保育園や小学校の進級時は、入園・入学と異なり、特別な準備はいらないと思っていませんか? 進級であっても準備・確認するものは意外に多く、始業式直前で慌てることも。今回は、進級時にうっかり忘れがちな準備を3つ紹介します。
準備1 学用品の名前づけ・名前の書き替え
新しい学年に上がるとき、上履きや体操着を新しいものにする方も多いでしょう。新しいものを買って満足し、名前を書き忘れていませんか?
学用品の中で名前の書き忘れが多いのは、筆箱の中やお道具箱の小物です。
息子は、新学期早々
「教室で落としたかも」と、鉛筆を1本なくして帰宅しました。筆箱に残っている鉛筆を見ると、名前が書いてありません。「書き忘れた!」と気付きましたが、後の祭り。筆箱は前学年からの持ち越しで、中だけ一新したため、鉛筆の名前付けを忘れていたのです。結局、なくした鉛筆は見つかりませんでした。
なお、前年度から持ち越す学用品も、名前を書き直したほうが良いことがあります。漢字で書ける名前が、ひらがなのままになっているときです。
漢字の使用については、各家庭や学校でいろいろな考え方があります。息子の場合、小3のクラス担任から「名前を漢字で書いてもいいよ」と言われたそうです。
先生の言葉を受け、息子や息子の同級生は自分の名前を漢字で書いていました。その結果、息子は習うより先に読めるようになった字がいくつもあります。実用性の高い字を覚えてもらうため、小3頃から持ち物の名前を漢字にするのは良い方法だと思いました。
準備2 靴や服のサイズを保護者の目で見る
子どもの成長はめざましく、身長・体重の増加とともに手足が大きくなっている可能性があります。うわばきや運動靴のサイズは合っているでしょうか?
わが家の息子は靴に違和感が出たら教えてくれるタイプですが、友人の息子さんは踵を踏む癖があり、靴が小さくなっても気付きにくいそうです。保護者の目で履き物を確認すると、サイズが合っていない場合があります。
わが家で、意外なサイズ変更があったのは、ハサミ。
ハサミは小学校入学時に買いました。小4に上がるときにハサミを見てみると、息子の手には小さいような。聞いてみると、やはり
「使いにくいかも」と言うので、買い替えることにしました。
サイズつながりの話で、息子は小3の頃から、さまざまな形の絆創膏をランドセルに入れています。低学年では一般的なサイズの絆創膏を持たせていたのですが、学年が上がるにつれ、彫刻刀や縫い針など傷のバリエーションが増えました。ちょっとしたケガで保健室に行くのも面倒らしく、「傷のサイズに合った絆創膏があると便利」という本人の希望で、バラエティ豊かな形の絆創膏を持たせています。
準備3 新学期のスケジュールやルールの確認
確認を怠りがちなのが、進級後の学校スケジュールです。始業式や入学式の日程は確認している方も多いでしょう。しかし、始業式以降の日程を把握していますか?
4月は、給食なしの午前放課や短縮授業が多い月。毎年同じようなスケジュールなのに、つい忘れてしまうんですよね。下校時間を確認しておかないと、子どもが早く下校する日に仕事を入れてしまった…なんてミスが起こります。
なお、学校によっては、5月に運動会や遠足などを行うところもあるため、年間予定表をざっと見ておくことも大切です。
スケジュール以外に確認したほうが良いのは、学校ルールです。放課後や休日の過ごし方など、家庭と関係が深い部分のルールを、新年度から変更している可能性があります。
息子の学校の場合、放課後に外遊びをしても良い時間帯や、子どもだけで遊びに行って良い範囲について、前年度のルールと異なる年があります。
学校ルールについては、年度初めに配られる資料になどに書いてあるでしょう。子どもと一緒に目を通しておくと、家庭内のルールを決める上でも役立ちます。
今回は、進級時に忘れがちな準備についてお話ししました。
わが家の息子は、学用品の準備よりも、進級時のクラス替えや担任変更を不安に感じている様子。私は物品の準備を進めるとともに、なるべく息子の話に耳を傾けるようにしています。
新年度に楽しく登校できるよう、学用品の面でも子どもの精神面でも、進級準備を始めましょう!
(ファンファン福岡公式ライター/芦谷)