幼稚園で使うお子さんの持ち物に、ちゃんと名前を書いていますか? どうか、全ての持ち物に記名を! 現役幼稚園教諭のママが、効果的な名前の書き方を教えます。持ち主が分からない物の幼稚園での探索の裏話などもお話ししますね。
名前はひらがなで太く大きく書くのがベスト
多くの幼稚園では、制服や制帽、上履きやかばんなど、みんなが同じ物を使っています。 そこで幼稚園の先生が困ってしまうのが「名前が書かれていない物」です。保護者が購入された大切な物なのでクレヨン1本でもきちんと扱いますから、名前がない物が出てくると、持ち主が分かるまで探すことになります。 これには結構な時間がかかります。 本当は子どもと歌を歌いたい、絵本を一冊読みたい。そんな時でも持ち主探しに時間を取られ、保育の流れが止まってしまうこともあります。これは子どもの大切な学びの時間を奪っているといえます。ですから、一目見てすぐに持ち主が分かるように、名前はひらがなで太く大きく書いておく必要があります。 時々見かけて困るのが、ローマ字で名前が書いてあるパターンです。 「子どもに英語を学ばせたいのかな」と推察できるのですが、まだ自分の持ち物をしっかり管理できる発達段階ではないので、まずは「先生」が分かりやすいようにすることが大事です。 また名前シールなどを貼っている場合もありますが、はがれやすいので、上からさらにセロテープで補強する必要があります。 下着やハンカチなどはタグの部分に書きましょう。厄介なのは靴下ですが、色の薄い部分に苗字か名前かどちらでもいいのでフェルトペンで太く書いてください。 名前を大きく書いておくだけで、幼稚園側は本当に本当に助かるのです!
持ち主探しの現場、最終手段はこれ!
名前の書かれていない物の持ち主探しは、こんな感じです。 まずは、子どもたちに尋ねます。年中クラスや年長クラスなると、それで解決することも多いです。 自分の所有物が分かるようになっている年齢です。 難儀するのは年クラス。一応子どもたちに尋ねます。なんとなく「私のかも~」という表情をする場合もありますが、大抵違っています。信じて持ち帰ってもらっても「うち子の物のではありません」という連絡を受けることが度々あります。 そして、どうしても持ち主が分からない! という時は「クンクン大作戦」です。持ち物のにおいと子どものにおいをクンクンかいでみるのです。柔軟剤などの香りで「もしかしたらこの子のでは?」と探っていきます。何人かの先生で持ち主不明の物と数人の子どもをクンクンすることもあります。「あっ、同じにおいだから〇〇くんのだね!」となります。これが意外と当たります。 幼稚園では、持ち主不明の物を少しでもなくせるように、クラス便りなどで記名のお願いをしています。このような事態にならないように、ぜひ分かりやすい記名をと願うばかりです。 (ファンファン福岡公式ライター/nanako)
もっとよくなる! 幼稚園の先生とのコミュニケーション術とは?