入園間近なのにおむつが取れない子が心配…大丈夫?

幼稚園入園が迫っているのに、まだおむつをしていて心配… というママへ。安心して幼稚園に送り出すための心得を、現役幼稚園教諭のママが伝授します。あせることはありませんよ!

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個人差があるので心配し過ぎないで

出典:写真AC

 幼稚園の年少クラスは4月2日時点で3歳の誕生日を迎えている子が入園します。早い子はすぐに4歳になりますし、3歳になったばかりという子もいます。1年も違うわけですから、発育状態にも差が出ます。

 これまで多くの子どもを見てきた経験から、「子どもの排尿の感覚というのはとても個人差が大きい!」と実感しています。年少クラスでは、1時間おきにトイレに行かせてそのたびにたっぷりの量が出る子もいれば、5、6時間は行かなくて平気という子、帰る前に1度しか行かない子もいます。また、おしっこはトイレでできてもウンチはできない子、幼稚園でウンチをして自分で拭ける子もいます。

 「入園前までに(おむつを取る)トイレトレーニングを」とお願いしている幼稚園もあるかもしれませんが、今では多くの幼稚園が「おむつが取れていなくても大丈夫」とアナウンスしているはず。さらに、その中で「おむつ持参でよい」幼稚園と「漏らしてもいいからパンツで来て」という幼稚園に分かれていると思います。

みんなでトイレに通っていると案外早くに!?

 「漏らしてもいいからパンツで」という園の場合、保護者としては少し戸惑うかもしれません。「漏らしたら心配だし、先生や周囲に迷惑をかけるのではないかしら、本当に大丈夫?」と。けれど、保護者が思っているよりも心配はいらないのです。

 幼稚園の年少組では1日に何度も「みんなでトイレに行こう」という時間を設けています。だいたい1時間に1度は声を掛けます。3歳児は友達をとても意識するようになる年齢です。みんなで行くと、あら不思議! 家庭ではいやがっていたと聞くトイレの時間も「友達が入るなら自分もやってみよう」となり、自然とできるようになるのです。これが集団の力ですね。  

 もちろん失敗もあり、入園したばかりなどは、多くの子に着替えが必要なこともあります。でもそれは想定内。その時期は、担任以外の先生なども総動員で年少クラスのフォローをしています。そのうちに「今日は1人も着替えをしてないね」という日を迎え、子どもたちの成長を喜んでいます。

 入園前にトイレを完璧にできるのは、幼稚園側としてありがたいことですが、入園に照準を合わせて親子で焦り、ママが怒りながらトレーニングをする必要はありません! それに、完璧と思っていた子でも失敗することはよくあります。どうか心穏やかに入園を迎えてください。

男の子は立ってする派? 座ってする派?

出典:写真AC

 最近の男の子に多いのが、座っておしっこをする派です。家庭で座ってトイトレーニングをしている、父親も座ってする人が増えていることなどが理由のようです。

 幼稚園のトイレは、洋式便座もありますが、男の子用に数多く設置しているのは、立ってするタイプの便器です。入園当初は「座ってじゃないとできない」と言っていた子も、友達や年中、年長クラスの子どもが立ってしているのを見て、いつの間にか立ってするようになります。子どもというのはこうして多くの刺激を受けながら、いろいろなことを学んでいくのですね。

 そうすると増えるのが、おしっこはできているのにズボンやパンツにひっかけてしまう子です。でも、それでいいのです。どうしたら上手にできるようになるか、試行錯誤するのも大切な時間です。
 トイレは年少クラスの保護者が最も気になることの一つだと思いますが、幼稚園でもしっかりフォローしていますし、子ども自身も学んでいきます。どうか、あまり心配せず送り出してくださいね。

(ファンファン福岡公式ライター/nanako)

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