長期休み後、教室に入れなくなった息子 救ってくれたのは担任の先生だった!

長男が小学3年生の時、授業中に教室を抜け出して廊下をふらふらしたり、違う教室へ行ったりということがありました。学校のノートも真っ白な状態。1、2年生の頃にはなかったことなので、このまま教室に入れなかったら… と不安でした。しかし、担任の先生との二人三脚の努力で、長男に変化があらわれたのです。

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先生から聞いた驚きの“学校生活”

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 ゴールデンウィーク明けのある日、担任の先生から電話をもらいました。
 「実は〇〇さん(長男)は、連休後から授業中に教室に入れないことが増えました」という内容。友達関係は良好らしく、その時点では原因がよく分かりませんでした。

 担任の先生は、30代半ばの一見怖そうな見た目の男の先生。
 長男は叱られているのかなと思いきや、先生は
 「慌てずにいきましょう!」と明るく電話口で言ってくれたのです。

 先生の対応は「廊下に出た時の安全対策として、他の先生に周知して気にかけてもらう」、「教室にいるときには普通に接する」、「何かできた時には思い切り認める」でした。

 長男も
 「先生は怒らないよ。それに教室に行くとおもしろいこと言ってくれる!」と言って、先生に対して安心感をもっているようでした。

なぜ教室を出てしまうのか? 理由が判明

 電話から一週間経った頃。
 「なぜ教室を出てしまうの?」と聞いても
 「分からない」と言っていた長男が、理由を話してくれました。

 どうやら長男は「教室がうるさくて嫌」という理由から教室にいられないとのこと。3年生のクラス替えで、2年生の時の23人から36人に増えたため、教室がざわざわしていたようです。長男は、新しい環境になじめなかった様子でした。

先生と二人三脚の日々

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 私は先生に、
 「学校でできなかった学習は家で見ます」と電話しました。すると先生は、できなかった学習内容が分かるように、教科書に付箋を貼ってくれることに。そして、家でその内容をやったら、学校でしっかりと見て息子を褒めてくれました。

 連絡帳に書いてしまうと、長男が見た時に気にしてしまうかもしれないという配慮から、先生との連絡はいつも電話でした。また教科書の付箋もさり気なく貼ってくれました。

 長男は、廊下に出ることをさほど悪いこととは思っていないようでした。学校でできなった学習も、家では嫌がらずに取り組み、喜んで先生に見せに行っていたそうです。

 さらに先生は
 「今日は最初の10分はできましたよ!」
 「今日の体育ではこんなことをがんばりましたよ!」など、細やかに電話で教えてくれました。その度に、家庭でも長男の頑張りを認めることができたので良かったと思います。

 長男は、教室に入れたり別の教室へ行ったりと、安定しない毎日。でも学校を嫌がることはなく、友達関係も良好のよう。このような二人三脚の日々は、夏休み前まで続きました。

夏休み明け 長男に起こった変化

 夏休みが終わり、これまで通りに学校へ行った長男。
 すると夏休みが終わって3日ほど経った日に、先生からまた連絡をもらいました。
 「夏休みが明けてから、一度も廊下に出ていません。授業も頑張っていますよ!」と嬉しそうに話す先生。その後こうも続けました。
 「まだ夏休み明けてからわずかですから、来週からも注意してよく見ていきますね」

 私もそれを聞いて嬉しい気持ちに。ですが、まだ夏休み明けて間もないしな… と心配する気持ちも正直ありました。
 しかし、その後も長男は廊下に出ることはなく、教室で過ごせるようになったのです! 時々授業で手を抜いていたようですが、やらなくてはいけない課題はしっかりこなしていました。

 長男は
 「先生が元気だからさ、教室に行きたくなった!」と言いました。いつも明るい先生にたくさんのパワーをもらったようです。 

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 もしも先生も私も「教室にいなきゃダメ!」と言うだけだったら、長男はいつまでも廊下に出ていたような気がします。

 先生が長男の困り感に寄り添いながら見守り、明るく教室へ導いてくれたからこその長男の変化でした。また、先生と一緒に考えを共有できたことも大きいと感じました。

 子どものためには、学校との二人三脚の姿勢が大事だなと思った出来事です。 

(ファンファン福岡公式ライター / ちこた)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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