冷蔵庫や洗濯機など日常生活に欠かせない家電はたくさんありますが、目立たないようで無いと困るのがドライヤー。毎日欠かさず朝と夜お世話になっています。これだけ頻繁に使う物なのに手入れをしたことが無いのですが、みなさんはこまめにメンテナンスをしたり、調子が悪いところは無いかなどのチェックをしていますか?
お気に入りのドライヤー
わが家のドライヤーは購入してから6年が経っています。普段はケチケチしている私ですが、毎日使う物だからと奮発したこともあり、とても気に入っていました。日々新しい製品が発売され、使うたびに髪がサラサラになる物や、置いたまま乾かすことができる物まで登場しましたよね。それでも買い替えることはせず、壊れるまで使おうと決めていました。
ながく使うつもりでいたからといって、特別丁寧に扱ったり、手入れをしたことはありません。そもそも説明書をじっくり読み込むタイプではないため、手入れが必要なのかどうかも定かではありません。
それでもトラブルなく6年間毎日使い続けることができました。しかし最近になってある異変に気付きました。使い終わって片付けようとするとコードが熱くなっているのです。
はじまりは少しの違和感
わが家は4人家族なのですが、夜のお風呂の後は4人が立て続けにドライヤーを使用するため、長時間使いすぎたのだろうと思っていました。しかし短時間しか使わない朝や、他の家族と時間を置いてから使用してみてもやはりコードは熱くなります。
夫とも
「最近ドライヤーのコードが熱くなるんだよね、替え時かな?」
「長年お世話になったからね。そろそろ買い替えることも考えた方がいいかも」という会話をしていました。
それでもまだ使えているし、そのうち替えればいいだろうと、呑気な私はすぐに買い替えることもせず、のんびりしていたのです。
そしてついに事件が!
ある日の朝、学校に行く準備をしていた娘が
「寝癖が直らない~」と困っていたので、
「お母さんが直してあげるよ」とドライヤーを使って髪をセットしてあげることに。
「最近、髪伸びてきたから美容院に行かないとね」なんて話をしながら温風で寝癖を直していると、突然ドライヤーの音が小さくなり勝手に止まってしまったのです。
すると次の瞬間、バチバチバチという大きな音と共にコンセントの差し込み口付近から火花が! 驚きのあまり走って逃げていく娘と、放心状態の私。しかし火花だけでは終わらず、今度はコードから15センチほどの高さまで炎が上がったのです。
どうすることもできずに騒いでいるうちに火は消え、何事もなかったように静かな朝に戻りました。恐る恐るコードを抜いて見ると、黒く焼け焦げて今にも千切れそうな状態になっていました。
コードをまじまじと眺めていると、すぐそばに貼られていた注意書きのシールが目に入りました。シールの存在には気づいていたものの、じっくり読んだことはありません。
今更ながら読んでみると、「電源コードやプラグが熱くなる時は使用を中止すること」と書かれていました。毎日使っている物なのにしっかり読んでいなかったことを大いに反省しました。
説明書を読まなくても使い方は分かる! 極端に間違った使い方をしなければ大丈夫! と軽く考えていたのが間違いでした。
メーカーの方は様々な危険を考え、安全に使えるようにと目に付きやすい場所に注意書きのシールを貼ってくれていたはずです。さらに、長年に渡り酷使されてきて、限界を迎えていたドライヤーからのSOSを見過ごしてしまったことを後悔しています。
まだ築4年のわが家。幸い大事にはならずにすんだものの、コンセント付近の壁紙は黒く汚れ、真っ白な壁紙に消えない傷跡を残してしまいました。
とてもこだわって選んだお気に入りの壁紙だっただけにとても落ち込んでいます。みなさんも「少しくらい大丈夫」と思わずに、注意書きをよく読み安全に使用してくださいね。「後悔先に立たず」です。
(ファンファン福岡公式ライター/はる)