能天気にみえる飼い猫・サニの日記も、恐怖感、危機感に満ちた内容になる。 東京都周辺、大阪、兵庫に加え、おれサニが住む福岡県にも、あす「緊急事態宣言」が出されそうだ。これだけ感染者が急増すれば無理もない。ニューヨークの動物園ではトラが新型コロナウイルスに感染したという。同じネコ科なので、おれも他人ごとではない。
いいお天気が続いているのに、新型コロナウイルスのおかげでみんな何も出来ない日々を過ごしているそうだ。 「悲しいほどお天気」というユーミンの歌があったそうだが、ほんとうによか天気が続く分、悲しくなってくる。 上の写真は、小倉に単身赴任中のJが市場で会った地域猫らしい。おれも、飼われる前は自由に外を行き来していたから、うらやましくもあるが、 今や人間が家の外に出られない世の中になってきた。気楽にみえるおれだが、猫一倍心配している。
こいつもおれのように人懐っこい猫らしい。くんくん匂っているおは、腹を空かしておるのか。
家から外に出られない人たちは、テレビを見たり、本を読んだり、音楽を聴いたりして過ごしているのだろうか。 それらにも飽きたら、このサ日記で、猫の姿見て気持ちを和ませて欲しい。もう少し小倉地域猫さんの写真を載せよう。
やさしい地域の人たちにえさをもらってるのか、毛並みも悪くないし、体格も立派だ。
Jは写真撮影がヘタクソだ。せっかくのいい顔がぶれておる。今度はもっとうまく撮ってやってくれ。
おれは、Jがホームセンター・グッデイで買ってきた爪とぎ「ニャンコロビー」が大変気に入った。乗っかると、おれの からだがスッポリ収まるところが気持ちよし。
なぜかわからんが、背中の毛が馬のたてがみのように逆立っておる。最近トシのせいか、おれが馬のように「パカラッ、パカラッ」 と駆け回る回数が減って、家族は残念がっておる。
もう何年もこの上に乗っていたかのように板についている。これを作ったメーカーの人は猫ごころがわかってるぞ。
おれはこうやって日の当たる場所で見ると、白っぽいグレーに見えるが、夜になり、電灯の光の下ではもっと黒っぽく見えるらしい。 七変化とはいかんが、二変化だ。前にも書いたが、ヒラメのような保護色を操る神秘性を秘めた猫、それがおれサニだ。
さっきから見張っているが、きょうはクロもチビな猫も来ない。やつらも外出を自粛してるのか。だいたいやつらは、帰る家のある飼い猫なのかどうかもわからんが。
おれがガラス越しに外猫の連中といがみ合っているとうちの飼い主はいやがるから、たまには、こんな静かな昼もいいだろう。 こんなふうに堂々と寝そべっていると、「サニがいばりくさっている」と言われるが、別にいばっているわけじゃない。 だいたい、誰に向かっていばるというのか。わけのわからんことをいうもんだ。
外は物騒だが、きょうも穏やかに日を過ごす。締めくくりは、仏さまのように慈愛深いおれの顔で疲れた心を癒しておくれ。 これは眠ってるんじゃないぞ。半眼を開いて瞑想、祈っておるのじゃ。 近々、久々のプレゼントも企画しておるぞ。たのしみにサ日記を読み続けておくれニャ。