「お風呂に入りたくない!」イヤイヤ期の娘を納得させたおばあちゃんのアイディア

お風呂に入るのが大好きだった娘に訪れた、突然の入浴拒否事件。何が原因かも分からないまま、困惑する大人たちでしたが、おばあちゃんのある一言が、娘の心を動かすことに。育児にはちょっとした視点の転換がとっても大切だなぁと感じたできごとを紹介します。

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突然の入浴拒否?!

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 娘が3歳を迎える少し前のことです。小さなころから水で遊ぶのが大好きで、毎日お風呂に入るのも楽しみにしていました。
 シャワーを頭からかけても泣くことはなく、親としては大助かり。水に対する恐怖心がほとんどなかったのですが、3歳に近づくにつれて、突然お風呂に入るのを嫌がるようになってしまいました。

 自我が芽生えてくるイヤイヤ期。何か理由があるのだろうと、話を聞いてみますが、うまく思いが伝えられないようで、とにかく「イヤ!」の一点張り。なかなか娘の思いを理解できないまま、娘の「お風呂イヤ!」と付き合っていました。

泣いて暴れる娘になすすべなし…

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 理由が分かればなんとか対策が練れるのですが、それもかなわず、しばらくは無理やりお風呂に入れるしかありませんでした。季節は冬。あまり汗もかいていないだろうということで、湯船につかるだけとか、お風呂に入らないとかいう日も設けてみましたが、さすがにそれをずっと続けるわけにもいきません。

 泣いて嫌がる娘の服を脱がせ、逃げないように抱っこしながらシャワーをかけて頭や体を洗う…。泣いて暴れる娘を見て、まるで虐待をしているような気持ちになることもしばしばでした。なんとか対策を考えなきゃな… と思いながら、なかなかいいアイディアも浮かばず悩んでいました。

 娘の突然の入浴拒否に、一緒に住んでいる夫の母(娘からしたらおばあちゃん)も困り顔。なんとか、前みたいに楽しくお風呂に入れるようにならないかと、頭を悩ませていました。

 そんなとき、私が夜に保育園の会合に出席しなければならず、娘のお風呂をおばあちゃんにお願いすることに。「今日もまた、おばあちゃんを困らせているのかな…」と、心配しながら家に帰ったのですが、そんな心配とは裏腹に、お風呂から上がってきた娘はにこにこ顔。

 なんと、おばあちゃんの機転の利いた一言で、あんなにお風呂を嫌がっていた娘が、楽しく入浴したというのです!

娘の心を動かした魔法の一言

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 娘のお風呂嫌いを克服したそのアイディアは「お姉ちゃんシャンプー」というものでした。
 ちょうどトイトレも進んで、オムツから普通のパンツに切り替えていたころ。オムツではなく、普通のパンツである「お姉ちゃんパンツ」を履けるのを、娘はとても喜んでいました。

 それを思い出したおばあちゃんは、下を向いて頭からシャワーをかけるやり方ではなく、上を向いて髪にだけシャワーをかけるやり方を提案。名付けて「お姉ちゃんシャンプー」です。顔にお湯がかからないようにするだけなのですが、上を向くしぐさや美容院のようなやり方が、女性らしいということで、命名されました。これが娘に大ヒット!

 あんなに嫌がっていたシャンプーだったのですが「お姉ちゃんみたい」となれば、娘にとっては、挑戦しがいのあることがらに大変身。その日は「お姉ちゃんシャンプー」で、泣かずに頭を洗い、にこにこ顔で入浴することができました。

子どもの気持ちを尊重してあげる

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 その日以来「お姉ちゃんシャンプー」したさに、いそいそとお風呂に向かうようになった娘。結局、お風呂の何がいったい嫌だったのかは分からないままでしたが、とりあえずは楽しくお風呂に入るようになってくれて、ほっとしました。

 理由が分からない子どものイヤイヤには困ってしまうことも多いですが、気持ちを前向きに変える、大人のちょっとしたアイディアというのは大切だな、と実感したできごとでした。

 子どもの気持ちを尊重しながらも、うまく折り合いをつけられるような手助けをしてくれたおばあちゃんに感謝です。

(ファンファン福岡公式ライター/kotoko)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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