2人目妊娠中の妻が新型コロナウイルスに感染してしまいました。これ以上うつさないようにと隔離生活が始まりましたが、息子のワンオペ育児の疲れから夫も陽性に。そして努力はむなしく1歳の息子にもかかり家族全員が全滅。わが家、どうなる?!
妻の体調不良から始まった
2023年10月、家族全員が新型コロナウイルスに感染しました。家族構成は以下の通りです。
私(会社員、在宅勤務あり)、妻(会社員、産休中)※妊婦(妊娠10カ月)、息子(1歳8カ月)。
ある朝、
「偏頭痛で頭痛い…」と起きてきた妻。体温を測ると発熱しており、病院で検査した結果新型コロナウイルス陽性と判定。薬が飲めない妊婦はどうなるのか、お腹の赤ちゃんは? など心配は多くありましたが、産婦人科とも相談し、とにかく今は家族にうつさないようにと隔離生活で様子をみることに。
一方、私と息子のワンオペ生活も必然的に始まりました。
朝食は食パン半分で「いやー」と拒否され、外に遊びにでれば抱っこをせがみ、昼食は空腹なのに眠くて大暴れ、やっとお昼寝… と洗濯物の干し忘れに気づき、皿洗いしてたら息子起床… 仕事以上に休憩のない走りっぱなしの家事育児でへとへとに。
妻に負担はかけまいと奮闘するも、頻繁にガラガラな声で
「大丈夫~?」と声をかけてくれました。妻には部屋からは出ないようしていましたが、体力・精神とやられたことも起因してか、隔離も虚しく妻の体調不良の二日後に私もダウン(病院で陽性判定)。
残された1歳児をどうすれば… 疲れ切った妻と放心状態になりながらも
「もう隔離とか言ってられないね」となり、夫婦交代で休息をとりながら面倒をみるしかなくなりました。
深夜に息子が高熱に…
私が体調を崩してさらに2日後のことです。まだまだ夫婦ともに体調が優れない中、いつもなら朝までぐっすり寝ている息子が22時頃「ギャー」と泣き叫んだのです。急いで駆け寄ると40度越えの高熱。あれだけ気を付けたのに…と膝から崩れ落ちるような気持ちでした。
24時を越しても体温が変わらず泣き続けたため、救急センターへ相談し夜間診療を受けれることになりました。しかし、状況を鑑みて妻と息子は自宅待機。私だけ病院へ薬を受け取りに行くことに。
診察に1時間、薬を受け取るのにまた1時間と、帰宅したのは朝の4時頃でした。帰宅して少し落ち着いている息子にほっとするも、ほぼ寝れず体温も下がらない状態がとても可哀そうでした。処方された薬が効きはじめやっと深い眠りに。我々も倒れるように眠りにつきました。
対策してて良かったこと
妻の発症から全10日間。短いようで長かったこの感染期間でしたが、いくつか最良な選択ができたことに自分達を賞賛しました。
一つが「生命線が断たれない対応をしたこと」です。
幸いにも私の実家が近くにあり、母親に助けを求め食事だけは確保することができました。なぜ食事だけなのかというと、唯一の生命線を断たれるわけにはいかないと思ったからです。
母親がダウンして実家も全滅したら本当に終わると思い、入るのは玄関までで食事や必要な日用品の運搬だけをお願いしました。おかげで、母親が感染することはなく、我々もなんとか生き延びることができました。
温かい手料理が身体に染みて、母親のありがたさを再認識することができたのも良い思い出かもしれません。
二つ目が「息子を病院へ連れ出さずに薬を処方してもらう選択ができた」ことです。
10月の深夜に陽性かもしれない子どもとその付き添いに感染している両親(妻は妊婦)が行くのは厳しいと判断。
父親だけで病院へ行き、薬だけ処方してもらえないかと病院に相談したところ意外と受け入れてもらえたことは幸運でした。
結局、息子が発熱した翌日に検査をしたところ陽性となり、見事に家族全員が新型コロナウイルスに感染しました。ワンオペや体調不良の中の育児、妊娠中の妻と子の安否など過去一番に大変な状況でしたが、最良な選択もできたおかげで家族として一つ成長できた気がしています。
その後、無事次男が誕生し妊婦での感染も大事には至らずでした。今回の体験を経て、親の体調管理ほど重要な問題はないなと感じたので、読者の皆様も手洗いうがいと風邪対策には十分お気を付けください。
(ファンファン福岡公式ライター/月が好き)