【土佐嫁VS薩摩姑】「嫁は、夫実家を立てて当然」。姑が、嫁実家にクレーム電話!

結婚して、育ってきた環境と義実家の違いに、戸惑うことは、よくある話です。 女性が男性よりも強い郷土で育ち、男勝りな女性が、九州男児の家に嫁いだら・・・ 嫁姑のいさかいは必至、戦いの火ぶたが切られます。

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【はちきん】をご存じですか?

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 突然ですが【はちきん】という言葉をご存じですか?
 【はちきん】とは、土佐弁で男勝りな女性のこと。高知県女性の県民性を表した言葉で、高知県出身の友人Aは、まさに【はちきん】さん。負けん気が強く、はきはきと快活な性格のワーキングウーマン。男性と渡り合いながらバリバリ働いてきました。

 そんな彼女が、学生時代から付き合っているのが、鹿児島県出身【薩摩隼人】のBさん。二人は他に追随を許さないほどの酒豪で、お互いの飲みっぷりの惚れこみ、30歳を目前に結婚しました。

 結婚生活に、暗雲が立ち込めてきたのは、姑の電話がきっかけでした。結婚した途端、
 「盆と正月は必ず帰ってこい。連休も顔を出せ」と矢のような催促が、友人Aの携帯電話に、かかってくるのです。

 AとBは、長い付き合いなので、Bが休みのたびに旅行へ行き、ちっとも実家に顔を出していないことを知っています。姑は料理下手で、お盆のご馳走や正月のおせちを作る習慣がないことも。

 長年、Bはお盆や正月に帰省していないのに、結婚した途端、なぜ休日をすべて義実家に捧げなくてはいけないのでしょう。納得のいかないAでしたが、結婚してはじめてのお盆は、義実家に帰省して、お墓参りや親戚の挨拶まわり、おさんどんと、嫁仕事をこなしました。 義実家に滞在中、姑から何度も言われたのがこの話。

土佐嫁と薩摩姑の戦い

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 「こっちでは薩摩おこじょといってね、嫁は、三歩下がって、夫や夫の実家を立てるのが美徳とされているのよ。男は外で強く! 女は控えめで、気立てがよくなくっちゃ!」

 そうはいっても、Aは根っからの【はちきん】さん。男は立てるよりも、尻を叩いて奮起させるもの。女は三歩下がるよりも、三歩先を行って、男を引っ張っていくもの。 そんな【土佐のはちきん】Aと、【薩摩おこじょ】信奉者の姑は、合うはずもありません。

 Aは口答えをして、姑を怒らせて義実家から戻ってきました。
  「姑さんと喧嘩するくらいでいいのよ。これで当分、私の顔なんて見たくないでしょ。結婚してはじめてのお盆に、義実家へ行ったんだから、次は私の実家の番! 正月は父の古希のお祝いをするの。良いお酒を持ち寄って酒盛りよ〜♪」  

 そんな話をカラカラ笑いながら話してくれたA。姑からの「正月も帰ってこい」という電話も、仕事で忙しいことを理由に折り返しません。

 姑のイライラは増すばかり。そしてついに来るべき日がやってきました。

母vs母 直接対決!

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 嫁実家が、夫実家よりも優先されることを、なによりも嫌う姑は発狂!
 すぐさまAの実家に電話をして
 「嫁いだ嫁が、正月に顔を出さないなんて非常識!古希なんて夫婦で祝えば十分でしょう!」とクレームをつけました。

 姑の電話を受けた、Aの母は
 「そうですよね。正月に息子や娘がいなくちゃ寂しいもの。じゃあ次の正月はAだけこちらに帰らせますね。Bくんはそちらに帰ったらよろし」と、早々と決めてしまいました。

 結婚してはじめての正月、Aは、古希のお祝いで三日三晩飲みまくり。Bは、おせちもない義実家で、寝正月とふて飲みを繰り返したそうです。

 ちなみに、この騒動は、AとBが新婚だった数年前の話です。今年、姑は70歳になります。相変わらず【薩摩おこじょ】を強要する姑とAは犬猿の仲。

 姑の古希を祝うために帰省するか、古希なんて姑舅で祝えば十分と無視するか、検討中のようです。

(ファンファン福岡一般ライター)

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