子どもの三大夏風邪の一つ「手足口病」。子どもの間で流行する病ですが、大人でも免疫力が下がっていると、感染してしまいます。そして恐ろしいことに、主に大人の方が重症化してしまうことが多いのだそうです。私自身も2年前に大変な思いをしました。
あれ? もしかして、私も手足口病に?
息子は生後8か月で保育園デビューすると、よく病気をもらってきました。夏には手足口病になり、口の中や手足には痛みを伴うたくさんの赤い発疹ができ、食べ物をのみ込むのも一苦労な状態に。 病院に連れて行くと、「手足口病の特効薬は無いので、アイスクリームやゼリーなどを食べさせて乗り切ってください」と言われ、解熱鎮痛剤だけ渡されました。 私は「かわいそうに」と思いながら、看病をしていました。そんなある日、家の中を歩いていると、足の裏にチクリと痛みが。「何だろう?」と見てみると、息子の体に出ているのと同じ赤い発疹ができていました! その後、あっという間に熱が出て、発疹も広がって、手足がとにかく痛くてかゆくて、それでも看病をしなければならなくて。なかなか大変だったのですが、それは序章に過ぎませんでした。
ボロボロになっていた爪がポロリと…
しばらくして親子共に熱も治まり、発疹も落ち着いてくると、発疹があった部分の皮がボロボロと剥がれ、「何だか脱皮してるみたい」などと思いました。ふと自分の指先を見てみると、爪も結構ボロボロになっていて驚き! つやが完全に失われ、縦筋が一層目立つようになり、まるでおばあちゃんの爪のようでした。 2週間ほどたち、手足口病が完全に治ったと思っていたある日のこと。お風呂で頭を洗っていた私は、何か硬そうなものがボロッと床に落ちた気がすると同時に、右手の親指の先に違和感を覚えました。恐る恐る指先を見てみると…爪が半分! ボロボロになっていた右手の親指の爪が半分のところで折れ、ボロッと剥がれ落ちてしまったのです。特に痛みは無く、出血もありませんでしたが、その時の衝撃といったら。今でも忘れることができません。 しばらくの間、爪が折れてしまった右手の親指はばんそうこうで覆い、他の爪も剥がれないように細心の注意を払って暮らしました。時がたつにつれて、爪は元のつやを取り戻し、きれいに生え変わったようで一安心。もう二度と手足口病にはかかりたくないと強く思いました。ああそれなのに…翌年も私は手足口病にかかってしまったのでした。 (ファンファン福岡公式ライター/ぼたん)