「ランドセルなんでもいい」から一変 息子が欲しがったランドセルに母、言葉を失う

世の中の年長児の母を悩ませるもの。その一つがラン活ではないでしょうか。ブランド、色、性能、値段… さまざまな選択ポイントがありますが、ながい小学校生活を支えるものだからこそ、その購入には慎重にならざるを得ないですよね。わが家も例にもれず、息子のランドセルを決めるまでにさまざまな問題が浮上することに…。

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息子は、ランドセルに興味なし!

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 わが家の長男もいよいよ年長さん。小学校入学に向けてランドセルを買わなきゃいけないのですが、当の本人はランドセルにはまったく興味なし…
 「どんなランドセルがいい~?」と声をかけても
 「めんどくさいから、ランドセルなんて見にいかない!」と、そっけない返事ばかりでした。

 はじめはなかなかランドセルが決まらないことにモヤモヤしていましたが、息子の方に特にこだわりがないなら、高価なものを買わなくてもいいからラッキーかも! と、私も気楽に考えるようになってきました。

息子が選んだのは高級ランドセル?!

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 「ランドセルなんて、いらない!」なんて言っていた長男も、周りの友達が次々とランドセルを買ったという話を耳にするうちに、少しずつランドセルに興味をもつように。

 家でもランドセルの話題が出るようになってきたので、家族でショッピングセンターに寄ったときに
 「ちょっとランドセル見てみる?」と声をかけたところ、はじめて
 「うん!」という返事がかえってきました。

 いつもは近くを通ってもスルーするだけだったランドセル売り場に、ちょっとドキドキしながら入っていく息子。色とりどりのランドセルに、私の方がウキウキしてしまいます。

 ようやくランドセルに興味をもってくれたし、これから他の店も見に行けたらいいなぁなんてのんびり考えていると、息子がとつぜん
 「これにする!」と叫んだのです。息子が指差しているのは、人気スポーツブランドのシルバーのランドセル。

 お値段はなんと8万円(税込み)。

 「なんでもいいって言ってたのに、8万円ってどういうこと?! しかもシルバー?!」突然の息子の選択に、どこから突っ込んでいいのか分からないほど慌てる私。

 「他のお店にもランドセルはたくさんあるから、決めるのはいろいろ見てからだよ? これから6年間、ずっと使うんだよ? そんなすぐに決めるものじゃないんだよ!」と大人の意見を伝えるも、頑固な息子は
 「もう、これに決めたから。これ以外はいらないから!」の一点張り。
 その場で話し合ってもらちが明かないと思い、その日はいったん家に帰ることに。

子どもの意思を尊重? 大人の事情を優先?

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 6年間使うものだから、気に入ったものを選んでほしいという反面、他のものも見て検討してほしいなぁ(できれば、もうちょっと安いのにしてもらえれば…)なんて、大人の事情も頭をかすめたり。

 前々からランドセルは私の両親が買ってくれるという話だったので、息子と両親と一緒に、あのランドセルをもう一度見に行くことになりました。

 とりあえず、店員さんに話を聞こうと声をかけると、息子がほしいと言っていたものは残り1点だというのです。「ここで買わなければ、息子も諦めるだろう。でも、それで本当に欲しかったランドセルが使えなくなるのでいいの…?」

 さんざん悩んだ結果、その場で息子が選んだランドセルを購入することを決めました。何を選んでも「違うのにすればよかったのかな…」という思いはつきものです。だとしたら、息子が自分で気に入って選んだものを、責任をもってながく使うという経験をサポートできるチャンスなのかもしれないと思い、息子の選択を信じることにしました。(お金を払うのは両親ですが)

 「これを買ったら、もう他のものには変えられない。小学校を卒業するまで、壊れないように大切に使ってほしい」ということを伝え、息子も
 「分かった!」と返事をして、購入完了。

 さまざまな悩みをもたらしたランドセル問題は、とりあえず一件落着となりました。今後息子が、自分が選んだランドセルとどう付き合っていくかは、息子を信じて見守るしかありません。

 ランドセルの金額には驚きましたが、息子が自分の心から気に入ったものに愛着を感じて使っていけるよう、これからもサポートしていきたいと思います。

(ファンファン福岡公式ライター/kotoko)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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