自分だけの特別な一杯を【モドゥ コーヒー ブリュワーズ】

 こだわりのコーヒースタンドがあるという話を聞きつけ「Modoo’s Coffee Brewers(モドゥ コーヒー ブリュワーズ)」(福岡市中央区)へ。オーストラリアで学んだという本格コーヒーを味わってきました。

出典:https://fanfunfukuoka.aumo.jp/

 ビルの階段を上がった2階にある「Modoo’s Coffee Brewers(モドゥ コーヒー ブリュワーズ)」(福岡市中央区)。オーナーバリスタの廣瀬規一さんは留学先のオーストラリア・メルボルンで、7軒のカフェやレストランで働いて腕を磨いた経歴の持ち主です。  廣瀬さんの接客時の程よい距離感も人気の理由。一人でも来店しやすい雰囲気づくりを日頃から心掛けているといいます。

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 何度か改装したという店内は、ライトグレーの壁が印象的な、シンプルで洗練された空間。所々に置かれたグリーンが映えています。  店内に響くマシンの音。コーヒーをいれる工程を眺めていて驚いたのが、廣瀬さんの流れるような所作の美しさです。

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 豆は高品質のスペシャルティ・コーヒー。「エスプレッソ」向けに2種類、ハンドドリップでいれる「フィルター」向けに3種類の5種類が常時用意され、約1カ月ごとに豆の種類は変わります。

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 ん!?  カウンターに何やら細かく書かれたカードが数種類。これは? 「コーヒー豆の生産地やその標高、フレーバー、甘味、あと味などを細かく書いています。興味を持ってもらえたらと思って」。廣瀬さん自らテイスティングしチェックしてあり、豆の個性がひと目で分かります。

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 ラテのバリエーションが多いのも特徴。どれを選ぶか悩んでいたら、今の気分や細かい好みを聞かれました。  「今日はお疲れ気味ですか?」「食事された後なんですね」「どんな味がお好みでしょう。苦み、温度、ミルクフォームの泡は多め?」そんな会話を交わしながら、ぴったりの一杯が見つかるよう聞き出してくれます。

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 メニュー表はオージースタイル。「メニューボードはシンプルに見えますが、組み合わせによって無数のメニューが隠れているんです」と廣瀬さん。  メルボルンのカフェと同様、カプチーノやラテのバリエーションは豊富。「ラテはひとつじゃないんですよ。例えば「フラットホワイト」「ラテ」「カプチーノ」「マジック」「ピッコロラテ」「モカ」などのように種類が分かれます」。  なるほど~ラテの世界って奥が深い! 尋ねると一つ一つの特徴を親切に教えてくれました。ちなみに、プラス60円で牛乳を豆乳、アーモンドミルクに変更できます。

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 メルボルンで修行していた当時の話を聞きました。「向こうは、暮らしの中にコーヒーがあるのが当り前。カフェの超激戦区で働いていたのですが、コーヒー一杯への評価がかなり厳しくて『あなたのいれたコーヒーはおいしくない、別の人に代わって』『もう一回作り直して』『もう来ない』など、オージー(オーストラリア人)は、はっきり言いますよ~」と笑います。  バリスタの腕が試される環境でコーヒーを学んできた廣瀬さん。「もっと日本の人にもコーヒーを楽しんでもらいたいんです。細かいオーダーにも応えますので、自分だけのコーヒーをぜひ見つけて欲しい」とのこと。

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 同じエチオピアの豆を異なる方法で飲み比べてみました。  まずはエスプレッソで味わうと、ミックスベリーのような甘くフルーティ香りが漂い、奥深い甘味が感じられます。  理由は「豆の個性を最大限に引き出すように意識しているから」だとか。その日の気候や湿度を考えて、豆の分量や湯の温度、抽出量などを細かく微調整していくそう。「バリスタのスキルです」「エスプレッソはただの苦い液体ではないんですよ」と微笑む廣瀬さん。  次にカプチーノで味わってみました。まったく印象が違う!  使用している佐賀県唐津市産の村山牛乳の甘味を生かすため、温度はややぬるめ。コクとうま味のバランスが絶妙でした。かなり飲みやすかったです。

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 スイーツは2種類。「フィナンシェ」はオリジナルとアールグレイの2つの味があり、バターがふんだんに使われています。  「カヌレ」の味はオリジナルとキャラメル、ショコラの3種類。甘さと香ばしさ、表面のパリパリ食感と中身のしっとり具合いがくせになりそうなおいしさでした。

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 ただ飲むだけではなく、コーヒーについていろいろ知ることができるのが同店の魅力。「ここはコーヒーをたしなむところ。専門性の高い店を目指しています」と廣瀬さん。  高度な抽出技術と実力を持つスペシャリストと会話しながら、コーヒー・カルチャーを堪能できる貴重なカフェ。訪れる前と後で価値観が変わるかもしれません。休日は込み合うので、ゆっくりしたいなら平日がベターです。  現在はコーヒーのテークアウトもできます。

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 豆を買ったお客さんからメールなどで質問が届くことも多く、丁寧に対応。アフターケアも気を抜きません。豆(100g 1,100円~)は店頭またはオンラインストアで販売しています。また、豆1パック30gが数種類が入った「テイスティングセット」(2種類 900円~)も人気です。  同店ではコーヒーのレッスンも月に一度行われています。少人数制で目的別にクラスが細かく分かれ、他のカフェのバリスタも学びにやってくることもあるそうです。詳しい情報は同店のホームページで確認を。

Modoo’s Coffee Brewers

住所:福岡市中央区警固3-1-28アーバン警固202 営業:11:00~19:00 ※豆の入荷情報などは下記ホームページで確認を 水曜休

Modoo’s Coffee

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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