ある週末。所用があり、久しぶりに妻と二人で天神にでかけた。用事をわりかしスムーズに終えて、時間をみると16時前。帰宅し息子たちの夕飯をつくるまでには少し時間がありますな、ということで近辺にあった「大衆食堂スタンドそのだ」さんの暖簾をくぐった。
親不孝通りの人気店は「昼酒」においても実力店だった
親不幸通り沿いにある「大衆食堂スタンドそのだ」。平日にランチを食べに行ったことはあるが、いつも大勢のお客さんで賑わっている。
ランチの定食メニュー達も非常に良いのだが、中央のキッチンをカウンターが囲む構造や、壁に大量に貼られた単品メニューの内容等見ると、ここは「酒を飲む」ための店だと思う。
東京の下町にある「大衆酒場」のように、昼から、何なら朝から飲んでる人がいるような感じのお店。ランチで伺うたびに「次は絶対休日に昼酒でこよう」と心に誓っていたが、本日ようやく実行。
こちらが主なメニュー。
ラインナップが、もう、わかってらっしゃる。あれ?このメニュー表、僕が好きな食べ物を自分で並べたんだっけ?と混乱するほどに、自分好みである。よし、解き放つぞ、食欲という名のパトスを!
まずは1杯目のドリンクから発注!
妻は生ビール(琥珀エビス!税込み495円)、僕は尿酸値が気になるお年頃のため1杯目からハイボール(462円)をオーダー。
沁みる。めっちゃ沁みるやん。僕は一杯目の酒を飲むスピードが非常に早く、飲酒界のサニブラウンと呼ばれているのだが、この日も速攻で杯をあけ、同じくハイボールをオーダーしたのだった。
最初のおつまみは「ポテトサラダ」(308円)
「まずはポテサラよりはじめよ」ということわざもあるように、メニューにあったらまず最初にポテサラを頼む。好きなつまみランキング・ベスト5には常に入っているし「福岡ポテトサラダボーイズ」という好きなお店のポテサラを言いあうだけの活動も一時期精力的に行っていた。
こちらが、そのだのポテサラ。ポテサラ自体はスタンダードだが、そこにタルタルとフライドオニオン的なものが加わっている。私は変化球をかけまくったポテサラはそこまで好きじゃないのだが、こちらはちょうどええ塩梅のアレンジ。こりゃあ、酒が進んでしまうよ。
定番メニュー「チャーシューエッグ」(550円)
続いて、このお店の名物(と自分は思っている)チャーシューエッグが到着。
玉子をくずしながら食す。ぐっちょん、ぐっちょんと、くずしながら食す。
これが、ほんまうまいねん!ほら、笑顔の観覧車が、まわるねん!みんな、がんばっていこ!思わずアンミカが憑依するレベルの興奮。こりゃあ、酒が進んでしまうよ。
進撃の「メンチカツ」!!!(385円)
お次は、これも自分的定番おつまみである「メンチカツ」。大振りのメンチカツを、オーロラソースが覆っている。オーロラソースってのが、良いじゃないか。
アツアツ、サクサク、ハフハフ、肉汁ぶしゅー、最高。コーホー、コーホー。もう最高。こりゃあ、酒が進んでしまうよ。
ドリンクをレモンサワー(462円)に変更
ここまでハイボールを数杯飲み、次はレモンサワーに変更。
僕は酒に関しては、全般的になんでも飲むのだが「酒飲みは最後にレモンサワーに行きつく」のではないかというのが持論だ。歌手の高田渡が吉祥寺のいせやでレモンサワーを飲んでいたように、自分も親不孝のそのだでレモンサワーを飲むナイスミドルになりたいものだ。
さらに「蒸し鶏」(440円)を追加
そろそろ夕飯の買い物をして、帰宅せないかんかなぁ、と思っていたら、妻がメニューを見て追加オーダーを検討している。まぁたまには良いかということで、子どもたちに「ちょっとまだ用事あって遅くなる」とのLINEを送り、昼酒継続。まず追加でやってきたのは「蒸し鶏」。
パクチーがたくさんのってて、エスニックテイストの仕上がり。そういえば、この店、基本は日本の大衆酒場メニューだけど、カオマンガイとかセロリのナンプラー漬けとか、アジアンなつまみもあるのだ。妻はパクチーが苦手なため、パクチー大好きな僕が独り占めし、非常に満足。こりゃあ、酒が進んでしまうよ。
「エビパン」(385円)もアジアンテイスト
こちらも妻が追加したエビパン。
こちらもしっかりパクチーがのっているので、私がいただく。このエビパンも、たぶんチリソースがかかっており、エスニック調の仕上がり。抜群の食感。一気にたいらげる。こりゃあ、酒が進んでしまうよ。
「おつまみメンマ」(308円)で滞在時間が長くなる
蒸し鶏、エビパンと併せて妻がオーダーした「おつまみメンマ」。
これは明らかに飲みながらチビチビと楽しむやつである。息子たちには連絡入れたし、まぁいいか、とつまみながら飲み続ける。うん、うまい。こりゃあ、酒が進んでしまうよ。
最後に「生バイスサワー」(550円)で締める
レモンサワーをたらふく飲み、良い感じになってきたが、食事の準備考えるとええ加減帰らんとあかん、となり、最後に「生バイスサワー」をオーダー。
バイスと言うのは、それこそよく東京の下町あたりの大衆酒場で見かける飲み物で、いわゆるお酒の「割もの」である。ピンクの見た目がクセツヨで、福岡ではあまり見かけることがないため、あったらついつい頼んでしまう。こちらはまたシャリシャリの仕上がり。
「あぁ、僕はいま大衆酒場で飲んでるぞ!」と噛みしめながら、締めの1杯を楽しんだのだった。
名残惜しくもお会計・・・
まだまだ楽しめるところだが、自制心をフル稼働しお会計。ほろ酔いのあまりレシートを紛失してしまい、正しい金額がわからないという失態を犯してしまったが、2名で5,000円前後だったはず。安い。この満足度においてこの価格は非常に安い。
外に出ると、陽が落ちだしている。夜が来る。近いうちの再訪を誓って、店を後にした。
大衆食堂スタンドそのだ 親不孝通り店
■住所 福岡市中央区舞鶴1-8-36 日光ビル 1F
■営業時間 11:00~23:00(22:30ラストオーダー)
■定休日 無休
※情報は公開時のもので、営業時間・定休日は変更となる場合があります。