災害時に困るトイレの確保。約8割(※1)の人が、簡易トイレを備えていないといわれています。アートな災害時トイレキット「sonae 備絵」を開発したドリームホールディングス(福岡市博多区)のプロジェクトリーダー・藤村彩央里(さおり)さんに話を聞きました。
絵画のフレームに災害時トイレキット30回分を収納
Q:「sonae 備絵」とは?
A:普段はアートとして飾れる絵画のフレームに災害時トイレキット30回分が収納されています。熊本地震や九州北部豪雨で被災した私を含む女性社員の実体験から衛生的なトイレの確保に役立てばと昨年商品化。見た目をアートグッズとしてスタイリッシュにし、防災意識を持つきっかけになってほしいという思いを込めています。
Q:どんなアート作品があるの?
A:アートディレクターで映画監督の千原徹也さんの描き下ろしや木工用ボンドで描く画家・冨永ボンドさんの作品、クロード・モネの「睡蓮」やグスタフ・クリムトの「接吻」などの名画もあります。アートを入り口に興味を持っていただく方も増えています。
Q:使い方は?
A:次の6つのステップで使用できます。
(1)壁から「sonae 備絵」を外す。
(2)箱を押し出し、中から災害時トイレキットを取り出す。
(3)付属の蓄便袋(黒色の袋)を自宅の洋式トイレなどにセット。
(4)用を足した後、凝固剤を少しずつまんべんなく、排泄(はいせつ)物に振りかける。
(5)袋を便座から取り出して、口を固く結ぶ。
(6)可燃ごみとして袋のまま捨てる。※災害時は自治体の指示に従ってください。
\Information/「sonae 備絵」の催事を開催!
1月24 日(水)~30日(火) 、博多阪急6階ステージ6にて「sonae 備絵」Limited boutiqueを期間限定出店。「sonae 備絵」の販売のほか、初日の24日には冨永ボンドさんのライブペインティングも予定されています♪
冨永ボンド プロフィール
佐賀県多久市のアトリエ「ボンドバ」を拠点に、アートな町おこしプロジェクトを手がける傍ら、フランス・パリやニューヨークのギャラリーと契約し海外でも活躍する“グローカル”アーティスト。「ツナガリ」を創作テーマに、木工用ボンドを使った独自の色彩と画法で、抽象・半抽象的な絵画を描く。即興絵画パフォーマンスや壁画創作、医療とアートをつなぐアートセラピーなど幅広い分野で活躍中。夢は世界一影響力のある画家になって、医療福祉の分野と地域社会に貢献すること。キーフレーズは「アートに失敗はない!」。
※価格はすべて税込み
※1 2023年、ドリームホールディングスによるインターネット調査。全国の20代~60代の男女1,000人を対象に「災害時に備えて簡易トイレを用意していますか?」についての調査を実施。その結果、77.1%の人が、災害時に備えた簡易トイレを用意していないという結果に。