猫は11歳で人間でいう還暦なのか 【サ日記】

 おれは、福岡市南区の家で暮らすオス猫のサニ。今の家に住んで数年になるが、子猫だったわけでなく、既に5歳か6歳だったらしい。「歯のすり減り方」から、主治医のイノマタ先生が見立ててくれた。おれが憧れる同年輩の猫・ニャン吉さんは、今月11歳になったとのことで、赤いちゃんちゃんこを着て家族にお祝いされてる写真がフェイスブックに上がっていた。ということは、おれも人間でいえば、60歳くらいなんだろう。おれの家族は、飼い主の連中だけだが、お祝いはしてくれんでいいから、もうちょいえさを沢山欲しいものじゃ。服など着たくもないしニャ。

出典:サニ

 猫のサニです。ちまたでは、「アマビエ」という妖怪がにわかに注目されてますニャ。甘海老と発音は似ているが、最初に載せた画像のように、人魚のような気色の悪い姿をしている。姿かたちは奇妙だが、疫病退散の守り神的妖怪だそうだ。「妖怪ウォッチ」にそんなの出たっけ? いずれにしても、わらにもすがりたい今の世の中、このアマビエ様が新型コロナウイルスを撃退してくれるなら、ありがたい話だ。

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 ったく、外出自粛だというのに、クロのやつは、のうのうと猫様の庭にやって来やがる。これまたどっかよそのやつと大きなうなり声を上げてケンカしていたという話もある。

出典:サニ

 自分の家(?)のほうに帰っていくクロ。200mくらい離れたドラッグストアの辺りでも目撃されている。かなり行動範囲が広い。まだ若いんだろう。うらやましくもある。

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 若い若いと思っていたおれも、もう11歳から12歳くらいになるらしい。人間だと60歳だと思い知ったのは、全国的いや世界的にも有名なニャン吉さんが、先日赤いちゃんちゃんこを着て、「還暦」のお祝いをしている写真がネットに公開されていたからだ。11年前、鹿児島の倉庫の中にぽつんと取り残されていたのを保護されたそうだ。良かったですニャア。今やそのニャン吉さんは、”旅猫”として何度もテレビや雑誌に載って、ネットを通じて世界中にその名を知られており、各地からはるばる九州にまで会いに来るファンも多いみたいだ。おれと違って、愛嬌があるし、水を怖がらず風呂に入ったり、海で泳いだりするからニャ。格が違い過ぎるので、うらやむよりも尊敬しかない。  まあ、おれは服を着せられるのはもちろんだが、首輪ですらいやだし、まして、リードを付けられて散歩なんていう離れ業は無理だ。地味なブログを綴る猫で十分だ。

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 芸の無い猫と馬鹿にされるおれだが、意に介してはおらん。芸があろうと無かろうと、「猫はただ居るだけで人の心を癒やす」と高く評価されてるからニャ。  アベさんという総理大臣も、動画で撫でているのが犬でなく猫だったら、多少展開が違っていたかもしれん。

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 猫のおれなりに、動画投稿前のアベ首相にアドバイスをしたい。 ①星野源さんは、「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」と言ってるので、伴奏かコーラスかダンスをすればよかったですニャ。犬さんは楽器じゃないですから。でも、「ワォーン♪」とか鳴き声でコーラスすればよかったかも。 ②おれを出せとは言わんが、犬だけでなく猫も登場させなかったのは、うかつでした。今は犬より猫を飼ってるうちのほうが多いらしいからニャ。 ③奥様のアキエさんとご一緒に出れば、まだよかった。  まあ、政治家なんだから、動画投稿はしなくてよかったんじゃないですかニャ。遅いか。

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 おれの住んでる福岡市南区のうなぎ屋さんが、全国ニュースで大騒ぎになっておった。元従業員が店主の子ども二人を人質にして立て籠もったそうだ。あのお店の横の駐輪場には、以前Jがよく自転車を停めていたそうだ。  犯人は警察の人の説得に応じて、捕まったが、野次馬が沢山出てきて、「密」状態になっておったぞ。まずくないか。

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 「密」といえば、ミッツ・マングローブさんも「コロナ感染ぽい」と、自宅療養しているとテレビで言っている。  味覚もおかしくなってる、と本人が言うから検査できそうなもんだが、熱がある程度ないと、検査できないらしい。  今んとこ、おれはカリカリも生えさもマタタビもおいしくいただいてるからダイジョブか。ベルギーでは猫も感染したらしいから、気をつけんとニャ。

出典:サニ

 Cの妹がやってきて、おれを撫でてくれる。撫でてもらいながら、うとうとするのは最高のひとときだ。今、心ならずも家でじっとして過ごしてる人は、せいぜいペットを可愛がって撫でてやってくれ。でも、嫌がる犬や猫を無理やり抱っこしたりするのは、ダメだぞ。

出典:サニ

 猫との距離はうまく取らんと、こげなふうに、ソッポを向かれてしまう。猫は、普段はかまってこなくて、自分が行きたいときだけ膝にのっけてくれるような人がいちばん好きな動物だ。猫のおれが言うから間違いない。

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 ああ、眠気持ちいい。  ところで、おれが前回お知らせした読者プレゼントの「ぴよちゃんなかよしノート」、まだおひとりしかご応募が無い。おれの人気も落ち目の三度笠だ。悲しい。  抽選するなどと思いあがったことを書いたが、こうなったら、ご応募いただいた方には来た順にお送りすることにする。

出典:サニ

 ↑こんなノート(表)。

出典:サニ

 ↑裏。

出典:サニ

 そして、中。

出典:サニ

 最後に、ハガキでの応募先を書きますニャ。 〒802-8558 北九州市小倉北区堺町1-2-16  西日本新聞社北九州本社 営業部  「ノート希望」と書き、住所、氏名、サニへのコメントを書いてくださいニャ。  メールでの応募先は、下記アドレス。記入事項は同じです。      ↓  jun.kanekozuki@gmail.com

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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