「保育士なのに子育て辛いの?」夫の一言にブチギレた私 夜泣きをめぐって大喧嘩

赤ちゃんのお世話で大変なことの一つである夜泣き。大泣きする赤ちゃんに気づかず寝続ける夫にイライラするママも多いと思います。わが家も夜泣きを巡り大喧嘩になりました。今回はそんなエピソードをご紹介します。

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夫、初めての子

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 当時私は娘を産んで育休中で、夫は在宅ワークでした。私は再婚のため、小学6年と中学2年の2人の息子がいます。手はかからなくなっていますが、家事の負担は多く、ゆっくり休めない日々でした。

 とはいえ、私は元保育士で子どもが大好き。また一から子育てできることが幸せで、お世話も苦ではありません。一方、夫にとっては初めての子育て。周りに赤ちゃんがいた経験もなく、ふれあい経験がない夫は、私を頼りにしている様子がひしひしと伝わっていました。

 娘が生後6カ月頃、夜泣きが始まりました。30分おきに大泣き。落ち着くとすぐ寝ますが、またすぐ「ギャー!」私は連続した睡眠がとれなくなっていました。

 同じベッドで寝ている夫は泣き声に気付きません。『出産後の女性は脳が泣き声に敏感に反応するようになるが、男性はならない』と聞いたことがありますが、こんなに泣いているのに気づかないの!? と不思議でした。

 夜泣きがあっても、息子たちのため6時半に起床。日中は娘を見ながら家事… 眠い日々が続きました。
 「最近夜泣きが酷くて、全然寝られてないの」と夫に言うと、
 「俺は気づかないなぁ。男女で脳のつくりが違うんだよね」とのん気な返事です。

 どんどん疲労が溜まっていき精神的に不安定になっているのを自覚するほどで、在宅ワークの合間に、寝転んでスマホで漫画を読んでいる夫の姿を見てイライラするように…。

手伝ってほしいと夫に相談

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 3週間が経った頃、夫に相談しました。
 「寝られなくて、身体も精神的にも限界。一週間に1回でいいから夜泣きを見るのを代わってほしい。仕事をしているのはわかるが、お世話ももう少し積極的にやってほしい。今、毎日が辛い…」

 冷静に伝えるようにしたつもりが、最後は涙声に。すると黙って聞いていた夫が、私の言っていることが信じられないといった表情をしながら言いました。
 「保育士なのに子育て辛いの? 向いてなかったんじゃない?」
 「保育士のとき、10人を2人で見てたんでしょ? 今、娘1人だよね。1人でも辛いとか、本当は子ども好きじゃないんじゃない?」

 驚きすぎて何も言えません。寝てない状態で昼間も動きっぱなし… 週1日でいいからゆっくり寝たいと思うのは贅沢なの? なんならあなたのいびきで娘が起きるんですけど! とカーッと頭に血がのぼるのがわかりました。

 「保育士だって寝ないと辛いに決まってるでしょ!」と怒鳴ってしまいました。
 「でも子どもが好きなら頑張れるでしょ」と夫が言い返します。
 「頑張ってきたよ… でも限界だから、助けてほしいの」
 「そんなこといったって男と女は脳のつくりが違うから、起きられないんだって!」

男女の脳のつくりが違うから起きられない?!

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 脳のつくりでいうと、そうなのかもしれません。でも、それを盾に「手伝えない」と言われているようで、悲しくて涙が溢れました。
 「昼寝の時間をくれるとか、お世話を代わってくれるだけで楽になるんだけど」と言っても、夫は
 「でもお世話楽しいって言ってたよね」と。

 「楽しかったよ! でも今はずっと眠くて辛い。子ども大好きな私が、嫌いになりそうなくらい辛いのに、なんでパパなのに助けてくれないの?」泣き叫ぶように言う私を見て、夫はハッとしたようでした。

 そして、
 「わかった。もう少しお世話する。昼寝もできるようにする」と言ってくれたのです。このとき「やっと寝られる!」という気持ちよりも「やっと寄り添ってもらえた」という喜びの方が大きかったです。

 その後、夫はお世話をする時間が増え、私は昼寝で睡眠を確保できるように。夫は
 「さっきウンチしたのにまた出たの…?」
 「15分しか寝てないのにもう起きたの!?」と困り果てる日々。やっと育児の大変さに気づいたようでした。

 しばらく夫の言葉にモヤモヤしていましたが、保育士の友達に話すと
 「保育士って子どものためなら寝なくても動き続けられると思ってるの? ロボットじゃない!!」と私以上に怒ってくれたので今ではスッキリしています!

(ファンファン福岡公式ライター/さとう なつこ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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