義両親と同居中の私は、妊娠した頃から義母を苦手に感じていました。そのうえ、生まれてきた孫を見て義母が放った問題発言のせいで、心にモヤモヤが募るばかり。そんな私のモヤモヤを晴らしてくれた人物は、やっぱりいつだって私の心強い味方だったのです。
妊娠を機に義母との関係がギクシャク
同居前までは、義両親との関係は良好そのもので、義母のこともとても優しい人だと思っていました。しかし、同居2年目に私が妊娠したことをきっかけに、義母との関係がギクシャクし始めたのです。
義母は妊娠・出産のこととなると、自分の時代と比べて古い価値観を押しつけてくるようになりました。あまりの口出しぶりに嫌気が差した私は、義両親の部屋がある1階を避けて2階で過ごすようになり、義母との接触を減らしながら同居生活を送っていました。
生まれた孫の顔を見て放った一言
無事に出産を終えて退院した日のことです。夫にそっくりな男の子が産まれて、義母はご満悦な様子。
義両親はリビングで赤ちゃんとご対面すると
「息子に瓜二つだなぁ~」
「頭の形も目元も全部息子にそっくり! 〇〇さん(私)の要素ゼロね~」と代わるがわる感想を述べて、終始ご機嫌でした。
さらに義母は、夫が赤ちゃんの頃の写真をひっぱり出してきて
「見て、本当にそっくり! 同じ顔でしょ」と何度も私に見せてきました。確かに義両親の言うように誰が見ても夫に似ているので、私も夫の遺伝子の強さには驚かされました。
ひとしきり夫に似ている話で盛り上がり、私は赤ちゃんが自分に似ている部分が少なくてちょっぴり寂しい気持ちになりました。そこに追い打ちをかけるように、義母は衝撃的な一言を放つのです。
「やっぱり腹は借り物ね~」と当然のことを言うような顔をしながら、 私にだけ聞こえるような小声でポロっと言い放つ義母 。
思わず、お腹を痛めて産んだのは私です! と声を荒げそうになりました。しかし夫や義父はこの発言が聞こえていなかったようで、リビングでくつろぐ 和やかな空気を壊してしまうのは大人げないと思い、喉まで出かかった言葉を飲み込みました。
私の価値を下げるような時代錯誤な一言に、義母の本音が見えて、妊娠中だけでなく出産後も義母への苦手意識は強まるばかり。
後で夫にもこの発言のことは伝えましたが、古い言い回しで意味を理解していないのか、あまりピンと来ていない様子でした…。
私を救ってくれた人物は?
義母の問題発言以来、ずっと1人でモヤモヤしていた私。しかし後日、赤ちゃんの誕生をお祝いするため私の両親を招いた際に、実母がかけてくれた言葉が私の心を救ってくれたのです。
実母は赤ちゃんの様子を見ながら
「ミルク飲みながらウトウトしちゃうところや、寝起きにしゃっくりが出ちゃうところなんて、〇〇(私)が赤ちゃんの頃にそっくりね~」と、私を育ててくれた母だからこそわかる一面を話してくれました。
外見は夫に似ている赤ちゃんですが、内面は私にとても似ているようで嬉しい気持ちになりました。
余計な心配をかけないように、義母の問題発言のことは実母には伝えてなかったのですが、やっぱり実母はいつだって私の味方でいてくれるなぁと心のモヤモヤはすっかり晴れたのでした。
産後もやっぱり義母のことは苦手なので、相変わらず避けて暮らしています。適度な距離を保って、自分の気持ちを守ることも大切だと思います!
(ファンファン福岡公式ライター / ibuki)