼玉県に住んでいるのですが、ママ友が集まってタコパをすると、中に入れる具に意外な地域差があってびっくり! なんとも面白い会になりました。
仲良しママで、たこ焼きパーティーを開催
娘が通う幼稚園で仲良くなったママ友には、全国色々な都道府県出身の人がいます。私は大阪府出身、Tママは東京都、Fママは福岡県、Yママは山形県です。
ある日Tママが私にこう言いました。
Tママ 「大阪の人ってみんなタコ焼き器持ってるの?」
私 「そうだね、うちもあるよ!」大阪人としては即答です。
そこにFママがノリノリで入ってきました。
Fママ 「大阪の本格的なタコ焼き食べたかー! 子ども達が幼稚園の間にタコパしよ!」その場のノリで、仲良しママ達だけのたこ焼きパーティを開催することになりました。
Tママ 「うちスーパー近いから、当日材料買っていくよ!」買い出しは、Tママにおまかせすることに。
たこ焼きの材料って? 買い出しは大混乱
タコパ当日。
家で待っていると、Tママから電話がかかってきました。
Tママ 「ごめん、タコとたこ焼き粉以外に何がいる? よく考えたら作ったことないんだよね」
これには、一緒に電話を聞いていたFママ、Yママも大爆笑!
私 「たこ焼き粉なんか高いし、使わなくない?」と私が答えると、みんなが「えー!」と声をあげました。
私が普段作る生地は、小麦粉を準備し、その4倍量ぐらいのダシ汁と卵をまぜるというだけ。逆に、たこ焼き粉だと何が必要かわかりません。
パッケージにはどんなレシピが書いてあるのかTママに聞いてみました。
Tママ 「タコ、卵、キャベツ、牛乳… 」
私 「… それ、お好み焼きちゃうの? キャベツ?」
すると、横から追い打ちがかかります。
Fママ 「キャベツ使うばい! 何言いよーと?」
Yママ 「え? こんにゃくも入れるよね?」
私 「いやいや! 普通は、ネギ、紅ショウガ、天かす、タコでしょ!」
私はタコ焼きに地域差があることに驚きを隠せませんでした。
3種類の「たこ焼き」は、みんな違ってみんないい
「もうわけわかんないよ! 今の話に出た材料、とりあえず全部買っていくから!」と笑いながら言うTママ。この際、全部作って食べ比べしてみよう!ということになりました。
まずは大阪のたこ焼き。前述の生地に、ネギと紅ショウガ、天かすをたっぷり入れます。
「焼くの難しいけどふわふわで、ネギの香りもいいね」と好評です。
次は、Fママがキャベツたっぷりで焼いてくれた、福岡風。食べ応えがあってキャベツの甘みが優しい味です。
「子どものおやつにもよさそう!」とみんなで意見が一致しました。
Yママは、こんにゃくを塩もみして入れます。食感がおもしろくて、これもありだな、と思いました。
大阪人のプライドもあって、最初は少し嫌だった他府県のたこ焼きレシピですが、どの地域のたこ焼きもそれぞれの良さがありました。
Yママ 「これってまさに異文化コミュニケーション、ってやつだね! みんな違って、みんないいっていうかさ」Yママの一言にみんな頷きました。Fママも、笑顔で
「子どもたちにも『違う!』って決めつけるんじゃなくて、『一回受け入れてみようよ』っていう体験させてあげたい。そのほうが人生豊かばい!」と一言。
楽しいたこ焼きパーティ。次は子ども達も一緒にやろうと約束しました。
どんな文化の違いも、細かいことは気にせず味わってみる方が、なんでも楽しくなるのかもしれないな、とみんなで笑いあいながら思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / まゆり)