福岡市地下鉄天神駅から徒歩約5分。隠れ家的なダイニングバー「食堂PONTE」(福岡市中央区)が5月からランチを始めたと聞いて、舞鶴の路地にある同店を訪ねました。
木造の古民家をリノベーションし、中庭にテラスを配した店内は、居心地が良くどこか懐かしい雰囲気。夜は大皿料理が並ぶ気軽なダイニングとしてファンが多い同店。ランチにも期待がふくらみます。
平日の午前11時半から午後5時までゆっくり楽しめるランチは3種類。どのランチも、ご飯は雑穀米です。 看板の「日替わり定食」(税込み1,000円)はメイン料理、小鉢3種類、サラダ、ご飯、汁物のセットで栄養たっぷり。 この日のメイン料理は「鶏の坦々(たんたん)ソース」。ソースの辛味が食欲をそそります。メインはハンバーグやチキン南蛮、豚肉とナスの煮込みなど、その日の仕入れによって変わります。 「普段、なかなか多くの食材を取れないと思うので、このランチで栄養バランスを整えてほしい」とスタッフの三好麻知さん。みそ汁の量も多めで、ご飯のお替わり1杯無料のサービスもうれしいですね。
「スパイスたっぷり!ビーフカレー」(890円)は、スパイスカレーと欧風カレーを融合したという自信作。サラダと副菜、汁物付きで、バランスばっちり。雑穀ご飯とターメリックライスが皿を彩ります。 一口食べると、ほどよい酸味と深い味わい! 大き目の牛肉とニンジンなどがゴロっと入っています。「鼻に抜ける爽やかさはカルダモンとクミンの香りです」と三好さん。5種類のスパイスの配合を工夫しているそうです。 カレーの仕込みは、タマネギのおろし汁とヨーグルトに牛肉を一晩漬け込むところからスタート。翌日、柔らかくなった牛肉と炒めたタマネギ、ニンジン、トマトとピーマンのペーストをコトコト煮込むことで、野菜のうま味がギュッと凝縮されます。
「おおきな角煮の丼」(680円)は、汁物付きでコスパも良い一品。多めに盛られたご飯の上に、厚い豚の角煮がドン! とろみの付いたしょうゆだれをかけていただきます。ボリューム満点で常連のサラリーマン客に好評だそうです。 しっかり油抜きした豚のブロック肉は、しょうゆ、砂糖、酒でホロホロになるまで煮込まれています。豚肉のうま味を引き出すのはクローブやシナモン、八角などの5種類のスパイス。味がよく染みたタマネギ、黄身がクリーミーな半熟の「味玉」もよく合います。
ランチにはミニドリンクが200円で付けられます。コーヒー、水出しアイスコーヒー、自家製ジンジャーエール、ホットジンジャー、自家製レモネード(ホット・アイス)、レモンスカッシュの7種類から選べます。 手作りのミニスイーツは200円で付けられます。バナナケーキやチョコレートケーキ、イチゴアイスなどが日替わりで用意されます。
中庭のウッドテラスではバーベキュー(1人4,000円/2人以上~)が楽しめます。何時からでもOKですが、2日前までに予約を。 「アウトドア用の冷房を備えているので、暑いシーズンも過ごしやすいですよ。ルーフと大きなパラソルがあるので多少の雨が降っても大丈夫です」とのこと。
忙しい合間にゆったり一休みできるランチスポット。愛情たっぷりのメニューに心もおなかも満たされるに違いありません。
食堂PONTE
住所:福岡市中央区舞鶴1-3-11リフレ庵1階 電話:092-737-2703 営業:11:30~翌1:00(L.O.翌0:30)、日曜・祝日:18:00~翌1:00(L.O.翌0:30) ※ランチは平日のみ11:30~17:00(L.O.16:00) 不定休