今年創業76周年を迎えた「味の明太子 ふくや」(以下、ふくや)。多種多様な商品を展開し、今や福岡土産の定番に。そんな同店の 明太子、実は韓国・釜山の総菜がルーツだった!? 意外と知らない「ふくや」の謎に迫ります…!
ふくや担当者を直撃!
福岡で生まれた明太子の老舗「ふくや」。意外と知られていない「ふくや」の秘密をマーケティング部 販売促進課の目野新大さんに聞きました!
【ナゾ1】「ふくや」誕生秘話を教えて!
創業者・川原俊夫は韓国・釜山生まれ。第二次世界大戦後、引き揚げにより博多へたどり着いたそうです。戦争体験を経て、これからの人生は世の中のためになる生き方をしようと考えた俊夫は商売人になることを決意。昭和23(1948)年10月5日に博多・中洲に食料品店「ふくや」を創業しました。
店名は川原家が釜山で営んでいた食料品店「冨久屋(ふくや)」が由来。明太子メーカーではなく食品メーカーのため、現在でも明太子以外の食品が取り扱われています。
【ナゾ2】明太子が広まったのはなぜ?
他の店にはないオリジナル商品を作りたいと考えた俊夫は、釜山で食べていた“たらこのキムチ漬け(明卵漬/ミョンランジョ)”を思い出し、自分なりに工夫して味つけ。昭和24(1949)年1月10日に初めて店頭へ「味の明太子」を並べました。
周りの人に勧められても商標登録や製法特許は取らなかったそう。惜しげもなく製法を教えたことから次第に口コミで評判が広がり、山陽新幹線博多開通後に爆発的に広がりました。
明太子のこだわり
「ふくや」の明太子が辛い理由は、釜山の総菜「ミョンランジョ」の記憶を頼りに作ったため。日本人の口に合うよう、試行錯誤のうえ「味の明太子」が出来上がりました。
たらこはスケトウダラの卵を使用。中でも最も良いとされる「真子(まこ)」が使われています。たらこ本来の味を伝えたいという思いから、独自の唐辛子パウダーと調味液のみを使用。ひと粒ひと粒が弾ける食感と、素材そのものの風味を存分に堪能できます。
ちなみに、調味液のレシピは「ふくや」社員にも明かされていないとか。社内の限られた人のみが知っているそうです。
【ナゾ3】オススメ商品5つを教えて!
家庭用明太子(レギュラー440g 3,996円)
ボリューム満点でお得さが人気の一品! 440gも入っているため、毎日の食事で贅沢(ぜいたく)に味わえます。
楽(らく)セット(3,940円)
「味の明太子」(200g)に加え、柔らかないかの甘みに明太子が絡んだ「いか明太子」(100g)、数の子・いか・くらげを楽しめるゆず風味の「あえもの三昧明太子」(100g)がセットになっています。ギフトにオススメ!
味の明太子(レギュラー100g 1,296円)
「ふくや」を代表する定番商品「味の明太子」。ふっくらとしたたらこを丸ごと使用し、素材そのものの味わいを楽しめます。手土産にも自宅用にもオススメ!
明太せんべい ふわぴりり20枚(540円)
国産米を100%使用。軽い食感のせんべいに、「ふくや」の明太子調味液パウダーを合わせた一品です。たらこの旨みと唐辛子の辛みがクセになる味わい。レトロでかわいらしいパッケージにも注目です◎。
MEN CHEESE(178円)
クリーミーなナチュラルチーズに、「ふくや」の辛子明太子調味液パウダーと明太子の粒を合わせた明太チーズ。ピリッとした辛みと豊かな風味が後を引きます。おつまみやおやつにオススメ!
【ナゾ4】子ども用の明太子があるって本当?
「ふくや」では、“明太子が食べたい!”という子どもたちの声から開発した「こども明太子」が販売されています。唐辛子の香りはそのままに、辛さはほとんどない「のんから」仕様。物産展などでは、最終日には売り切れるほどの人気ぶりとか。子どもはもちろん、辛さが苦手な人にもオススメです◎。
パッケージには絵本「給食番長」シリーズを手がける、福岡出身の絵本作家・よしながこうたくさんのイラストが起用されています。
“激辛明太子”や“復刻明太子”も?!
激辛の明太子「どっから」(100g 1,296円)のほか、「ふくや」史上最も辛い「辛皇 ホットエンペラー」(2,322円)が販売されています。別添えの調味液で辛さをプラスすることも◎。
また、“昔の味も懐かしい”という声をきっかけに誕生した「復刻」(380g 5,616円)も販売されています。明太子発売時の味が再現され、昔を知る人にとっては懐かしい味わい。塩気が強く、辛さはレギュラーよりやや辛いそうです。
【ナゾ5】目野さんの“推しめん”は?
イチオシは「めんカオマンガイ」。「ご当地ぴりり」シリーズ第3弾として今年8月から発売されています。
「カオマンガイ」とは、チキンやパクチーがのったタイのチキンライスのこと。現地ではポピュラーな食べ物です。「めんカオマンガイ」は、そんなタイ料理「カオマンガイ」に「ふくや」の明太子を合わせた一品。1缶で2合分あり、ご飯に混ぜるだけでOK! 手軽に手の凝った料理が完成します♪
タイから取り寄せたレモングラスのさっぱりとした風味と、明太子のピリ辛の味わいが絶妙。ボリュームも満点です◎。
【ナゾ6】明太子の意外な食べ方は?
明太子に合うもの=ご飯・パンというイメージが強い人も多いのでは。「実は“卵”との相性が抜群なんです!」と目野さんは話します。
オススメは「卵ごはん×明太子」の組み合わせ。卵のまろやかさと、明太子の辛さが絶妙にマッチし、どちらの味も殺さないとか。塩気があるため、しょうゆはかけなくてもおいしいそうです。さらに、加熱調理をしない食べ方のため、生の明太子の味わいを楽しめます。
その他、定番のパスタに加え、サラダに合わせるのも◎。少量の明太子でも味のアクセントになりますよ。
【ナゾ7】工場見学はできるの?
福岡市東区にある「博多の食と文化の博物館 ハクハク」では、「ふくや」の明太子工場見学を実施。明太子完成までを間近で見られるほか、福岡・博多の歴史も一緒に学べます。
ここにしかないレア商品「できたて生明太子」が販売されているほか、「明太子計量体験ゲーム」「my明太子手作り体験工房」「食品サンプル体験」なども実施中(事前予約推奨)。カフェコーナーでは、「ふくや」の明太子を堪能できるビュッフェが展開されています♪
【ナゾ8】映画「めんたいぴりり パンジーの花」裏話を聞かせて!
「ふくや」創業者・川原俊夫と千鶴子夫婦をモデルにした話「めんたいぴりり」。作中では「ふくや」は「ふくのや」、「川原俊夫」は「海野俊之」など名前が少々変えられているそうです。
今年6月に公開された映画第2弾「めんたいぴりり パンジーの花」は、創業者・川原俊夫の話ではなく、従業員にスポットがあてられています。撮影は福岡県で行われ、昭和と現代をミックスさせた仕様になっているそうです。
ふくや 中洲本店
住所:福岡市博多区中洲2-6-10
時間:平日 9:00~22:00、土・日曜日 9:30~18:00
電話:092-261-2981