“CatGTP”とは 「サ日記」

 こんにちは。猫のサニです。

 このところ、月に1回のブログ執筆のペースになってます。もっと書きたいところですが、おれもイイとしなので、お許しを。とはいえ、月に2回くらいにはなるよう、努力はしてみますわ。

 ここ何回か、この「うし一家」のことばかり書いてきたので、きょうはちょいと自分の話を増やそう。

 おれは、猫界ではかなり思慮深い方だと思う。この写真を見ればそれがわかるだろう。飼い主からは、「夏目漱石のごたる表情をしてる」と言われている。

 弟子のチョビもおれの知恵と経験には、一目も二目も置いている。というかチョビは何もわかっておらん未熟者である。

 最近人間ども、ChatGTPとかいうもので騒いでおるが、おれは言うなれば、猫世界の知恵袋、「CatGTP」だと言える。近所の猫どもも何か迷ったときには、相談にやって来る。

 ちょいちょいやって来る黒猫だ。魔女の宅急便のジジっぽい。耳はさくらになった地域猫だが、人懐っこい。おれに、「人間と仲良しになるにはどうしたら良いですか」ときいてきたから、「足元に頭とからだをこすりつけて甘えるがよい」と答えたら、それを守って、近所でかわいがられているようだ。

 三月ほど前から来るようになった、黒が多いクロシロのハチワレ猫だ。さっきの黒猫(今後ジジと呼ぼう)と違い、人間が来るとすぐ逃げる。「このへんでゆっくり眠れる場所はどこですか」というので、「納屋の裏のわらを入れたリヤカーが良いぞ」と教えてやった。気持ちよさげに寝ている。

 ただ、うしもこの場所を愛用しておった。うしにもおれが教えてやった。けんかが起こっている様子もないから、シェアしてダブらんように使っておるんじゃろう。

 おっと、ここらで今月7月の地域猫カレンダーをお見せしよう。

 上も下も茶トラで揃えとるな。上の猫は、足をはみ出して、ゆったりとすわっておる。おれも、なぜかいつもテーブルから足がはみ出てるぞ。

 下の猫は、自転車の下が猫の好きなすき間に見えたのか。

 こちらの上の猫はなんとも言えん味のある表情をしてる。なんか興味を惹くようなものを見ているのか。

 下の猫はまだ子猫とみえる。からだを膨らませているようだから、向こうに敵らしきやつを見つけたんじゃないか。

 さて、暑いアツイ毎日だが、チョビは夏場は猫つぐらには入らない。キャットタワーの一番下が気に入ってて、ひとりで居るときは大体ここで過ごす。

 「ここは安全だ」とわかっているのか、長々と寝ていることも多い。おれのように、人間に慣れていないから、なかなか人の居るテーブルでの熟睡は難しいのか。

 それでも、おれが近くにいるときは、こうして居間でリラックスすることもある。それにしても、この真夏にも毛布が出ているのはどういうことだ。

 「サニさん、外でケンカが」とチョビが呼ぶ。

 「なんだ。どうせ大したことじゃなかろう」と、冷静なおれ。

 やはり、大したことなかった。うし一家のヌーとバーがじゃれ合って暴れている。このヌー、バーの兄弟は、チョビの弟たちだと思うが、チョビはどうもわかっとらんらしい。少なくとも母親は同じクミコのはずだ。

 さて、「CatGTP」を自負する以上、どんな質問にも答えられるように準備しておかねばならぬ。新聞もテレビもネットも情報源だ。目を通すのに余念がない。飼い主は「毛が入り込んでパソコンが壊れる」と迷惑顔だが。

 外は暑いばかりだが、ちょいと脱出してみた。外の空気もたまには吸っとかないと、野生の勘が鈍るからな。

 最近のおれは、遠くに行かないし、他のやつらとケンカもしない。安心してていいぞ。

 なにしろ、CatGTP、知性派猫だからな。

 もっと写真沢山撮って用意してたが、ネタ切れになったらいかんから、またこの次ニャ。

 ごきげんよう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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