【舞台】カフカの「変身」を舞台手話通訳、字幕付きで上演! 1月19~21日@ぽんプラザホール

 福岡を代表する劇団の一つ「FOURTEEN PLUS 14+(フォーティーンプラス)」が1月19日(金)~21日(日)、ぽんプラザホール(福岡市博多区)で、フランツ・カフカの代表作「変身」を舞台手話通訳と字幕付きで上演します。セリフや情景、環境音を手話と字幕で観客に伝える新たな試み。人間の不条理を描いたカフカの名作を、聴覚に関係なく楽しめる作品にしています。

目次

目覚めると虫になっていた…カフカの不朽の名作を舞台に

「変身」公演ビジュアル

 当公演の原作は、20世紀を代表するチェコ生まれの作家、カフカによる不朽の名作「変身」。主人公が朝目覚めると巨大な虫になっていたところから物語は始まります。

「変身」公演ちらしから

<あらすじ>
 グレーゴル・ザムザは、ある朝、自室のベッドで目覚めると、自分が1匹の巨大な虫になっていることに気が付いた。ことの次第を伝えようと、部屋の入り口まで這って出ると家族は大仰天した。初めは妹のグレーテがグレーゴルの世話をしていたが…。

 「FOURTEEN PLUS 14+」を主宰する中嶋さとさんが脚本と演出を担当し、家族や社会、自己の存在価値を問う舞台作品に仕上げています。

舞台手話通訳と字幕で繰り広げる新しい表現手法

「変身」稽古風景から  提供:FOURTEEN PLUS 14+

 当公演では障がいのある人も共に楽しめる舞台を目指して、舞台手話通訳と字幕付きの上演に挑戦。舞台手話通訳は通常の手話通訳と異なり、通訳者も一人の出演者として舞台に立つのが特徴です。セリフや環境音を伝達するだけでなく、表情や体を使って役者と一緒に演じていきます。

「変身」稽古風景から  提供:FOURTEEN PLUS 14+

 また舞台で表示する字幕は、書体の種類や太さ、色、オノマトペ表現などを工夫。情報としてだけでなく、舞台上で繰り広げられる表現の一つとして機能します。手話や字幕による表現が加わることで、登場人物の心情をより豊かにあぶり出し、場面の空気感を助長することに。中嶋さんは「舞台手話通訳も舞台字幕も新たな演出効果として発展性のある分野と確信しています」と話します。

前回公演「トピカペニア」から  提供:FOURTEEN PLUS 14+

 「障がいのあるなしに関係なく、平等に楽しめる芸術作品をお届けしたいと思っています」と同劇団。熱のこもった舞台「変身」、ぜひ皆さんも劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

FOURTEEN PLUS 14+ 舞台手話通訳・字幕付き公演「変身」

日時:2024 年1月19日(金)19:00
         20日(土)14:00/19:00
         21日(日)13:00(リアルタイム配信&アフタートークあり)
場所:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3 4階)
料金:一般前売3,000円、U25前売2,000円、グループ割(3人以上が対象)2,500円/1人、
   配信チケット2,000円 ※いずれも税込み
※未就学児入場不可
問い合わせ:FOURTEEN PLUS 14+制作部
Eメール:ftplus14@gmail.com
電話:090-3863-8055

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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