バレンタインで病院へ行くハメに!? 手作りチョコレートにはご注意を

バレンタインデーは大切な人に「好き」や「ありがとう」を伝える特別な1日です。しかし、娘が年中の頃にパパにあげたチョコレートは、意図せず恐ろしい凶器になってしまいました。今からお話する内容は、今も忘れられない恐怖の思い出です。

目次

娘からパパへはじめてのチョコレート作りに挑戦!

写真AC

 ある日、テレビをみているとバレンタインチョコレートを作る企画が行われていました。それを見て娘は大興奮。
 「チョコをつくりたぁーい!」と大騒ぎをしています。

 しかし、幼稚園はチョコレート交換が禁止なので、娘はパパにバレンタインチョコレートをあげることに。
 「きっとパパも喜ぶね!」と話すと、娘もとても嬉しそうにしていました。

 パパにあげるならふざけて作ろうと思った私。チョコレートの中に娘が描いた似顔絵を入れ、“超巨大チョコレート”にしようと決めたのです。
 イメージは、チョコ〇ッグの20cm版。チョコレートづくり未経験の母娘の挑戦です!

チョコレート作りに悪銭苦闘

 材料を購入し、週末いざ調理することに!
 はじめのうちは丁寧に作業していたので、なかなかの手応えです。いい香りに包まれながら、私も娘もご機嫌で作業を進めていきます。

 しかし、巨大チョコレートを作るとなると、湯せんするチョコレートの量が多くなります。そのため、しばらくすると手を抜いて作業するように…。
 私は片手で適当にボウルをつかみ、娘もわざとバシャバシャ混ぜて遊んでいます。

 すると、お湯がチョコレートの中に大量混入。でも知識のない私たちは
 「大丈夫だよねー」とそのままバシャバシャと混ぜ続けました。

 しかし、しばらくすると娘の
 「ママ… チョコが変になってる」という不安そうな声が。

 なんということでしょう。油分とお湯とチョコレートらしき3つの物体にきれいに分離しているではありませんか!

チョコレートが謎の物体に…?

写真AC

 このままではまずいと感じた私は、分離している液体を全て捨て、チョコレートらしき部分のみを残すことにしました。

 しかし、このチョコレートらしきものは常温でも冷蔵内でも固まりません。そのため、ラップで形をどうにか整え、そのまま冷凍庫で凍らせるしかない状態になったのです。
 「れいとうこなんてアイスみたぁーい」と可愛らしく喜ぶ娘。
 (こんなに固まらないなんて…)と困惑する私。

 似顔絵も包んだので、サプライズ面はばっちりですが、パパが帰宅するまでに固まってくれるのか不安は募る一方でした。

いざ、実食! 恐怖のバレンタインデー

写真AC

 その日。夕飯のデザートとして出された巨大チョコレート。
 ラップに包まれただけの、卵型のいびつな形をした巨大チョコレートです。

 テーブルにそのまま置かれている状態なので、パパは絶句。しかし娘は
 「アイスみたいにおいしいよ! おっきなお口で食べてね!」と可愛くお願いをします。得体のしれない物体に怯えながら、パパは大きな口でゆっくりと食べはじめます。

 パパは
 「固くて全然食べられない…」と驚いたあと、前歯で削りながら少しずつ食べ進めます。

 しかし、固まっていることがわかり、安心した私は強気です。
 「中には似顔絵も入っているからバクっと食べてね!」と催促。娘も
 「大きな口で食べて!」と大声でせかします。

 2人にせかされたパパは、大きな口で勢いよくがぶり…。
 しかし、なんと、チョコではなくパパの前歯が壊れてしまったのです!

 私と娘は絶叫!
 パパは放心状態のまま、しばらく手のひらに吐き出された前歯をみつめていました。

まさかの後日談

 ここからは後日談です。

 チョコレートはトンカチで割って、どうにか似顔絵を取り出すことができました。割ったチョコレートは、パパがキャンディーのようにして少しずつ食べていたようです。

 ちなみに、その事件以来わが家は手作りチョコがNGに…。
 パパは2カ月ほど歯科治療を行うことになったので、手作りチョコをみると逃げ出してしまうようになったのです。
 そのため、わが家は今年も市販のチョコレートを渡すことになるでしょう。

 でも、トンカチで叩き割って食べるチョコレートを作れたなんてある意味すごいと思いませんか? 水を入れて、油分を捨てて、大きく作って、冷凍する…。
 皆様は、この恐怖の石チョコレシピにお気をつけくださいね!

(ファンファン福岡公式ライター / 綿毛たんぽぽ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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