子どもが友達になったのは… 私も知っているまさかの人物が母親だった!

息子が保育園に入園した時のことです。引っ込み思案の息子は人見知りもあり、友達が出来るか、親子共々不安でした。結局入園初日は誰とも話せずに終わり、翌日からも登園を渋っていましたが、数日後に初めての友達が出来たと喜んで話してくれました! 消極的な息子が、毎日友達と遊んだことを楽しそうに話すのを聞くうちに、私自身もそのお友達がどんな子なのか、会うのが楽しみになってきました。しかし実際に会って驚いたこととは…。

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友達の親はまさかの…!

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 ある日、保護者会があり保育園に行く機会がありました。いつも遊んでくれるお友達にも、この時初めて会うことができました。息子と仲良くしてくれていることにお礼を言っていると、向こうから近づいてくるお母さんが一人。
 ぱっと顔を見た瞬間、私は凍り付いてしまったのです。

 というのも、お友達のお母さんは、私が中学生の頃、同じ部活で大っ嫌いな先輩のうちの一人だったのです! そんな一生会いたくもない人が、息子の友達の母親だと判明し、頭の中は憂鬱でいっぱいになりました。

 何が嫌って、当時は挨拶をしても無視され、かといって委縮して挨拶の声が小さかったりすると、
 「は? 聞こえないんだけど」などとなじられていました。

 他にも、「紺のハイソックスは履くな」、「スカートが膝下15cmより短いなんて1年のくせに生意気だ!」とかで、正座させられ説教されました。
 もちろん学校には制服に関するそんな校則はありません。要するに先輩たちが作り出した独自の規則です。

 今思えば、本当に理不尽なことばかりしてくれたもんですよね。そのせいで、中学時代は楽しいこともたくさんあったはずですが、大人になっても思い出すと嫌な気持ちになります。

私がとった対応とは

 そんな先輩を見て私は一瞬固まったものの、動揺を悟られないよう必死の笑顔で
 「はじめまして。よろしくお願いします」と話しかけました。

 すると先輩も、おそらくこちらが誰か気付いたのか、挨拶もろくにせず急に焦りだし、軽く会釈して子どもの手をぐいぐい引いてその場を去って行ったのです!

 それ以来、お迎えの際にばったり会うと、子ども同士が仲良く遊んでいる最中でも、息子から自分の子どもを引き離すように、さーっと帰って行くようになりました…。

 こちらとしては、挨拶もしないのは子どももいる手前不自然です。こちらから挨拶すると、ペコっと軽く挨拶して逃げるような感じです。気まずいんでしょうね。過去に自分のしたことを覚えているようだったので逆にこちらは覚えていないフリをして、堂々としていようと心に決めたのでした。

 子ども達はというと、親のそんな微妙な空気には気付いていないようで、ひとまずほっとしたのでした。

人間関係には適度な距離を

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 せっかく息子の楽しい保育園生活を見守ろうと思ったのに、これからあの先輩と卒園まで一緒なのかと思うと、どん底に落ちた気分になりました。

 しかし、どんな理由があろうとも挨拶もろくに出来ない、なにより自分が過去にやったことをから目を背けて逃げている人とは、関わってもいいことなんて一つもないと思いました。
 今でも息子に迷惑がかからぬよう、挨拶はしますが、それ以外は一切関わらないようにしています。

 ママ友は子どもの年齢が近く、似た環境の人が多いので、一緒にいて楽しい時間を過ごせる人もたくさんいます。でも時として、子ども同士のトラブルで気まずくなったり、ママ友との間でいざこざがあったりと、面倒な場合もあるものです。
 心を病む前に、うまい具合に距離を取ることも大切なのかなと思った出来事でした。 

(ファンファン福岡公式ライター / めめこ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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