スーパーでオレンジやレモンを買うときに「防かび剤」の表示を見かけたことはありませんか?「安全なの?」と疑問を感じたかもしれません。そこで今回は、みなさんが安心して買い物ができるよう、輸入フルーツの防かび剤について紹介します!
1.防かび剤とは?
●かびや腐敗を防ぐために使用される食品添加物です。
●防ばい剤ともいわれます。
●輸送に時間がかかる輸入フルーツ(オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど)に使われています。
●防かび剤が使用されている場合は、陳列棚や値札などにその物質名を表示する必要があります。
よく使用されるのは、
イマザリル、チアベンダゾール(TBZ)、ピリメタニル、フルジオキソニル などがあります。
2.どのように規制されている?
●食品衛生法により防かび剤の基準値(残存量)が定められています。
●基準値は、その食品を毎日一生食べ続けても健康への影響が出ない量よりも、さらに安全に余裕を持たせて設定されています。
●基準に適合しない食品は販売することができません。
3.どのように検査されている?
●輸入フルーツに限らず、基準値を超えた食品が私たちの口に入ることがないよう、各流通段階(検疫所、青果市場、スーパーなど)で抜き取り検査が行われています。
●青果市場(ベジフルスタジアム)内の福岡市食品衛生検査所でも抜き取り検査をしており、過去10年間、防かび剤の基準値を超えたことはありません。
一言コラム:それでも防かび剤が気になる人は??
防かび剤の基準値は皮ごと食べた場合を想定して設定されているため、皮を食べても問題ありません。それでも防かび剤が気になる人は、防かび剤の多くは皮に残留することが分かっているため、よく洗ったり、皮をむいたりすることで、摂取量を減らすことができます。
●問い合わせ
福岡市 保健医療局 生活衛生部 食品安全推進課
Email: shokuhinanzen.PHB@city.fukuoka.lg.jp
提供:福岡市保健医療局