わが子の成績不振は「あなたのせい!」担任を責め立てるモンスターペアレント

先日小学校の懇談会に参加した時のことです。担任の先生から「保護者の方から、お子さんの自慢など一言ずつお願いします」と促されて、とある保護者が話し出した内容にドン引き! え? それって本当に先生の責任なの!?

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懇談会への参加

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 小学校に通う息子の懇談会でのことです。顔見知りが少なく気が進まないものの「学校行事は親の義務」と自分に言い聞かせて参加することにしました。担任の先生は新卒の男性で、ついこの前まで大学生だったフレッシュ感が残る先生です。

 教室には貫禄のある母親たちがずらっと並び、なんだか先生が雰囲気に圧倒されている様子でした。クラスの目標や現状などひとしきり説明が終わったあたりで、先生から
 「保護者の方から、お子さんの自慢など一言ずつ発言をお願いできますか」と促されました。

 前から順番に当てられて無難な挨拶が続きます。ところが、とある保護者に当たった時から様子が変わります。
 「うちの子が“他の子がうるさくて授業が聞こえない”と言っている」
 「勉強がわからなくなったらどうするんだ!」と言い出しました。

 先生の顔が緊張でこわばっています。次に当てられた保護者は、
 「他の子どもが妨害するので“授業の進みが遅い”と子どもが言っている!」
 「去年は宿題が1枚だったのに進級して2枚になった。難しくて子どもが苦労している!」

 また別の保護者は
 「児童館の先生に教えてもらっているのに、宿題が日中で終わらない!」と、次々と新卒の担任にクレームをし始めたのです。先生の声は上ずり顔もこわばっています。保護者からの発言に対して特にコメントはせず
 「… ありがとうございました」と言って、その場を何とかやりすごしていました。

 先生の気の毒なこと…。すっかり同情してしまいました。ですが“モンスターペアレントの担任イジメ”を目の当たりにし、「教員はメンタル不調者が多い」原因が納得できました。

子どもの集中力って…

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 参観日に小学校低学年の授業を見ると、子どもの集中力のなさに驚かされます。教科書を頭に乗せてふざけたり、終始保護者へ手を振ってみたり、席につかないでフラフラ立ち歩いている子ども… それでも先生の授業は進みます。

 子どもの集中力・注意力を持続させるようなオモシロイ授業ができるのは、テレビ番組に出演していたり、ベストセラー本を書くようなごく一部の先生だけです。ほとんどの先生の授業では子どもの興味を引き付けておくことはできません。初回の息子の参観日でこれらのことを悟りました。

 わが家では幼少期から子どもたちを自宅学習中心の学習塾に通わせていたため、元々「学校で勉強を教わる」「子どもの成績は学校の先生次第」という概念がありません。
 さらに子どもの集中力のなさを知った時点からは、学校の授業だけで勉強が理解できるはずがないと確信し、学校や先生に「勉強」に関して何ら期待をしていませんでした。

全部先生のせい?

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 懇談会では「周りがうるさい」「宿題が多い」「勉強がわからない」「授業が遅い」などと保護者が次々と不満を口にしていました。“子どもの成績不良は担任のせい”のような発言することに唖然とし、また自分との考え方の違いに驚くばかりでした。

 進級のたびに教科や勉強量が増えるのは当然です。先生の教え方が未熟でも周りの友達が騒がしくても、授業の進み具合が遅くてもそれが「自分の子どもの成績不振」の理由になるのでしょうか。
 学校や担任の先生が、最適な学習環境を提供するのは大切な使命だと思います。しかし限られた人数でたくさんの子どもたち全員をケアするのは現状難しいように思えます。

 高額な費用を出して静かな落ち着いた勉強環境が用意され、授業が面白くて仕方がないスーパー教師がいるような、私立の超有名校を選んだのであれば話は別ですが。

 わが子には雑多な環境でもたくましく生き延びる力をつけてほしいと思っています。
 もし何か上手くいかないことがあった時に自分の責任もかえりみず、どこかの保護者のように「人のせい」にすることだけは少なくともしないでくれ! と願うばかりです。

(ファンファン福岡公式ライター/ダイワ エノ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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