幼児期は「言い間違い」が多いですよね。わが家も5歳と7歳の息子に、たくさん笑わせてもらっています。子どもたちが「難しいよ~」と口をそろえて言ったのが、反対言葉でした。大人が何げなく使っている反対言葉は、子どもにはちょっと難しかった…という体験を紹介します。
幼児期に多い、かわいい言い間違い
子どもが言葉を覚え始めてから小学校へ入学するくらいまでの間に、何度も耳にする言い間違い。一生懸命にしゃべろうとしながらも、言い間違いをしてしまう姿に、思わずほっこりしてしまう人は多いのではないでしょうか。
わが家の息子たちは、何げない会話にも言い間違いが頻発しています。こんなかわいい言い間違いは今の時期だけかと思うと、そのまま直さずにもっと聞きたい! なんて思ってしまいますが、本人のためには、きちんと矯正するべきなのかもしれません。
つい先日も、長男が
「お母さん、コップコーン作って」と言ってきたので、
「え? 何を作ってほしいの?」と何度も
「コップコーン」と言わせて、しまいには
「あれ? ボク間違えてる…?」と感付かれ、嫌がられてしまうこともありました。本当は、初めから「ポップコーン」と分かっていたんですけどね。
ちょっと気になったのが反対言葉でした。そもそも語彙(ごい)力が少ないので、正しい反対言葉を使うのは、子どもにとってはハードルが高いのでしょう。
「だって分からないもん!」独自の反対言葉を生み出す息子
1年前、次男は反対言葉の代わりに語尾に否定の言葉を付けていました。例えば、冷たい飲み物がほしい時は
「熱いじゃないのがほしい」といった具合です。
そんな次男も、成長とともに少しずつ反対言葉を覚え始めると、知識が増えたのがうれしいのか、知っている言葉を積極的に使うようになっていきました。
そしてある日、次男が食事中に
「お母さん、お代わりおおなめ」と言ったのです。
私は意味が分からず、
「おおなめって、何のこと? なめたけ?」と次男に聞いてみました。すると、次男は
「少なめじゃなくて、おおなめ!」と。私は思わず、笑ってしまいました。
どうやら次男が言いたかったのは「多め」。考えてみれば、「少なめ←→多め」という言葉の変化、面白いですよね。 私たちのやり取りを聞いていた長男は、
「何で『少ないめ』と『多いめ』って言い方じゃないんだろうね?」と不思議がっていました。
次男は「おおなめ」の他にも、「雨が降る」の反対を「雨がよむ」と言ったり、「かたい」の反対を「やわかたい」と言ったり、まだまだ反対言葉の習得には苦戦しています。
どれも普段から何げなく使っている言葉なのですが、深く考えてみると意外と面白い発見があるものですね。
(ファンファン福岡公式ライター/minimix)