ひと頃、日本を席巻した「血液型」による性格判断や占い、最近あんまり聞かないなあと思って、本屋に立ち寄り、関連本がありそうな棚を見たら、たったの1冊になっていました。もう流行は終わったのでしょうか。
先日、献血の話をブログに書いたときに、「いつか血液型の話を書く」と書いたので、書きます。「書く」が4つも重なってしまいました。文章術としては、最悪、下手の極みですが、まあ許してください。 頭に貼り付けた写真をご覧ください。先日、仕事の帰りに立ち寄った本屋さんの棚の写真だ。「今は、どんな血液型の本が出てるんだろう」と思い棚を探したんですが、「血液」の「血」の字もなかなか見つかりません。ようやく探し当てたのが、この写真。なんと、血液型の本はたった1冊だけ。昔は、血液型性格診断だの血液型占いなど山ほどそれ関連の本が出ていたものですが。
私、久留仁譲二は、元々血液型による性格判断というものに疑問を持っています。その最大の理由は、「根拠が無い」ことです。「血液型による性格類型」がブームになり始めた頃は、「血液型ナントカ学」みたいに、学問の一種みたいな言い方をしてましたが、学問の割には、まるで統計データとか出さないからです。どっかの研究所で何百人とか何千人とか集めて、例えば部屋の掃除をさせるとかして、血液型別に結果を確認して、その数によって、「A型の人は几帳面にすみずみまで残さずぞうきんをかける」とか実験もせずに、雰囲気だけでものを言う”自称学者”が多かったように思います。
で、時々血液型にえらく固執する人がいて、「久留仁さんは何型ですか?」としつこくきくので、「AB型やけど」と言ったら、「ああ、やっぱり。そうだと思った」と言います。 やっぱりでも何でもありません。私はほんとは、O型ですから。O型は意地悪で人の悪い人が多いのでしょうか。 何が言いたいかというと、「血液型をうんぬんする人は、結果論しか言わない」ということです。あくまで私が見てきた人のことで、私の個人的な意見なので、反論やご意見は許してください。私は卑怯者です。
私が敬愛する作家の筒井康隆さんまで、「血液型には明確な根拠がある」みたいなことを書いてたのを見たときは、ひどくガッカリしたものです。 誤解のないように書きますが、私は血液型による性格類型がでたらめだ、と決めつけてるわけではありません。「証拠を示して欲しい」と思ってるんです。血液型による行動心理学に通じてるという人が、血液型を明かしていない10人の人と1年一緒の職場で働いたうえで、その人たちの血液型を行動から判断して6割とか7割とか言い当てたら、私は「恐れ入りました」と降参します。
ここまで「不急不要」のどうでもいいことを書き連ねてきましたが、最初に戻ると、「血液型占い」のたぐいは、今はすたれているということでしょう。 ウィキペディアで、血液型のことを調べてみました。そこに、性格診断や占いが信ぴょう性が薄いと思われる理由がいくつか書いてありました。興味のある方は見てみてください。 それよりも何よりも問題なのは、ご自身の血液型を知らない人が少なからずいらっしゃることです。事故にでもあって、「Rhマイナス」であることが急に分かったりしたら、おおごとですよ。 そういう意味でも、一度献血に行って調べてもらうことをおすすめします。