悪口が大好きで、誰かを見下さないと満たされない。自分達が満たされるならば、誰が傷ついてもかまわない…。そんな考えの持ち主「性悪マウント親子」のターゲットになった、私達親子。娘は不登校気味になり、親の私も辛い思いをすることに。ところが、痛快すぎる展開が私達には用意されていたのです。
幼稚園で出会ったのは、性悪マウントママ
娘が通う幼稚園のママ友に、マウント気質の性悪ママKさんがいました。Kさんは、“自分の娘を自慢するために誰かを皮肉る虚しい会話しかしない”という人です。
いつも誰かをターゲットにして、ネチネチと意地悪をするようなママなので、他のママ達はご機嫌取りをしながら必死にその場を切り抜けていました。
私は幸いにもクラスが別だったので、共働きであることを口実に距離を置いて過ごしていました。しかし、それが気に入らなかったのでしょう。小学校入学と同時に、私達親子が嫌がらせのターゲットになってしまったのです!
Kさん親子は同じクラスになったことをいいことに、事実無根の作り話で私達親子を追い詰めようとしました。
「Aちゃん(私の娘)が意地悪するから、娘が学校に行きたがらない」
「親の育て方が悪い」など、あちこちで悪口を言いふらすため、私達親子の信用はガタ落ち。娘はクラスでも孤立してしまいました。
わが子を守りたい! 母の決意
入学したばかりで不安も多い時期に受けたこの仕打ちは、娘を深く傷つけたようです。娘は毎朝
「誰も私を信じてくれない」
「学校に行きたくない」と泣くようになり、学校を休むこともありました。
そんな娘の姿を見ていると、私も憎しみと悲しみで頭がおかしくなりそうに…。どうにかしなければいけないと頭を抱える日々でした。
そんなある日、近所の親しいママ友に
「PTA本部役員になってほしい」とお願いをされました。私はその話を聞いて、「まずは学校に味方になってもらおう」とひらめいたのです。
PTA本部役員の仕事は噂通りとても大変でしたが、人脈は確実に広がりました。そして人脈が拡大するにつれ、私達親子を信頼してくれる人も増えていったように感じます。
いつも孤立していた娘が優しい声掛けをしてもらえたり、学年代表など華のある役割を務めさせてもらえたり…。PTAの集まりで学校に行くと、必ずといっていいほど娘の笑顔を見ることができるようになりました。
マウント親子の悪あがき
多くの人に大切にされ、友達も増えた娘は、再び笑顔で過ごせるようになりました。しかし、Kさん親子はそれが気に入らなかった様子。再び娘の悪口を広めます。もちろん今回も事実無根の作り話ばかりです。
「テストの点数が悪いバカだから無視をしよう」
「みんなに嫌われているから近づかないほうがいい」
「一緒にいると自分がいじめられるよ」など、性悪ママKさんと考えたであろう悪口を、得意気に話すKさんの娘。たまたま学校でその現場を目撃したときは、ドラマに出てくる悪役のようだと思ってしまいました。
ついにマウント親子に天罰が!
でもある日、事実無根の悪口を聞いた娘の友達が
「Aちゃんはそんな子じゃないよ」と、ボソっと口にしたそうです。すると、周りにいた友達も
「いつも嘘ばかり話すよね!」
「悪口を言う人のほうが嫌われるよ!」と猛批判をはじめたそう。
子ども達も、状況を冷静に見極め、判断ができるようになったのでしょう。娘は家に帰ってから私に
「味方になってくれる友達がたくさんいた!」と嬉しそうに話してくれました。
それ以来、Kさん親子のいじめ計画は全く成功しなくなったとのこと。娘の話によれば、今でもいつも誰かを陥れるような会話をしているそうです。しかし、悪口でしか気を引けない子に育ってしまったので、現在は彼女自身がが孤立している状態なんだとか…。
ちなみにですが、Kさんは学校行事にあまり顔を出さなくなりました。自分が嫌われていたことに気づいたのでしょうか? そうだとしても「ざまあみろ! 自業自得!」ですよね。
(ファンファン福岡公式ライター / 綿毛たんぽぽ)