<2人目妊娠>夫が育児休暇をとったことで得た効果とは? 男性目線で解説

筆者は妻と息子と暮らす普通のサラリーマンです。今回、妻の妊娠が発覚し二児の父親になることがきっかけで育児休暇を取得しました。まだまだ少ない男性の育休取得までの葛藤、気付きについてお伝えします。

目次

育休をとるきっかけ

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 私は新卒から現在まで約8年間同じ会社に勤めています。中堅社員となり会社全体をみたり、事業拡大のための方針決定にも携わることができることにはやりがいを感じています。

 ただ、視座が高まったことで会社に対して呆れる部分も増えてきました。
 昇格は人付き合いや残業の多さが評価される。成果に対して特別手当などなく、成果を出さない人との差異が少ない。だからこそ多くの社員は「やらされている」意識が強く、競争も生まれないから積極的な学びもない。

 自分なりにこれまで会社に貢献しようと努力し、それなりのやりがいをもって仕事してきましたが、正当な成果に対価が得られない状況に「この会社でよいのか?」と不安を持つようになりました。

 そのタイミングで妻の妊娠が発覚し、二児の父親になることをきっかけに育休について考えるようになりました。

育休中の収入はどうなるのか?

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 調べたところ育休中は「育児休業給付金」が国から支払われます。育休取得日から180日までは休業前の1日当たり賃金の67%が支援されます。※181日以降は50%に減額
(※厚生労働省 育児休業給付の内容と支給手続き申請(2)支給額|参照元:https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001126859.pdf
 社会保険料や所得税も免除となり、元の手取り収入の6~8割が働かずして支援されることには驚きました。それと副業に関しても雇われない形ならばどれだけ稼ごうと給付金が止まることはなく、2~4割の減少分も補填できるような仕組みとなっています。

 通勤時間を含むと、1日短くて9時間、長くて14時間は仕事に使っています。育児と家事、そして副業をバランスよく取り組めれば、収入が減ってしまうことは育休をとれない理由にはならないのではないかと結論づけました。

仕事が理由で育休はとれない?

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 収入面以外で育休を取れない理由で多いのが「人手不足などが起因する職場の空気」です。
 私自身も人手不足で悩む職場で働いていたので、長期間の育休は厳しいかなと尻込みしていました。それを解決してくれたのは、最も慕う先輩の言葉でした。

 仕事面での不安については
 「人手不足の解消は会社の問題。上司の仕事で、自身が考える問題ではないから、取りたいだけ取ればいい」と言ってくれました。

 職場の雰囲気と上司への相談については
 「今の世の中ハラスメントが怖くてなんも言ってこないよ! 上司からも祝福以外選択肢がないと思う」と後押ししてくれました。

 他にも復帰した後のブランクについて
 「長い会社員生活のたった1~2年くらい、あとからどうとでもなる。どうとでもならなければ育休関係なくその仕事か会社が合ってなかったと別にいけばいい」
 「会社は数千人のうちの1人としかみてない。ただ、家族にとっては唯一の父親になる。何をとっても優先すべきじゃない?」と肯定してくれました。

 先輩の言葉に心から納得でき、育休をとるのに環境も周りの目も気にすることはないなと強く思うことができたので、本当に感謝しています。

育休を取らないのは勿体ない

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 男性の育休取得率は年々向上しているものの世間的には少数です。今回育休について考えたとき、その背景にあるのは無知と変化を嫌う日本人特有の考えに原因があるなと感じました。

 情報を持ち行動したら、大切なパートナー、愛しいわが子と貴重な時間を共有することができる。
 私自身、実際に育休を取ったことで妻からは感謝を述べられ、周囲からも理解と祝福を受けています。もしかしたら批判の声も社内から上がってくるかもしれませんが、家族と天秤にかければ軽い問題だなと思います。

 また育休中に副業や転職、起業など検討する時間は十分とれます。
 そうすることで、仕事に復帰した後でも会社に固執しない働き方ができ、選択肢を持てることで安心にも繋がります。奥様を助け父親としても成長ができ、これからの人生を家族で話し合う時間が持てるならば、取らないのは勿体ないと思いませんか?

 これから父親になる方へ、親になるあなたにとって人生の最優先事項が「家族」なのであれば、育休について奥様と一度話してみてはいかがでしょうか。きっと奥様も喜ばれると思いますよ。

(ファンファン福岡公式ライター/月が好き)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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