財布からお金を抜く旦那 甘やかし続けた義両親は、10年後信じられないことに

日ごろお財布の管理、どうしていますか? カバンの中に入れっぱなしという方や、お財布用の布団の上に乗せるという方もいるかもしれませんが、私は家の中でも肌身離さず持ち歩いていました。今回は、その原因となったお金を盗む元旦那の話をしたいと思います。

目次

お金が消える家

写真AC

 10年前のこと。同い年の旦那と結婚をした私は、2人の子に恵まれ、傍から見れば幸せそうな家庭を築いていました。傍から見れば… というのは周りはわからない、お金の面で苦労をしていたから。旦那は子どもたちの世話を積極的にする、今でいうイクメン。
 しかし家族としてやっていく上で見過ごせない大きな欠点があったのです。

 それは、働かないこととお金を盗むこと。

 仕事をすぐ辞め、再就職に時間がかかるため、家計はいつも火の車… にも関わらず、
 「子どもがかわいそうだから働かないで」と言われ、私は働くことができませんでした。せめてもの足しに土日に日払いのバイトをしましたが、そのなけなしのお給料を、旦那は盗むのです。

 就寝中やお風呂のときなど、隙を見て財布からお金を抜き、もらったばかりの1万円が消えた! ということが日常茶飯事でした。何度問い詰めても
 「俺は知らない」
 「勘違いじゃない?」としらばっくれ、絶対に認めることはありません。

 そんなことが続くうちに、お札を本の間に隠したり、トイレに財布を持って行ったり、心配で夜中に何度も目が覚めたりと、自分の家なのに全く気が休まらなくなってしまいました。そしてとうとう旦那は、子どもたちの貯金に手を付けたのです。気付いたときにはコツコツ貯めた児童手当が空っぽ!!

 それすらも
 「勘違いじゃないの?」ですませようとする旦那に、もう限界! 帰省の時期だったので、義実家に助けを求めることに。

悪いのは私?

写真AC

 旦那が子どもたちを寝かしつけに行った際、義家族の前で、財布からお金を抜かれること、子どもたちの貯金も使われてしまったことを話します。真剣に話す私の話を黙って聞いていた義家族から、とんでもない言葉が返ってきたのです!

 「なんだ、そんなことか!」ゲラゲラ笑いながら、義父が言います。
 「昔からよ~! 何回言っても直らないの。『置いておく方が悪い』って私も学んだわ! 見つからない・盗られないところにしまおう」義母も笑いながら言います。

 え、置いておく私が悪いの!? ポカンとする私に、2人は続けます。
 「中学生の頃は毎日だったな!」
 「注意したけど、結局直らなかったね」

 「『直らなかった』じゃすまないです! 同じ家にいて、見つからない場所に隠すなんて無理です!」私は強めの口調で言いました。

 すると、今まで黙っていた義弟がポツリ。
 「金庫買ったら? 隠す場所考えなくてすむし」
 「えっ!?」言葉を失いました。そんな私を横目に、義父と義母は
 「いい案だな!」
 「思いつかなかった!」と義弟をベタ褒め。物理的に盗れなくして解決する問題じゃないでしょ!? ドン引きした私は、何を言っても無駄だと思い、盛り上がっている義家族の会話に混ざって明るく言いました。

 「気が休まらない、泥棒がいる家には居たくないので、近い将来お別れかも~(笑)」そのときの義家族の唖然とした顔が面白かったです。その後、何度話し合ってもお金を抜くことは直らなかったため、資格の取得など準備をし、離婚しました!

元旦那の近況

写真AC

 離婚してから6年経った去年、義母から急に連絡がきたのです。

 話を聞くと、元旦那が「お金に困っている」と言うので、何度もお金を渡し総額1,000万円以上振り込んでいるそう… しかも、義父に内緒で。そして元旦那はお金をもらうとき以外音信不通だとか。

 「私が渡している塾代とか養育費、受け取ってる?」と聞かれたので
 「もう4年以上何ももらってないですよ」と答えると、元旦那から騙されていたと気づき絶望していました。

 家族とはいえ『盗む』という行為は犯罪。にも関わらず、厳しく注意しなかったことで、お金を簡単に手に入れることに味をしめてしまった元旦那。気の毒に思う気持ちもある反面、「直らなかった」ですませていたのだから自業自得! と思ってしまいます。

 私はというと、財布をテーブルに出しっぱなしでもいい生活は、快適! 本来、これが普通なんですけどね!

(ファンファン福岡公式ライター/さとう なつこ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次