何を言っても嫌ばかりのイヤイヤ期。この時期は、可愛さの反面、一度イヤ! が始まると、その対応に疲れ果ててしまうことも。どんなに可愛いわが子でもお手上げなのに、これがママ友の子どもだったら…?
友だちが家に遊びにきた
年長のクラス替えをきっかけに、息子には仲の良い友だちが2人できました。その友だちと仲良くなった頃から、
「ぼくの家にあそびにきてほしい!」と息子が熱望するように。
その友だちのママたちとは、会えば挨拶をする程度。しかし、
「お家にさそってくれた?」と毎日聞いてくる息子に根負けし、勇気を出してわが家へ誘ってみることにしたのです。
LINEを通じ、お誘いしたところ、2人のママたちは快諾をしてくれました。人見知りの私は、少し緊張しましたが、息子もこの日の約束をとても楽しみにしていたので、私も張り切って家を掃除し、お菓子を用意し、友だちを迎える準備をしたのです。
そうして約束の日。2組のママと友だちが、わが家へ訪ねてきてくれました。息子は、とても嬉しそうに、すぐに友だちと遊び始めました。
イヤイヤ期の弟
そのうち1人の友だちには、今年3歳になる弟(Aくん)がいました。Aくんは絶賛イヤイヤ期の真っ只中。
わが家に足を踏み入れた瞬間から不機嫌な様子でしたが、私ももちろん息子のイヤイヤ期は経験済み。その時は、どんと来いという気持ちでした。ママ達にコーヒーを出してすぐ、Aくんの泣き声が聞こえてきました。
話を聞くと、どうやら戦隊モノのおもちゃが使いたい、ということだったので、息子のおもちゃを引っ張り出し、これはどうかな? と手渡しました。
すると
「これじゃない!」と大号泣。じゃあこれは? とひたすらおもちゃを出すも、
「こんなのやだ!」と言ってはおもちゃを床に叩きつけます。
Aくんは、号泣しながら、座っているAくんママの元に駆け寄りました。すると、
「ママわかんな〜い。だってママのお家じゃないし。〇〇くんママに聞いて?」と言うのです。
そう言われたAくんは、私の元へ。あれやこれやと提案を重ね、ようやく機嫌が直り遊び始めました。私がほっとして席に着くと、Aくんママは
「イヤイヤ期ひどいんだよね〜」とさらっと一言。感謝の言葉もなく、他人事のような様子に、少しモヤっとしました。
なんでも丸投げのAくんママ
私が席について間もなく、すぐにまたAくんの大絶叫が聞こえてきました。今度はどうした! と立ち上がると、息子が赤ちゃんの時から使っていた、壊れて音の出ないおもちゃを直して欲しい! と泣くのです。
こればかりは直しようもなく、他のおもちゃを差し出しても、
「いやぁーーーー! これがいいーー!」と大絶叫は止まりません。
どうにもできない状況に困り果て、ふと目をやると、座っておしゃべりに夢中のAくんママ。Aくんを気にする様子もありません。ヒートアップしたAくんの癇癪は一向におさまらず、
「みんなでおやつを食べようか!」と提案すると、Aくんの機嫌がケロッとなおりました。
しかし、準備していたおやつを出すと
「これイヤだ!」とお菓子をぶん投げます。Aくんママは、ひたすら
「ママわかんない〜。〇〇くんママに聞いて〜」の一点張りなので、Aくんのイヤイヤの矛先は全て私に…。
子どもに対しては、イヤイヤ期だからしょうがない、と理解はできるものの、やはりなんでも丸投げのAくんママに対して、モヤモヤが止まりませんでした。
その後も癇癪が起きそうになると、面倒くさそうに
「〇〇くんママに聞いて〜」を繰り出すAくんママ。自分はスマホをみたり、おしゃべりしたりと、Aくんのイヤイヤには我関せず。
結局、私はほとんど半日Aくんの癇癪につきあい、ママたちと座って何か話したっけ… と記憶も朧げ。疲労困憊でした。帰り際、Aくんママは
「子ども同士遊ばせられるって最高だよね。遊んでくれれば、親同士はおしゃべりしてればいいだけだし〜」と一言。
その言葉に私は愕然とし、散々子どもの面倒を押し付けておいて、よく言えたものだな、と憤りを感じました。息子は
「とっても楽しかった!」と言うので、よかったなぁとは思う反面、今後ママ友との距離感には気をつけよう、心の奥で誓ったのでした。
(ファンファン福岡公式ライター/ツナ子丸)