天神地下街の東11番街にある芋菓子専門店「芋屋金次郎」(福岡市中央区)。高知県で1952(昭和27)年に創業した老舗芋菓子メーカー「澁谷食品」が展開する芋菓子専門店で、郷土菓子の芋けんぴが種類豊富に並んでいます。
一番人気という看板メニューは、食欲をそそる黄金色がまぶしい「揚げたて芋けんぴ」。揚げたてを目の前で袋詰めして提供するスタイルで、週末には行列ができるほど人気があります。
芋屋金次郎の芋けんぴ作りに使われる材料は、サツマイモ、油、砂糖のみというシンプルさ。「シンプルであるからこそ、素材にこだわっています」と店長の小笠原菜弓さん。 揚げたて芋けんぴに使っているサツマイモは、国内の契約農家が育てた「黄金千貫(こがねせんがん)」。小笠原店長は「黄金千貫は、油で揚げても風味が落ちず、芋けんぴにするのに相性が良いんです」と話します。
新鮮なサツマイモはまず、自社工場で洗浄してスライスされ、素揚げされます。その後、福岡市中央区平和にある福岡店で、なたね油と米油をブレンドしたオリジナルの油で本揚げ。 揚げたての状態で、合成甘味料など添加物を加えない糖蜜でコーティングし、キラキラした芋けんぴが完成します。天神店には、できたてホヤホヤの芋けんぴが届けられます。
店頭で販売する「揚げたて芋けんぴ」は、製造から12時間以内のもののみで、小袋(150g)は500円、大袋(300g)は800円。 「揚げたて芋けんぴは食感もやわらかく、風味が豊か。来店される方のほとんどが、揚げたて芋けんぴを購入されます」と小笠原さん。「福岡を訪れる観光客の方などは、揚げたてを買って食べ歩きを楽しまれる方も多いですよ」と笑顔を見せます。
揚げたてのほか、黒糖を使った「黒糖芋けんぴ」(250円)や食感がさらに軽やかな細切りタイプの「深層水細切り芋けんぴ」(250円)、店長のイチオシという「種子島ムラサキ」を使った「むらさき芋チップ」(250円)、「紅はるか胡麻チップ」(250円)など、バラエティーに富んだ芋けんぴがずらり。 プチギフトとしても喜ばれそうなサイズのパッケージもそろいます。
ちょっと小腹がすいたときにもぴったりな「いもやのスイートポテト」(200円)のほか、秋から5月ごろまでの期間限定の「チョコがけけんぴ」は、「ミルク」「ホワイト」「ビター」(各500円)、「あまおう」(700円)と4種類をラインアップ。今だけの芋けんぴが楽しめますよ。
「甘くておいしい揚げたて芋けんぴは、温かいお茶との相性が抜群です!」と小笠原さん。「好みの芋けんぴを見つけるのに、食べ比べしてみるのも楽しいですよ」と話してくれました。
芋屋金次郎 天神店
住所:福岡市中央区天神2 地下1号東11番第012号 電話:092-739-7421 営業:10:00~20:00 ※天神地下街に準ずる ※臨時休業中