アラサーになると婚活や結婚が気になってくる年齢ではないでしょうか。私は30歳を過ぎてから「結婚適齢期」という言葉に振り回されました。恋愛経験が浅かった私が合コンに街コン、友達の助けを借りながら必死になった婚活のお話です。
20代後半で初彼ゲット
20代前半は仕事が楽しくやりがいもあり「彼氏が欲しい」という気持ちはあるものの、仕事のスキルを身につけたり、友達と遊んだりする生活を満喫していました。
20代後半になると、そろそろ結婚を意識し始めました。当時「街コン」が流行っていたので、友達と参加してみました。そこで出会ったのが2歳年上で優しい目元のAさんです。その後Aさんと付き合うことになり初めての彼氏ができました。周りの友達の半分以上が結婚していたので、「私もこの波に乗って結婚するぞ」と付き合った当初から期待していました。
月日は流れ、私は30代になっていました。そろそろ結婚の話があるかな、とイベントがあるたび期待で胸を膨らませていました。しかし、待てど暮らせどプロポーズはありません。
これは自分から行くしかない! と意を決した私はドキドキしながらも平静を装い、Aさんに
「私と結婚とか考えてるの?」と聞いてみました。すると少しの間黙り込み、
「考えてるよ」とボソッと答えたAさん。しかし、そのあとから音信不通に。3カ月経ったころやっと連絡があり、
「考えたけど、結婚は考えられない。別れたい」と言われました。
別れて絶望 でも出会いを探す!
今さら… 私30歳過ぎましたけど…。結婚する気ないなら早く言ってよ! これからどうすればいいの!? Aさん以外に好きな人なんか見つかるはずない… と絶望し、食事も喉を通らず、何も手につかない状態でした。
Aさんのことが大好きでした。でも何より私は「結婚」がしたかったのです。そのためには、30歳を超えてこんなところでじっと立ち止まっている場合じゃない。週末に予定がないことが不安でたまらなかった私は週末になる度に出会いの場に出かけ、気になった人がいたら遊びに行くというのを半年近く繰り返していました。
半年も遊び歩いているといろいろな人に出会いました。
人を血液型で分類したがる人、カラオケに行っては歌自慢する人、ドライブ好きで車に乗っているだけで楽しいと思ってる人、家族が仲が良く毎週末には全員集まり夜ご飯を一緒に食べる人。
当時の私は、自分のことは棚に上げ、人を比べるようなことばかりしていました。そんな私に対しても「付き合ってくれませんか」と言ってくれた人がいました。タイプではなかったのでお断りをしていたのですが、押しに負け、人恋しかったこともあり、付き合ってみることにしました。
しかし、1カ月ほど付き合ってみたのですが、どこへ出かけても前の彼との思い出ばかりを引きずってしまい、全く楽しめませんでした。「好きになれるかも」と思っていたのですが、そう上手くはいかずお別れすることにしました。
ついに運命の出会い!? 婚活終了
すぐに別れてしまったことで、「もう、彼氏なんかみつからないんだ…」と落ち込みましたが、あきらめず婚活仲間に
「出会いの場を作って!」と頼み込み、
「私のツテはこれで最後だよ」と言って開いてもらった合コンで今の夫と出会いました。
出会ってすぐに「この人だ!」と光がさしました。合コンでの印象は薄かったのですが、その後二人で食事に行くことになった際に、話のテンポがぴったりで、初めての食事なのに終始楽しかったのを覚えています。車で送ってもらった後、家の玄関まで思わずスキップをしてしまったほどです。
その後、トントン拍子で付き合うことになり、1年後にはバラの花束と共に念願のプロポーズをしてもらいました。
そんな、運命を感じて結婚した夫も今では、喧嘩もするし、残念ながら出会った頃のようなときめきもありません。夫にイライラした時にはこの婚活時代を思い出し、私が選び抜いた人だと落ち着かせるようにしています。
「白馬に乗った王子様」を待つことは私にはとてもできず、必死に探し回りました。時代によって出会い方はいろいろ変化していますが、行動あるのみだと思います。婚活中の方が運命の人に出会えますように、心から応援しています。
(ファンファン福岡公式ライター/加藤 麻衣子)