二週間ぶりにうし帰る 「サ日記」

 秋田県はじめ全国でクマが人里に出没のニュースが絶えん。本州では山口県にまで迫ってきているという。まさか関門海峡を渡っておれの住む福岡県にやって来ることはないと思うが。

 うちには、猫だけど“クマ”が時々やって来る。身体もでかいが、気性も荒い。

 最近あまり見なかったが、先週庭で激しいケンカをしておった。これはあいさつではない。にらみ合いだ。相手はここ数か月エラソーに庭でのさばってる黒白のハチワレだ。かなり長い間、うなり声を上げていた。近所迷惑な連中だ。

 前回、一家のあるじのうしの姿を見ないことを書いたが、久しぶりにやって来た。なんかすぐに葉っぱの陰に隠れて、あるじらしくない。

 ほら、ずっとうずくまっている。

 特徴的なホルスタイン模様があるから、すぐ奴だとわかる。

 飼い主はうしファンなので、カレンダーに奴が現れた日にしるしをつけている。どうも隔週の日曜日にやって来るみたいだ。出稼ぎに行ってて、時々休みもらって家族に会いにしているのだろうか。

 この法則が正しければ、次は11月12日が訪問日だ。さてどうなるか。

 カレンダーといえば、おなじみ地域猫カレンダー。「福岡ねこともの会」さんは、猫に関する名言が毎月心に沁みるぞ。今月は「長者の生まれ変わり」か。あんましそういう自覚もないが、ことわざでそうなってるから、おれたちは長者なんだな。

 「ピースキャット」さんは、言葉はなく淡々としている。青い目の猫さんが、真剣にこちらを見つめておる。何を考えているのか。おれの場合、こんな表情をするときは大体「えさをよこせ」と無言で訴えているのだが。

 うちのチョビは、相変わらず野良時代の気分が抜けない。

 飼い主が洗濯物を干しているときにドアをこじ開けて飛び出したようだ。母親のクミコや弟のヌーとバーがいるから、旧交をあたためてくるのかと思ったが、色んな猫がいることにビビって隠れていたようだ。しばらく姿が見えなかったが、しおらしく帰ってきた。

 出たがるわりには、部屋に戻ると安心しているように見える。

 定位置の「つぐら」の横の出窓。おれもだが、なぜか猫は足をはみ出させてリラックスする。

 眠そうだが、やっぱり外猫の様子も気になるみたい。

 バーが、おねえちゃんの顔を見にきたぞ。

 きょうだいだというのに、チョビは警戒心をあらわにする。自分がトレードに出され、バーが家猫になるとでも思っているのか。

 バーが帰って行くと、リラックスする。

 おとうちゃんのうしもだが、このところ、ヌーもあまり見かけない。母親と一緒に家のまわりを偵察に来た数日前が最後だ。うしとうちゃんのところに遊びに行ってるのだろうか。

 片やチョビは、人間にはなつかないが、おれと一緒にいると安全だと思うのか、いつの間にか近寄ってきてる。おれはすぐ眠り込むが、チョビは油断せず、目を開けている。

 といいつつ、チョビも眠気には勝てんようだ。猫アンモナイトの二つつなぎだ。

 11月に入ると、年末年始のことも考え始める。これまで年賀状というものを出してきたが、どうしようか。人間界でも出すのをやめる人が多いと聞く。

 パソコンには、「筆ぐるめ」というソフトが入っていて、これまで活用してきた。今回年賀状をどうするかをいましばらく検討しよう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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