わが家にあるスモモの木には、カブトムシやクワガタがたくさん寄ってきます。それを「全部ほしい!」と言うママ友…。しかも、あげたカブトムシやクワガタを転売していたことが発覚し?! あなたならどんな対応をとりますか。
わが家にはカブトムシやクワガタがいっぱい
わが家にはスモモの木があり、毎年7月初旬には実がなります。虫にとってもおいしいのか、実を収穫する時には驚くほどたくさんのカブトムシやクワガタがいるのです。
うちの娘は田舎育ちなのに虫が苦手。だから飼ったりもしないし、もったいないですがその場に放置していました。
娘が年中のころ、そのことを仲の良いA君ママに話したところ
「うち、わざわざ毎年雑木林まで捕りに行ってるんだよー! 欲しい!」とのこと。
飼育セットもあるとのことだったので、オスとメスのカブトムシとクワガタをつがいで用意してあげました。するとA君は幼稚園で皆に自慢したようで、他のママ友からも「ほしい」と言われるように。
子ども達がとても喜んでくれるので、スモモの収穫の時に採取して渡していました。
「全部ちょうだい!」というママ友
ある日、幼稚園のお迎えに行くと、違うクラスであまり話したこともないB君ママに突然話しかけられました。
「おうちでカブトムシとクワガタ、いっぱい捕れるんだって? いいなぁ!」と目をキラキラさせています。
「近所のお友達とかも、欲しい子いっぱいいるんだよね! いるだけ全部うちにくれない?」
私はB君ママの勢いに少し引いてしまいました。「ほとんど知らない人なのにちょっと厚かましいな」とも思いましたが、そんなに欲しい人がいることに感心してしまいました。
他のお友達にあげた残りなら… と了承し、その夏は全部で20匹近く渡したのでした。
「あの人、売ってるよ…?」承諾なしの転売にモヤモヤ
翌年、娘が年長になった初夏のある日、A君ママから衝撃的な話があったのです。
A君ママ「ねぇ、去年B君にカブトムシとかあげてた?」
私「うん、近所に欲しい人がいっぱいいるから全部くれって言われてびっくりしたよ!」
A君ママ「それ、あげない方がいいかも… B君ママ、ご近所に売ってるみたいなんだ…」
これにはびっくりしました。A君ママによると、ご近所や幼稚園のお友達に1匹300円で売っていたというのです。
ママ友から衝撃の一言!
数日後、B君ママから
「去年は沢山ありがとー! 今年もお願いね!」と声をかけられました。
そこで、本当に売ったのか聞いてみると
「うん、売ったよ?」と真顔のB君ママ。
「あなたにとっては不用品だよね? それをもらって売ったんだから、せどりみたいなもんでしょ。普通じゃん、何か問題ある?」
と悪びれた様子もなく、あっけらかんと答えられてしまいました…。
確かに転売自体は悪いことではないのかもしれませんが、私は何も知らされていないことにモヤモヤ…。
虫は、売った後にちゃんと生きてくれるかどうか、私には判断がつきません。
そんなものを売るのに加担するのは嫌だったので、
「今年は、あげられない」と丁重にお断りをしたのですが
「ちょっと売っただけなのに、ケチくさいね!」と言われてしまいました。
こちらの言い分はなにも理解してもらえず、ただ顔をしかめてこちらを睨むB君ママ。私も「価値観が違う人とは話しても無駄だな」、と疲労感を感じてしまいました。
ここ最近、中古品販売や不用品の転売は確かに普通になってきているのかもしれません。でも「こんなの常識はずれだ」と思ってしまったのは私だけでしょうか?
今でも夏が来てカブトムシを見るたびに、モヤモヤと思い出してしまう出来事です。
(ファンファン福岡公式ライター / まゆり)