西日本新聞社は小中高生を対象にした、「第67回西日本読書感想画コンクール」の作品募集をしています。夏休みに取り組む人も多いと思いますが、どうやって描けばいいか分からないという人もいるのではないでしょうか。この記事では、読書感想画を描くコツと、今年の指定図書についてお伝えします。
西日本読書感想画コンクールとは?
西日本読書感想画コンクールは、九州・山口各県学校図書館協議会と西日本新聞社が、地域の小・中学生、高校生を対象に開催している絵画コンクールです。
このコンクールは1957(昭和32)年から続いており、全国でも最長の歴史と、地方での開催としては最大の規模(2022年度の応募総数は約32万7千作品)を誇り、各所から高い評価を得ています。
読書感想画は、子どもたちが本を読んで感じたこと、考えたこと、心に浮かんだイメージなどを、自分の心の中で組み立て、絵というかたちで表現するものです。
読書感想画を通じて、読書への意欲が高まり、豊かな感性や想像力を育む児童・生徒が一人でも増えることを願って、本コンクールを実施しています。
読書感想画を描くポイントは?
読書感想画コンクールは子どもたちの感性を大事にしているので、絵を描くことを難しく考えることはありません。本を読んで感じたこと、考えたこと、心に浮かんだイメージなどを、自分の心の中で組み立て、絵というかたちで表現してみてください。
まずは、筆を手に取って用紙に思いのままを描いてみてください。描いているうちに、楽しくなって新しいアイデアが浮かんでくるかもしれません。感想画に正解はありませんので、自由に表現してみてくださいね。
指定図書となっている21書目を紹介しますので、気になる本があれば、ぜひ手に取って読んでみましょう。
第67回西日本読書感想画コンクール指定図書を紹介!
読書感想画を描くのにオススメな、今年の西日本読書感想画コンクール指定図書を紹介します! 是非、チャレンジしてみてください。
小学校低学年の部(小学校1・2年生)
【金の星社】「ともだちはしおりのこぶた」1,430円(税込み)
真山みな子/作、山西ゲンイチ/絵
ぷーもんは、しおりにえがかれた元気なこぶた。ひとりの少女がぷーもんといっしょにドキドキしながら本を読み進めていく物語。
【小峰書店】「なまえのないねこ」1,650円(税込み)
竹下文子/文、町田尚子/絵
八百屋の猫もパン屋の猫も、みんな持ってる「名前」に憧れる、ひとりぼっちの猫が見つけた「ほんとうに欲しかったもの」とは?
【汐文社】「とりかえっこはっぴょうかい」1,760円(税込み)
森川かりん/作
はっぴょうかいで、やじゅう役のタロちゃん。ドレスが着たくて、おひめさま役の子と服をとりかえっこするのですが…。
【評論社】「ごきげんななめなおさるさん」1,650円(税込み)
スザンヌ・ラング/文、マックス・ラング/絵、さやまたいち/訳
ジム・パンジーは「ごきげんななめ」なきもちとなかよくなれるかな? かんじょうとのつきあい方を楽しく教えてくれる絵本です。
【文溪堂】「ツキをなくしたクマくん」1,650円(税込み)
谷口智則/作
クマくんが冬眠から目覚めると、胸にあったはずの月のもようがありません。月をさがしに出たクマくんは、女の子に出会って…。
【光村教育図書】「とうちゃんはむしゃんよか」1,430円(税込み)
内田麟太郎/文、西村繁男/絵
父ちゃんは、大蛇山づくりの名人。だけど母ちゃんがしなしてから、しゃべらん。元気ば、ださんね! 祭りがつなぐ絆と友情を描く。
小学校中学年の部(小学校3・4年生)
【あすなろ書房】「ロサリンドの庭」1,320円(税込み)
エルサ・ベスコフ/著、菱木晃子/訳、植垣歩子/絵
いつも部屋で過ごす病弱な少年が、不思議な女の子との出会いから劇的に成長していく感動の物語。北欧で読みつがれてきた名作。
【アリス館】「海をわたる動物園」1,540円(税込み)
いちかわけいこ/作、村田夏佳/絵
アフリカから日本へ動物たちを運ぶ船に偶然乗り合わせた大学生のシュン。60頭の動物と旅した物語。
【教育画劇】「あなたにあいたい」1,430円(税込み)
宮野聡子/作・絵
動物たちにはみんな会いたいだれかがいます。でもなかなか会えません。「会えたらいいね」と、やさしい気持ちになれる絵本です。
【新日本出版社】「ちいさな島のおおきな祭り」1,650円(税込み)
浜田桂子/文・絵
沖縄県の小さな島・竹富島では、年に20もの祭りがおこなわれます。中でも六百年つづく「種子取祭」は島人のほこりです――。
【フレーベル館】「家守神1 妖しいやつらがひそむ家」1,210円(税込み)
おおぎやなぎちか/作、トミイマサコ/絵
拓が住むことになった古い家には、幽霊でも妖怪でもない〈なにか〉がいる! 家の守り神と少年・拓のハラハラドキドキ新生活!
【ポプラ社】「新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい」1,430円(税込み)
あまんきみこ/作、黒井健/絵
松井さんはタクシーの運転手さん。ふしぎなお客さんをのせて、きょうはどちらまで?だれの心にもあたたかくよりそう物語。
小学校高学年の部(小学校5・6年生)
【あかね書房】「七不思議神社」1,320円(税込み)
緑川聖司/作、/TAKA 絵
転校してきたリクは神社で風変わりな少年タクミと出会う。絵馬に七不思議をかくと願いがかなうと聞き、一緒に怪談を集めにいく!
【絵本塾出版】「気候変動のれきし はじめて読む’地球を救う方法’の本」2,200円(税込み)
キャサリン・バー、スティーブ・ウィリアムズ/文、エイミー・ハズバンド、マイク・ラブ/絵、しまだようこ/訳
地球温暖化は、植物や動物やわたしたち人類に、どんな影響を与えるのでしょう?この世界を救うためにあなたにできることは…?
【くもん出版】「やくやもしおの百人一首」1,650円(税込み)
久保田香里/著、坂口友佳子/絵
百人一首のふだが女の子に変身し、百人一首成立の時代で時空を超えた人探し。古典文化と歴史を織り込んだ古典文学ファンタジー。
【国土社】「金色の約束」1,540円(税込み)
松本聰美/作、黒須高嶺/絵
かつて仲良しだった光輝と智彦は、じいちゃんの残した地図を手に砂金探しに行く。砂金は見つかるのか? 友情は取りもどせるか?
【徳間書店】「人形つかいマリオのお話」1,540円(税込み)
ラフィク・シャミ/作、松永美穂/訳、たなか鮎子/絵
同じお芝居ばかり演じるのがいやになったあやつり人形たちが、糸を切っていなくなり…?「物語の名手」シャミが贈る楽しいお話。
【ほるぷ出版】「ラスト・チェリー・ブロッサム わたしのヒロシマ」1,650円(税込み)
キャサリン・バーキンショー/作、吉井知代子/訳
広島に住むユリコのいつもの毎日は、一発の原子爆弾で全て失われた––日系アメリカ人著者が被爆者の母の体験をもとに描く物語。
中学校の部
【岩崎書店】「しずかな魔女」1,430円(税込み)
市川朔久子/作、平澤朋子/絵
ある日、図書館の司書さんから渡された白い紙の束「しずかな魔女」。ふたりの少女のまぶしい、ひと夏の物語が草子を変えていく。
【童心社】「空から見える、あの子の心」1,650円(税込み)
シェリー・ピアソル/作、久保陽子/訳、平澤朋子/絵
いつもひとりぼっちで、不思議な行動ばかりするジョーイ。そんなジョーイを見守っていたエイプリルは、すてきな秘密を発見する!
【理論社】「ボーダレス・ケアラー 生きてても、生きてなくてもお世話します」1,540円(税込み)
山本悦子/著
生と死の境目にいる「ボーダー」たち。海斗は死んだ飼い犬・豆蔵のリードを手に散歩すると町角にボーダーが見えることに気づく。
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