数年前の休日、週末に車で小一時間の場所にある温泉に家族で出掛けました。私は「ママ友3人にお土産を渡す」、この一見簡単そうなことを、あれやこれや考え…。結果、予想外の展開に私はプチパニックになりました。
ママ友3人へのお土産を渡す機会は… そうだ、あの日がある!
子どもが通った幼稚園から今の小学校に入学する人数が多かったので、ママ同士のつながりは多く、仲が良い方です。
ただ今回は近場への小旅行だったので、お土産を渡そうとは考えていませんでした。ちょうど旅行の前にママ友3人とランチに行き、その話をしていたので、お土産はこの3人にだけ買ってきました。
旅行から帰っても台風が来たり、子どもが風邪をひいたりで、お土産を渡しそびれていました。
そんな中、カレンダーを見ながら気付きました。
「あ! 来週は参観日がある」。そこでこの日に学校で渡そうと思いました。
しかし参観日が近づいてきて、私はあれこれ考え出しました。 温泉旅行の話をしていないとはいえ、他のママ友もいる中で、3人にだけお土産を渡すのはいかがなものか…。
けれど、既に10日もたっていて渡したい気持ちが強かったので、やはり参観日に渡すことにしました。
問題は、どうすれば他の人に気付かれずに渡せるかです。他のママ友がいないタイミングを狙うしかありません。 そして、この「○○温泉△△ホテル」のロゴ入りの袋、これは良くない。無地の袋を3つ準備して、お土産を入れました。
これなら、いかにもお土産に見えずにこっそり渡すことができるはず。参観日に来ている他のママに角が立たないように必死でした。
参観日当日に3人目のママ友がとった行動とは!?
参観日。まだ始まる前に、ママたちの姿が廊下にちらほら。少しずつ集まってきます。
1人目、2人目のママには、周りに誰もいないタイミングがあり、こっそりと渡すことができました。 2人とも察してくれたようで、小さな声でお礼を言い、旅行についてちょっと話す程度。
「よしよし、予定通り、順調」。
3人目のしんちゃんママ(仮名)は、2学年下の妹の教室に行っていたようで、授業が半分終わる頃にこちらの教室にやって来ました。
授業が終わり、いよいよ、しんちゃんママに渡す時です。誰とも話していないタイミングをみて、お土産を渡しました。 私がホッとした、その時! うれしそうに喜んだしんちゃんママが、たくさんのママがいる廊下から教室に向かって、
「しんちゃーーーん! ○○君ママ(私)から温泉のお土産もらったよーー♪」と大きな声。廊下中に響き渡りました。
私は平静を装いながら、心の中では
「…(きゃー!やめてー!)…」とプチパニック。他のママに思いっきり角が立ったような気がしましたが、笑顔でごまかすしか手がありませんでした。
しんちゃんママは悪くありません。 ただ、これからお土産を渡すのは「学校以外の場所で」と心に決めました。
(ファンファン福岡公式ライター/ymz)