マイケルもプリンスもよみがえる ’80年代洋楽ライブバー「reflex(リフレックス)」 【久留仁譲二の小市民だより】

 お久しぶりです。久留仁譲二です。

 きょうは、今の私にとって福岡で一番楽しい場所を紹介いたします。

 その名も「リフレックス」。日赤通り、FBSさんの南側斜め向かいのビルの地下にあるバーです。1980年代の洋楽が楽しめます。店名はもちろん、デュラン・デュランのヒット曲にちなんでいます。

 入口に降りる階段。にぎやかに色々貼ってます。

 扉ではマイケル・ジャクソン様が出迎えてくれます。この「スリラー」の頃のマイケルのルックスが一番カッコ良かったと個人的には思います。

 リフレックス最大の魅力は、原則金曜と土曜、週末の21時以降、3回にわたり繰り広げられる、ハウスバンド「ナイトジャックス」による洋楽のカバーの生演奏です。もちろんマイケル・ジャクソン、マドンナ、カルチャー・クラブなど80年代に活躍した人たちの曲ばかりです。その頃、FBSの土曜深夜にやってた番組「ナイトジャックFUKUOKA」からいただいたバンド名、いいですね。私も毎週楽しみに見てました。「カバー」と書きましたが、ほぼ原曲に忠実なコピーに近い演奏です。時に原曲を超えるかも。

 男性メインボーカルのひゅー後藤さん。知らない人は”べーやん”こと堀内孝雄さんのマネをしていると思いがちですが、違います。80年代の、髪を短く、ヒゲをたくわえ、男らしくなったフレディ・マーキュリーです。驚異的なハイトーンボーカルで、あのライブエイドの感動が何度も味わえます。

 彼は、他にも様々なロックスターに無理やり成り切りますが、私が腹を抱えて笑ったのが、この↓人。

 早逝の天才、プリンスです。「パープル・レイン」の間奏、哲学的とも言える瞑想の表情、最高です。

 ナイトジャックスの歌姫、うらりーなさん。ひゅーさん同様、引き出しがめちゃめちゃ豊富で、マドンナからシンディ・ローパー、ホイットニー・ヒューストン・・・と何でもこなします。お店のサイトのプロフィールを拝見すると、神奈川県の民謡大会で準優勝、シンクロナイズド(今はアーティスティック)スイミングのジュニアオリンピックで金メダリスト、華麗な経歴です。民謡、シンクロ恐るべし。抜群の声量もうなづけます。

 このビジュアルの不統一感。カオスです。たまりません。アドレナリンが出まくります。

 で、このイケメンボーカルがお店のマスター、IZUMIさんです。ビジュアル系バンドにいそうな方ですが、最近ちょっとふっくらされてますか?歌もギターもキーボードも何でもござれのマルチ・プレーヤーです。そして、なによりも経営者っていうのがすごいじゃないですか。ジャーニーとか声を張るハードロック系がお得意とみえますが、プロフィールを拝見すると、他のバンドにも参画し、ラルクからYMO、オフコース!・・・と多様なジャンルを網羅されています。そんなに色々取り組む時間がよくあるなあ、と感心してしまいます。

 マスターは、他のボーカルおふたりと違って、メーク、変装無しの素です。ギターを弾きながら、キーボード弾きながら、マイクを持って、と多様な歌い方に合わせてすぐに準備出来るよう、このローランドの近くが立ち位置です。

 なんか光線の加減で紫になってますが、ドラムズのばたやんさんです。私が通い始めてからずっと変わらず、重量感のある力強いドラムを響かせておられます。バンドの安定感を支える功労者です。

 左奥にいらっしゃるので、客席からは見えにくいですが、Sachiさんのキーボードの存在感も際立ちます。デュラン・デュラン、アーハやエイジアなど80年代の曲はキーボードが活躍するヒット曲が多いです。難しそうな速弾きも軽くこなし、バンドの音にきらびやかな彩りを加えます。

 わりと最近加入されたリードギターのイッシーさん。クールな風貌とシンプルな出で立ちがイカしてます。80年代のお店なのに、70年代ブリテッィシュロックの雰囲気をまといます。控えめな印象で淡々とプレーされますが、ヴァン・ヘイレンのジャンプ!などパワフルな曲のソロは迫力満点でしびれます。リズムキープも完璧です。

 そして、バンドの要、ナイトジャックスのバンマス・ヨッティーさんです。ネックのぶっとい6弦ベースを自在に操り、ドラムズのばたやんさんとともに、うねりのあるグルーブを生み出し、観客をノリに乗せます。力強い演奏とギャップのある、はにかんだような笑顔が魅力です。

 ときには、客席からの飛び入り演奏もOKです。この日は、まさに「ジャンプ!」。プロはだしのノリノリのベース演奏をやってのけたお客さんに満場拍手喝采でした。にしても、ひゅーさん、フレディなのかデヴィット・リー・ロスなのか紛らわしい姿です。

 思わずステージに躍り出る人も現れます。

 とっても楽しく愉快な「リフレックス」の様子、伝わったでしょうか。冒頭書いたように、私はほんと大好きで普通のミュージシャンのコンサートに行く以上に楽しんでいます。レパートりーが150曲以上あるみたいで、紙に書いて自分の好きな曲をリクエストしたら、大体何曲か応えてくれます。バグルスとかティアーズ・フォー・フィアーズみたいな生再現難しそうな曲もやってくれるところもグッドです。

 ASKAさんなど有名人もちょいちょい来店されるようです。

 元々私は近くにある、ASKAさんが秘かに復活ライブをやったというお店に行こうとして休みだったので、「どっか無いか」とネットで調べて入ったのが、このリフレックスとの出会いでした。

 ほんとは70年代ポップ・ロックが一番好きなんですが、このお店で「MTVワールド」というか小林克也さんの「ベストヒットUSA」的世界が懐かしく蘇り、再び魅了された次第です。

 ジュリーや聖子、チェッカーズなどの歌謡曲やJ-POPが好きな方は水曜日中心に「昭和ジャックス」のステージもありますよ。

 日本の音楽に目覚めた外国人にみなさまにも超おすすめエンターテインメントです。

ロゴ

リフレックス80’s Music & Culture Bar reflex (reflex80s.com)

80’s Music & Culture Bar reflex (reflex80s.com)
福岡市中央区高砂1丁目14-1カクタス天神ビルB1F
TEL/092-535-1980
E-mail/reflex_love80s@yahoo.co.jp

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

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