犬と猫は天敵? 犬を猫に慣らすためのわが家の方法とは

 飼っている犬が、散歩中に猫を追いかけることがありますか? 多くの犬は猫を見ると、追いかけようとしますよね。それはなぜなのでしょうか? 犬が猫を追いかける理由と、わが家での犬を猫に慣らすトレーニングについて、クリッカートレーニングなどでの犬の訓練に約10年携わる私がお話します。

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犬は猫が嫌いだから追いかけるの?

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 わが家の犬(シェパード)が子犬だった頃は、散歩中に猫を見るたびに、追いかけようとしてリードをぐいぐいと引っ張っていました。わが家の犬に限らず、猫を追いかける犬は多いですよね。  犬が猫を追いかけるのを見て、「犬は猫が嫌い」と勘違いする人がいるかもしれませんが、実はもっと深い理由があります。それは「本能」です。  犬は「獲物を追いかける」という狩猟本能があるため、動く物を見ると思わず追いかけようとします。ボール遊びが大好きなのも、この狩猟本能と深い関わりがあります。  猫は体が小さく、動きが俊敏なため、犬は猫を見ると「獲物だ」と認識します。こうして狩猟本能のスイッチが入り、追いかけたくなってしまうのです。

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 とはいえ、犬がみんな猫を追いかけるわけではありません。中には猫に全く興味を持たない犬もいます。猫を追いかける狩猟本能は犬種によって差があるとされます。  ラブラドール・レトリバーや柴犬など猟犬として活躍していた犬種は、特に狩猟本能が強いとされ、愛玩犬として作り出されたマルチーズやパグなどは、狩猟本能が弱い傾向があります。

興奮していたわが家の犬が、落ち着くようになったのは

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 犬の狩猟本能を完全に取り除くことは不可能ですが、少しずつ猫に慣らすことで制御することはできます。  子犬の頃は猫を追いかけようとリードをガンガンと引っ張っていたわが家の愛犬も、今では散歩中に猫を見ても落ち着いて歩けるようになりました。  わが家で実践した犬を猫に慣らす方法とは…

まずはアイコンタクトの練習  猫に慣らすための最初のステップは、飼い主とのアイコンタクトをしっかり取れるようにすること。  室内や庭などの静かな場所で、犬の注意を引きながら「見て」と言い、犬が飼い主の方を見れば、おやつを与えてしっかりと褒めました。  その後も「見て」と言われたらすぐに飼い主の方を見るようになるまで、何度も繰り返し練習。できるようになったら、おやつを与えるまでの時間を徐々に長くし、犬がずっと飼い主に注意を向けていられるように練習します。 「興奮しない距離」を少しずつ縮める  犬がしっかりと飼い主に注意を向けられるようになったら、いよいよ猫がいる場所で練習です。  猫を見て興奮してしまう犬にも、必ず興奮しないでいられる距離があります。まずは、その「興奮しないギリギリの距離」を見つけます。わが家の犬は近くに猫がいると興奮しましたが、最初は30mほど離れると落ち着きました。  興奮しない距離を見つけたら、その位置で「見て」と言って、犬の注意を引きます。犬が飼い主に注意を向けたらおやつやおもちゃを与えて、しっかりと褒めます。犬が猫を無視するのに成功したら、1mずつゆっくりと猫に近づき、飼い主に注意を向けている間はずっと褒めます。  もしも途中で犬が猫に気を取られて、飼い主に注意を向けられなくなったら、少し離れて再挑戦。急に猫に近づき過ぎると、犬は興奮してしまうので、褒めながらゆっくりと距離を縮めるがポイントです。

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 「犬と猫は天敵」というイメージを持つ人がいるかもしれませんが、そうではありません。少しずつ猫に慣らしていけば、追いかけるのを激減させることができます。散歩中に犬が猫を追いかけて困っている人は、このトレーニングを試してみませんか。 (ファンファン福岡公式ライター/Nachobillyanna)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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