なぜ!? 2人目を産んでから長女に優しくできなくなった私

 目の中に入れても痛くないほど、かわいいわが子。それなのに2人目が生まれてから、なぜか3歳の長女にイライラして優しくできないことが増え、自己嫌悪に陥りました。

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心の余裕を失って長女を追い詰めてしまい…

出典:iStock.com LightFieldStudios

 下の子が生まれて忙しさが2倍になるのは当然ですが、どうして長女に対して冷たい気持ちになるのか、自分でも不思議でした。

 それまでは長女がどんなイタズラをしても笑って優しく注意できたし、本当にかわいくて仕方なかったのに、ちょっとしたことが気に障ってイライラしてしまうのです。

 例えば、うっかり長女が肘を当てて飲み物の入ったコップを倒してしまったり、授乳している時に下の子の顔を触ろうとしたり… そんなささいなことで、つい声を荒らげてしいます。

 今思うと、私のそもそものキャパシティーが狭い上に育児の手間が2倍になったことで、少し気持ちが不安定になっていたのかもしれません。

 実家は近くにありましたが両親とも仕事が忙しくて頼れず、夫が仕事から帰ってくるまで大人はずっと自分1人。 2人目を産む前に頭では理解していたはずが、いざその生活が始まると、まるで逃げ場のないおりの中に閉じ込められてしまったような気持ちに。しばらくは自分のことしか考えられなくなっていました。

 そんなある日、部屋の隅で長女がお気に入りのぬいぐるみをぎゅっと抱いて、必死に涙をこらえている姿を目撃。頭をガツンと殴られたような気がしました。これではいけない、と気持ちを奮い立たせ、長女との関係を元通りにしようと決心したのです。

長女との関係を修復するために工夫したことは

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 まずは長女と2人っきりの時間を作ることにしました。膝に乗せて絵本を読んだり、一緒においしいものを食べに行ったりしました。

 最初は「ママ、いつも怖い顔をしてたのにどうして?」と不思議そうにしていましたが、時間をかけるにつれて、だんだん以前のように打ち解けた笑顔を見せてくれるようになりました。その顔を見て、私はそれまでの自分の態度をどんなに後悔したことか…。

 それまで幼い子に気を使わせていたのだと思うと、情けなさに涙も出ませんでした。
 そこで私は思いきって、自分の状況を夫に相談。そして子どもたちが昼寝をしている間や夫が子どもの面倒をみてくれる時は、自分の好きなことをするようにしました。

 ふらりと車で出掛けたり、洋服や好きなお菓子を買ったり。時には読書も楽しんだし、独身時代の友人とカラオケや食事にも行きました。

 それほど長い時間ではありませんでしたが、子どもと離れて自分のための時間を過ごせて、思った以上に気持ちがリラックスできました。 何より勇気を出して夫に弱音を吐いたことで、「母親だから、何でもしなければいけない」という気負いがなくなり、心に余裕を持って育児ができるようになりました。今後も夫の都合も考えつつ、疲れた時は甘えさせてもらって、育児を頑張りたいと思います。

(ファンファン福岡公式ライター/牧野ゆか)

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