太宰府市方面に行くなら絶対見たい! ちょっと不思議な「鬼の硯石」

 日本各地に「鬼の洗濯板」や「鬼釜」、「鬼の俎(まないた)」など、鬼という名前のついた遺跡・名所が数多くあります。実は福岡県太宰府市にもあるのを知っていますか?

出典:チョコ太郎

 太宰府市国分の国道112号線沿いに、それはあります。  丸い穴が2つ、そして硯(すずり)のような長方形のくぼみがある奇妙な2.5mくらいの横長の石…「鬼の硯石」です。

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 なんとも不思議な形状のこの石、実は水城跡東門の礎石なんです。  朝鮮半島で唐・新羅連合軍に大敗した「白村江の戦い(663年)」の翌年、九州の政治の要所である大宰府防衛のために造られた大堤防「水城」。その後、門が無くなり礎石だけが残りました。

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 江戸時代の『筑前名所図会』には「東の方大路の傍に、門の礎一つ残れり、是を俗に鬼の硯石といふ」と書き残されています。  古来、不思議な物や大きな物に「鬼」という言葉が付られてきました。誰かが加工した跡のある謎の大石…行き来する人々はさぞ不思議に思い、いつしか「鬼の硯石」の名が付いたのでしょう。  太宰府市方面に行かれる事があるなら、ちょっと寄り道してみませんか? 古の旅人の気持ちを味わえますよ。

鬼の硯石

住所:太宰府市国分2-17 水城館横(駐車場あり) アクセス: 太宰府インターから車で約2分 JR二日市駅から車で約15分 西鉄下大利駅から徒歩約10分 太宰府市コミュニティーバス まほろば号「特別史跡水城跡東門前」バス停下車

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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