新年の恒例行事と言えば“初詣”。正月三が日に参拝して、おみくじをひいたり、絵馬に願いを込める人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、福岡市内の人気の初詣スポットをご紹介します。多くの人出が予想される大晦日から元日にかけて、臨時の年越し列車を運行する便利な福岡市地下鉄の情報も要チェックです!
【箱崎線-箱崎宮前駅】筥崎宮
開運勝運の神! 2024年、勝負事がある人におすすめ
日本三大八幡宮に数えられる「筥崎宮(筥崎八幡宮)」。蒙古襲来(元寇)の時に俗に云う“神風”が吹き、類のない困難に打ち勝ったことから「開運勝運の神」としても有名です。
地元ではプロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスやJリーグのアビスパ福岡、プロバスケットボールのライジング福岡などが毎年必勝祈願をし、福岡を中心に多くのスポーツ関係者からあつい信仰を集めています。
境内には国指定の重要文化財が4つ、県指定の重要文化財が2つあり、知る人ぞ知る穴場のパワースポットも点在し、見どころも充実。
初詣の時期は「神苑花庭園」の冬牡丹も見頃を迎えるので足を運んでみては?
お正月は多くの参拝客が訪れるため、交通規制が行われ周辺道路や駐車場はかなり混雑します。車の場合は事前に公式サイトで駐車場情報などご確認ください。
筥崎宮(はこざきぐう)
鎮座地:福岡市東区箱崎1-22-1
電話番号:092-641-7431(筥崎宮 社務所)
アクセス:福岡市地下鉄箱崎線「箱崎宮前駅」より徒歩約3分
【箱崎線-千代県庁口駅】十日恵比須神社
福岡で“商売繁盛”と言えばココ!空くじなしの福引も人気
商売繁盛の「えびす様」と縁結びの「だいこく様」を祀る神社です。東公園のすぐ横にある小さな神社ですが、福岡では「商売繁盛=十日恵比寿神社」というほど名高い神社です。
毎年正月に開催される正月大祭「十日えびす大祭」(例年1月8日~11日に斎行)は、空くじなしの縁起物の福引や、博多券番が参拝するかち詣り(博多券番・博多那能津会)が有名で、 商売繁盛、家運隆盛を願う多くの参拝客で賑わいます。
十日恵比寿神社(とおかえびすじんじゃ)
鎮座地:福岡市博多区東公園7-1
電話番号:092-651-1563
アクセス:福岡市地下鉄箱崎線「千代県庁口駅」より徒歩約5分
【空港線-祇園駅】南岳山 東長寺
見どころも多く観光客に人気! 除夜の鐘の行列も今や風物詩
空海(弘法大師)が日本で最初に創建したお寺で、弘法大師が創建したお寺としては日本でいちばん古い霊場です。
毎月28日の不動護摩供えに開帳される六角堂、木造座像の福岡大仏、千手観音菩薩像、純木造総檜造りの五重塔など見どころが多く、福岡を代表する寺として観光客も多く訪れます。
12月31日大みそかには一般の人が除夜の鐘をつくことができ、毎年行列が絶えません。今年も18:00から一般の人でも除夜の鐘をつくことができます(人数制限あり)。
南岳山 東長寺(なんがくざん とうちょうじ)
鎮座地: 福岡市博多区御供所町2-4
電話番号:092-291-4459
アクセス:福岡市地下鉄空港線「祇園駅」より徒歩すぐ
【空港線-天神駅】警固神社
天神のど真ん中!初売りも初詣もまとめて行けちゃう♪
福岡市の繁華街・天神の中心地。ビルに囲まれた警固公園と連なる緑の中に、樹齢300年余りの大楠に守られて鎮座する400年以上の歴史ある神社です。
境内には農業、商業だけでなく広く衣食住を司る「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」をお祀りしており、昔からおきつね様を撫でると商売繁盛のご利益が授かると言われています。
モダンな社紋を取り入れたお守りや絵馬、境内社「今益稲荷神社」の笑いきつねみくじなどの授与品は若い人たちにも人気です。
境内には足湯もあり、知る人ぞ知る都会の癒しスポットとなっています。
警固神社(けごじんじゃ)
鎮座地: 福岡市中央区天神2丁目2-20
電話番号:092-771-8551
アクセス:福岡市地下鉄空港線「天神駅」より徒歩約3分
【七隈線-櫛田神社前駅】櫛田神社
博多っ子に愛される博多祇園山笠で有名な「お櫛田さん」
博多を代表する夏の祭り「博多祇園山笠」が奉納されることで有名な神社です。古来より、不老長寿、商売繁盛の神としてあつい信仰を集め、博多っ子からは「お櫛田さん」の愛称で親しまれている博多の総鎮守です。
徒歩圏内にはショッピングやアミューズメントが楽しめる「キャナルシティ」があるため、例年多くの参拝客で賑わいます。
また、節分の時期には、高さ5m以上の大きなお多福のお面が飾られ、大きく開いた口を通って参拝すると、商売繁盛や家内安全の御利益があるのだとか。
その驚きのビジュアルを、ぜひあなたの目で確かめてみて。
櫛田神社(くしだじんじゃ)
鎮座地: 福岡市博多区上川端町1-41
電話番号:092-291-2951
アクセス:福岡市地下鉄七隈線「櫛田神社前駅」より徒歩すぐ
【七隈線-六本松駅】福岡県護国神社
大濠公園や福岡城跡に隣接した緑豊かなパワースポット
福岡県護国神社は、福岡藩主の黒田長知公をはじめ、県内の旧藩主等が明治維新で国難に殉じた人々を顕彰するため、招魂社を設立し、祭祀をおこなったのが始まりです。
明治維新から大東亜戦争に至るまでの約13万柱のご英霊が祀(まつ)られています。
広大な敷地内に約3,000本の献木で造成された人口の杜は、街の喧噪とはかけ離れ、静寂の中にも清々しい雰囲気を醸し出しています。
境内を囲む木々とともにもうひとつのシンボルが高さ13m、柱の直径160cmのヒノキ製の大鳥居。日本屈指の大きさを誇り、木々を分けて立ち誇る姿は圧巻です。
その大鳥居は今年9月に老朽化のため解体され現在修復中ですが、初詣までには改修が完了する予定だそう。新しく生まれ変わった大鳥居の姿も楽しみです。
福岡県護国神社(ふくおかけんごこくじんじゃ)
鎮座地: 福岡市中央区六本松1-1-1
電話番号:092-741-2555/9:00~17:00
アクセス:福岡市地下鉄七隈線「六本松駅」より徒歩約8分、空港線「大濠公園駅」より徒歩約15分
【空港線-藤崎駅】紅葉八幡宮
公式アプリが話題! 境内で行われるもみじ祭りも有名
福岡市早良区高取にある小高い紅葉山に鎮座する神社。特に安産・子どもの守護神、厄祓いの神様として崇敬され、節分や戌の日、七五三いは多くの参拝客で賑わいます。
最近では世界初のAR(拡張現実)を使った御朱印アプリを取り入れたことで話題になりました。
秋になると樹齢200年を越える大もみじを中心に境内の紅葉がライトアップされ、紅葉の名所としても市民に親しまれています。
お正月には、高さ8.8m、周囲8.8m、重さ8.8トンの末広がりの大門松が、参拝客をお出迎えします。
紅葉八幡宮(もみじはちまんぐう)
鎮座地: 福岡市早良区高取1-26-55
電話番号:092-821-2049
アクセス:福岡市地下鉄空港線「藤崎駅」より徒歩約7分
【空港線-室見駅】愛宕神社
縁結びと言えばココ! 福岡市内を見渡す眺望抜群の神社
東京・京都と並ぶ日本三大愛宕として親しまれ、福岡藩主黒田忠之公が献上された開運の破魔矢と熊手は特に名高く、桜と紅葉の名所としても毎年賑わいます。
福岡ドームや福岡タワーを見渡せる眺望も自慢で、近年では、縁結び、恋愛成就や結婚など若い男女や学生、外国の方の参拝も増えています。
福岡一の「初日の出」の名所として有名で、高神様で願い成就を祈るため例年多くの人で賑わいます。
愛宕神社(あたごじんじゃ)
鎮座地: 福岡市西区愛宕2-7-1
電話番号:092-881-0103
アクセス:福岡市地下鉄空港線「室見駅」より徒歩約20分
【七隈線-福大前駅】油山観音 正覚寺
緑深き油山の中腹に静かにたたずむ観音さま
福岡市の南部に広がる油山の中腹にあり、天平年間(729~748)に清賀上人が白椿の木で千手観音を彫って安置したことが始まりとされます。
当初は泉福寺と呼ばれていましたが、戦国時代の天正年間(1573~1592)にほとんど焼失し、寺が再建されて元禄7年(1694)に正覚寺と改められました。
現在は油山観音の名前でも親しまれ、昭和の国民的歌手・美空ひばりさんをまつった「ひばり観音堂」があることでも知られています。
鐘つき堂には「幸福の鐘」と呼ばれている鐘があり、12月31日大晦日は23:20からつくことができます。
油山観音 正覚寺(あぶらやまかんのん しょうかくじ)
鎮座地: 福岡市城南区東油山508
電話番号:092-861-4006
アクセス:福岡市地下鉄七隈線「福大前駅」より徒歩約40分、タクシー約13分
【七隈線-橋本駅】飯盛神社
福岡県民には「かゆ占い」や「流鏑馬行事」でおなじみ
福岡市と糸島市の境に位置する、標高382mの飯盛山。早良平野側から見るときれいな三角形をなす山容は、信仰の対象として古代から親しまれてきました。
その飯盛山を御神体として麓にたたずむ飯盛神社の境内山林は3万坪。ハイキングコースも整備され、参拝客のみならず地元の人々の登山スポットとしても親しまれています。
御祭神は、人生すべて良縁を祈るむすびの神・伊弉冉尊(いざなみのみこと)で、縁結び・夫婦円満に御功徳のある神社とされます。
元日午前0時から始まる、初穂料1,000円の空くじなしの縁起物「福みくじ」は、豪華縁起物続出で年初の人気行事となっています。
飯盛神社(いいもりじんじゃ)
鎮座地: 福岡市西区大字飯盛609
電話番号:092-811-1329
アクセス:福岡市地下鉄七隈線「橋本駅」より徒歩約40分、タクシー約7分
初詣には渋滞&駐車場の心配不要の地下鉄で出掛けよう!
ご紹介した初詣スポットは、商売繁盛や縁結びなどご利益もさまざま。除夜の鐘がつけたり、限定の福みくじがあったりと、お正月ならではのおもてなしもそれぞれですので、事前に下調べしておけばさらに初詣が充実すること間違いなしです。
年末年始にかけては参拝可能時間なども各所通常と異なりますので、必ず事前に公式サイトなどで確認を。
また、大みそかから元日にかけては、どちらの初詣スポットもかなりの人出が予想されます。
福岡市地下鉄では、元日の0時台から2時台にかけて年越し臨時列車を運行をします。渋滞を気にせず駐車場の心配不要の、楽々便利な地下鉄でぜひお出掛けください。
間もなく迎える2024年。みなさまにとって、どうぞ素敵な1年になりますように。