バス運賃をごまかそうとする乗客 まさかの返り討ちにタジタジ【スッキリする話】

バスの運転手をしている旦那から聞いた話です。旦那が運転するバスは、地方の田舎路線。そのため乗客のほとんどは高齢者です。そんな状況のなか、最近気になる中年の男性客が乗り始めたとのこと。不審な行動をとるその男性は、何とバス運賃をちょろまかそうとしているというのです!

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不審な男性乗客

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 その中年男性は年齢50歳前後、大柄でふくよかな体型で、見るからに挙動不審な行動を取っているといいます。バスに乗車中、いつも文句をブツブツ言っていて、行動と言動が矛盾している場面も多いため、気味悪がって周りの乗客も離れて座っていたということでした。

 実はこの中年男性は地元でも有名人。昔からよく問題を起こす人物として知られています。また家が商売をやっていたためか、金勘定にうるさいと地元民が口をそろえて言う人です。

 そして一番問題なのは、乗車代金をちょろまかしているという疑惑があったのです。

運転手の間で噂になっている内容は?

 中年男性は、いつもバスの乗車代金を支払うとき、「優待券の金額」で乗車していたといいます。優待券で乗車できるのは、70歳以上の高齢者優待券を持った人と、身体の不自由な人だけ。

 しかしどう見てもその男性は70歳以上でもないし、身体が不自由なようには見えない…。いままでバスに乗るときも一度も優待券を見せたことがありません。

 バスの運転手たちも薄々「優待券を持っていないのでは?」と思っていましたが、70歳以上の高齢者に優待券を見せてもらうことはほとんどありません。それは、70歳以上の高齢者は見た目で判断できること、田舎で常連客しか乗らないため、いちいち優待券を見せてもらわなくても顔見知りだからです。

 怪しい中年男性に
 「優待券は?」と聞くということは、他の客全てにも聞く必要がでてくることになります。そのため、バスの運転手たちも、とりあえず中年男性のことはそのままにしていました。

ついに旦那が一言!

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 ある日、旦那の運転するバスに噂の中年男性が乗ってきました。

 降りる時に、いつもの通りに優待券の金額だけを払って降りようとする中年男性。しかし、他の運転手たちの話を聞いていた旦那は、あえて質問を投げかけてみました。
 「優待券はお持ちですか?」

 すると中年男性は、思ってもみない質問をされたことにたじろぎ
 「…」はじめは返事がなかったようです。

 しかし、その後も旦那は
 「もし優待券を持っていないなら、通常運賃の250円になります」さらに追加で
 「優待券をお持ちなら見せてください。お持ちでないなら250円を入れてください」と単刀直入に言ったそうです。

 すると焦りはじめた中年男性は
 「この前乗ったときはそんなこと言われなっかった。250円っていうのも初めて知ったし、どっちなのかはっきりしてもらわないと困る!」と一言。

 旦那は冷静に
 「どの運転手が言ったんですか? 何時のバスですか? では優待券をお持ちなんですね? 確認するので見せてもらいます、持っていれば優待価格で降車してもらっても構いませんよ」とピシャリ!
 中年男性はより焦り始め、優待券を探すフリをし続けていたそうです。

ついに観念した中年男性が支払ったバス代は?

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 中年男性は観念したのか、最終的に通常運賃である250円を支払い、無言でバスを降りていったそうです。今まで優待券を持っているフリをして、ずっとバス運賃をちょろまかしていたということでしょう。何とも信じがたい事実!

 それ以来、中年男性はバスに乗らなくなったようです。
 もしかすると本当に優待券をもっていたのかもしれません。しかしそれなら、問い詰められたときにすぐに見せればいい話。
 他のバスに乗ったときに「優待券を忘れた」と言えば、優待価格で乗れる技を覚えたのかもしれません、または誰かの入れ知恵だったのか…。真相は定かではありません。

 いかなる理由があろうと、このようなことは許される行為ではありません。バスには学生も乗車していたとのこと、大人が見本となる行動をしていきたいものですね。

(ファンファン福岡公式ライター / ゆラッコ。)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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