ペット同伴旅でまさかの事態に?! ドキドキハラハラの大事件

最近はペット連れの旅行が人気を集めています。そんなブームに私たち家族も便乗。はじめてペットを連れて旅行を計画しました。ちなみに今回連れていくペットは、くりっとしたおめめが可愛らしいゴールデンハムスターの「はむさん」です。ところが、この旅は忘れられない“ハラハラ旅”になったのです。

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ペット同伴の楽しい家族旅行

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 私たち家族は、久しぶりに泊りがけで旅行に行くことにしました。そして今回はコロナ禍に家族として迎え入れた「はむさん」も連れていくことに。子ども達は旅行前から大はしゃぎをしていました。

 旅の道中、はむさんが快適に過ごせるように旅用のケージも準備。小学4年生の娘は、はむさんのオヤツまでしっかり準備していました。

 私たち家族は「久しぶりの家族旅行、かつ初のペット同伴旅」に胸を躍らせて、ワクワクしながら旅行に出発しました。

 今年は暖冬だったので、ハムスターとの旅は想像以上に快適でした。ペットヒーターさえ準備をしていれば観光中も車の中で待っていてくれるので、大きな心配もありません。私たち家族は笑顔で観光し、宿泊予定の旅館へと向かったのです。

食事から戻るとまさかの事態に

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 観光が楽しすぎたため、旅館には指定時間よりも遅れて着いた私たち。そのため、はむさんを部屋に置いてすぐに食堂でご飯を食べることになりました。

 お腹もペコペコだった私たちは
 「部屋に戻ったら、はむさんにもご飯をあげようね」と話しながら自分たちのお腹を満たしました。 

 しかし部屋に戻ると、はむさんの姿がありません!
 「どこ? どこ!?」と慌てる私の横で、小学1年生の息子が
 「実はポッケに入れていましたぁ! いっしょに食堂に連れていってましたぁ!」と得意げに笑います。

 しかし息子の言葉を聞いて、私や夫は
 「チャックのついているポケットでも逃げたらあぶない!」
 「狭くてかわいそう!」と息子に注意をしました。そして
 「早く出してあげなさい」と伝えました。

 しかし、息子はポケットに手を入れると、青ざめたのです。
 「いなくなってる… ポッケに穴があいてる!」話しながら泣いてしまった息子を見て、私たちも焦りだします。

 ハムスターはとても小さい生き物なので、見つけだすのは困難です。それに、ここはペットOKの旅館なので、犬などに噛まれるという危険性もあるのです。
 「どこかに挟まったら… 犬に食べられたら…」私たちはすぐに食堂のある階に戻りました。

ハムスターは見つかるのか?!

 夫と息子、娘は食堂までの道のりを丁寧に探します。息子は泣きながら
 「はむさーん!」と呼び続けていました。

 私はフロントに向かい、事の経緯を伝えることにしました。しかしハムスターは届けられていないとのこと。

 落ち込む私を見て、フロントのスタッフは
 「全館内にアナウンスをします。きっと見つかります!」と励ましてくれました。いざアナウンスしようとした時です
 「ママー! いたよ~!」と息子の明るい声が聞こえました。声の方向を見ると、笑顔の息子と娘、夫の姿が。どうやらはむさんが無事に見つかったようです。

見つけてくれたのは誰?

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 後で話を聞くと、はむさんは私達の食事中にポケットをかじって脱走したようです。そしてそのまま、食堂を出て近くの廊下をうろうろしていたようです。

 そこをたまたま通ったのは、優しい犬でした。はむさんを見つけてクンクンしたとのこと。そして犬の飼い主が、はむさんを捕まえフロントに向かおうとしていたところに、わが家の3人と出くわしたのだそうです。

 まさに不幸中の幸いでした。

 廊下にいてくれたこと。優しい犬に見つけてもらえたこと。私たち家族は、犬と飼い主の方に何度も何度も感謝を伝えました。

わが家がペット旅を経験して変わったこと

 今思いだしてもドキドキする体験でした。
 ちなみに、「はむさんを失う」という耐え難い恐怖を家族全員が体験したので、もう二度とペット同伴旅はしないと思います。

 息子、娘も
 「旅行より、はむさんが大切!」と話していたので、あと何年かは日帰り旅行のみになるでしょう。 

 もし読者の中にも、ペット旅を予定している方がいるのなら、どうかペットの逃走にはお気を付けくださいね!

(ファンファン福岡公式ライター / 綿毛たんぽぽ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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