7月28日~30日、六本松蔦屋書店(福岡市中央区)のイベントスペースで「せかいたび深発見~タイランド編~in六本松蔦屋書店」が開かれました<主催:タイ国政府観光庁福岡事務所、西日本新聞社>。28、29日は同店の“旅のコンシェルジュ”森卓也さんとタイ国政府観光庁(TAT)福岡事務所のスタッフによるトークイベントを展開。その模様を2回に分けてリポートします。まずは、28日の様子を届けます。
森さんが体感した週末旅、バンコクとホアヒンの“今”
世界約130カ国を旅してきた森さん。中でもタイには10数回行っていて、大好きな国の一つとか。しかも当イベント前の週末に2泊4日のタイ旅行を終えて帰国したばかり。28日は、その3日間で訪れた首都バンコクと王室の保養地ホアヒンの最新情報をTAT福岡事務所の大森優華さんと一緒に紹介しました。
<バンコク>週末はドンムアン国際空港からSRTでチャトゥチャックへ直行!
森さんの今回の週末旅は、バンコク北部のドンムアン国際空港から入国。2021年のコロナ禍に開通した都市鉄道(タイ国鉄)「SRT」ダークレッドラインを利用してクルンテープ・アピワット中央駅へ向かいました。「ドンムアン空港から市街へ20分間隔で運行していて、移動時間は約20分。すごく便利になっています」と森さん。
「クルンテープ・アピワット中央駅の近くには、世界最大級の“週末マーケット”『チャトゥチャック・ウイークエンドマーケット』が開かれています。ちょうど週末なので、駅に荷物を預けて行ってきました。約4年ぶりに訪れましたが、お店のクオリティーがすごく上がっているように感じました。ハンドメードの洋服も手頃な値段で買うことができますよ」と続けます。
これを受けて、大森さんが「チャトゥチャック・ウイークエンドマーケットは約1.13㎢の敷地内に約15,000店が並んでいるんですよ」とその規模の大きさを説明します。「バンコクに着いたら、まずここでゾウ柄のタイパンツやTシャツを買って着替えて、タイ気分を全面に出して旅を満喫するのもいいですね。下着だけ持っていけば何でもそろいます!(笑)」。
<バンコク>アンティーク、新ナイトマーケット、お土産のタイグッズ
チャトゥチャックの西側にある、インテリアやアンティーク家具を扱う「DDモール」周辺では、週末限定で骨董(こっとう)市が開かれているといいます。森さんは「タイのほか、さまざまな国のアンティークをはじめ、古今東西のガラクタともいえる品物が無造作に置かれていました(笑)。値切りがいもあって面白いですよ」とおすすめします。
さらに、4月にオープンしたばかりの話題の新名所、ナイトマーケット「ジョッドフェア・デーンネラミット」の話題も。「まるでシンデレラ城のようなお城が目印。服飾のほか、グルメが充実していて、南国フルーツやタイ中華料理や海鮮料理が楽しめます」と森さん。ここはチャトゥチャックからも近く、最寄りはBTS(高架鉄道)ハーイェクラップラオ駅。これからますます盛り上がりが期待されるマーケットだそうです。
森さんは「ほかにメードインタイランドのグッズを探すのにBTSサイアム駅近くのショッピングモール『サイアム・パラゴン』に足を運びました。リサイクルしたバッグなどデザイン性が高くて、お土産にもいい物がたくさんあります」と写真と一緒に紹介しました。
<ホアヒン>落ち着いた雰囲気の王室の保養地はファミリーにも大推薦!
今回の森さんの旅の大きな目的の一つは、ホアヒンを訪れることだったとか。現在もタイ王室の保養地として愛されているこの地は、バンコクから南西へ約200km、電車で4時間、バスで約3時間ほどの場所にあります。
「ビーチでは乗馬を楽しむ人もいて、〈馬に注意〉の標識も目につきます。メインストリートの両サイドにショッピングモールやリゾート施設があって、雰囲気はハワイやグアムのよう。クオリティーの高いホテルにコスパよく泊まれるエリアなので、家族連れにもおすすめしたいです。私は1人旅なので、宿泊は3,000~4,000円のコンドミニアムを選びましたが、とてもきれいで居心地もよかったです」(森さん)。
すると大森さんが「ホアヒンは大人のリゾートといった雰囲気。ラグジュアリーな気分でゆっくり滞在を楽しめるエリアです。新鮮なシーフードが手頃でいただけて、素材が新鮮だから焼くだけでおいしいです」とグルメの話題に。森さんは「ここでは、レストランでシーフードたっぷりのタイ料理を食べました。海鮮は日本が一番だと思っていましたが、いやあ、負けないくらい、すごくおいしかったです(笑)」と料理の写真も披露しました。
週末限定の「シカダ・マーケット」にも足を運んだという森さん。ヨーロッパのような洗練された雰囲気で、バンコクとは違うリゾート感があふれていたと振り返ります。大森さんは「シカダ・マーケットは、その場で作品を作っているアーティストや職人さんが多いのが特徴です。アクセサリーの加工などが目の前で見られるのが楽しいですね」と違いを教えてくれました。
各地を旅する森さんがタイを選ぶ理由、それは…
「世界各国を旅する森さんが、中でもタイを選ぶ理由を聞かせてください」と大森さんが森さんに問いかけると「まず、とても(気持ちが)楽な国です」という返事。「日本にいる感覚と同じくらい治安がいい。海外旅行中にストレスがかかるとおなかを壊したりしやすいのですが、タイでは全くありません」とタイでの安全性について話します。
さらに「基本的にタイの人は陽気で親切。そして皆さん、楽しそうにしていますよね。だから自分もリラックスして過ごせます。それと、食べ物。本場のタイ料理は本当においしい」と続けました。
最後に大森さんが「“微笑みの国”といわれるほど、人々の笑顔があふれ、ファミリーで訪れても安心して過ごせる楽しい国です。タイ料理は福岡にもレストランがたくさんあって愛されていますが、ぜひ本場の気候、雰囲気の中で味わってみていただきたいです。本場ならではの味には、きっと新たな発見がありますよ!」と締めくくりました。
【その2へ】