敬老の日に、まさかの嫌がらせ! 義母のアドバイスには危険がいっぱい

もうすぐ敬老の日です。夫は小学生の頃に両親が離婚し、父方の祖母に育てられました。そんな夫にとって、義祖母はとても大切な人。夫が一番最初に紹介してくれた家族も、義祖母でした。しかしそんな義祖母を嫌っているのが、義母だったのです。今も忘れられない、敬老の日のハプニングについて聞いてください。

目次

敬老の日には贈り物を

写真AC

 今はもう亡くなってしまいましたが、穏やかで優しい義祖母(おばあちゃん)のことが、私は大好きでした。

 毎年敬老の日になると、夫はおばあちゃんに贈り物をしていました。結婚後は、私も一緒に贈り物を選ぶようになりました。おばあちゃんは和菓子が好きだったので、スイーツ好きな私は敬老の日の贈り物を選ぶことが楽しみでした。

義母がオススメする贈り物とは?

 ある日、夫と私はおばあちゃんへの贈り物を選びに和菓子屋へ行こうとしていました。すると夫のスマホに義母から着信が。話の流れで、夫がおばあちゃんへの贈り物を買いに行く事を伝えると、義母は
 「おばあさんには漬物がいい」と言い出しました。さらに
 「おばあさんは漬物が大好き! いつも漬物ばかり食べていた」と言うのです。

 それならたまには和菓子以外もよいかと思い、夫と私は和菓子屋に行くことをやめました。

 ところがしばらくすると、夫は
 「おばあちゃんが漬物を食べている所を見たことがない…」と顔をしかめました。私も、高血圧の薬を飲んでいるおばあちゃんに漬物を贈るこよは気になっていました。さらに夫は
 「オカンとおばあちゃんは、仲が悪かったし一緒に暮らしたこともない。おばあちゃんは本当に漬物が好きなのかな?」と、疑い始めました。そこで夫は、おばあちゃんと一緒に暮らしてる叔母に電話をすることにしました。

漬物が苦手なことが判明

写真AC

 夫は叔母に、義母から漬物を勧められている話をしました。すると、なんと叔母は
 「おばあちゃんは漬物は食べないよ!」と言うのです。さらに
 「あの人のやりそうなことだわ…」と呆れています。

 どうやら、おばあちゃんは漬物が苦手なようでした。そして義母は義父と結婚していた頃、おばあちゃんが来るたびに漬物を出して嫌がらせをしていたようなのです。
 今回も、私たちが漬物を贈るように仕向けて、おばあちゃんに嫌がらせをしようとしたのでしょう。

 夫はいろいろ思い出したようで、少し怒ったように
 「やっぱり今年も和菓子にしよう!」と言いました。

 最終的に、敬老の日には和菓子を贈り、おばあちゃんはとても喜んでくれました。義母の嫌がらせを聞いたおばあちゃんは
 「あの人は相変わらずだね…」と呆れていたそうです。

悪質な義母に夫が喝!

 それからしばらくして、義母から夫に連絡がありました。おばあちゃんに漬物を贈ったかどうかを聞かれた夫は
 「おばあちゃんが漬物を嫌いなことは知っているよね?」と一言。そして
 「昔も、オカンがおばあちゃんにわざと漬物を出していたのを思い出したよ! おばあちゃんはすごく嫌がってた」と言い返しました。

 さらに
 「どうしてこんなことするの!?」と強い口調になると、義母は一方的に電話を切ってしまいました。これにはさすがに夫も腹が立ったようで
 「オカンにはもう連絡しない!」と怒っていました。

 ところが数日後、義母は何事もなかったかのように、また夫に連絡してきました。もちろん反省などしていません。

写真AC

 義母とおばあちゃんの間にどんなトラブルがあったのかわかりません。
 でも、離婚してから何十年も経っているのに、まだおばあちゃんに嫌がらせしようとする義母にはまったく共感できませんでした。それから義母と私たち夫婦は、だんだんと疎遠になっていきました。

 和菓子が大好きで、敬老の日の贈り物をとても喜んでくれた義祖母は、今でも夫と私にとって大切な人です。

(ファンファン福岡公式ライター / salice)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次