「ママ友」といえば、良い相談相手になったり、趣味を楽しむ仲になったりとプラスの面もある一方、マイナスな意見もよく聞きますよね。私の周りにも本当にいろんなママ友がいます。その中でも会うたびに自慢話をするのはママ友Mさん。嫌われそう… と思いきや、話せば話すほど味がでてくるというか学ぶことも多く、意外とおもしろかったりするものです。
自慢話が止まらない! ママ友Mさん
わが子は幼稚園に通っているので、お迎えの時にはママ友と顔を合わせます。
私はそこまで深い話をする方ではないので、軽く世間話をするくらいです。周りのママ友もそんな感じの人が多い気がします。ところが同い年のママ友のなかには、たまに会うと世間話が止まらなくなり、必ずといっていいほど自慢話を交えてくる人、Mさんがいます。
有名私立学校を卒業したこと、実家と自宅は高級住宅街にあること、などMさんの自慢話は止まりません。お見受けしたところ、年齢はだいたい40才前後。ばっちりメイクではないけれど、身だしなみがきちんとされていて、性格も明るく人当たりはよい印象です。しかし、少し打ち解けてくると、相手が口をはさむ余地なしになるくらいの弾丸トークが炸裂するのです。
嫌味じゃない理由
私は聞き役になることが多いタイプなので、こちらが耳を傾けると、予想通りMさんの話は止まらなくなります。その中でちょくちょく自慢話が織り込まれてくるのですが、最近はもう慣れました。
終始そんな調子なので、周りから嫌われていないのか… 皆さん気になるかと思います。
ところがそこまで嫌われているわけでもないんです! むしろ仲がいい人もいます。私からしても、Mさんのことを決して嫌いではありません。むしろ、おもしろいとさえ思うことさえあります。
それはなぜなのか… 自分なりに考えてみた結果、自慢話だけでなく
「年々服のサイズ上がっていくわ~」とか
「全然料理できないから食べる専門!」など、合間合間にうまいこと自分の失敗を自虐的に笑いのネタにしているのだと気づきました。
そのギャップがおもしろくてついつい聞いてしまうんです。あとは相手のよい所を見つけて、「自分にはできない」と謙遜したり、相手にちゃんとお礼を言ったり… 意外とバランスが取れているからこそ、嫌味なく素直に聞けてしまうのでしょう。
他のママ友に「実際どう思う?」なんて聞いたことはないですが、私は知らない世界を垣間見れて嬉しい時なんかもあります。
衝撃の一言とは
今までで一番衝撃だったのは、Mさんと旦那様の出身校と職業を、懇談会のクラス全員が集まる場でご披露したことです。しかも、あえてストレートに言わず
「芸能人の〇〇の娘が通っている女子高」と言ってみたり
「所属していたサークルは、某有名難関大の名前が入っていた」とか、少しだけヒントを与えるような言い方(でも誰もが正解がわかる!)をしてみたりして
「すごーい!」とか
「うらやましい~」という周囲の反応に優越感を感じているご様子でした。
Mさんは世間からすればお嬢様。某有名私立小学校からエスカレーター式で卒業して、職業はバレエ関係をされています。旦那様は東大卒のIT関係。確かにスペックの高いご夫婦なので自慢っぽく聞こえますが、このときも折々に
「おかげ様で足が超太くなった。」
「旦那の考えていることが理解できない」などと自虐ネタを挟んだり、しゃべりが上手いのでついついクスっと笑ってしまいます。
ただ、私が同じ立場だったら周りの目が怖くてマネできないし、したくもありません。ただただ、Mさんの度胸に感服したのでした。
大事なのはコミュニケーション能力
私はMさんとはたまにしかお会いすることがないので、純粋な気持ちで楽しむことができますが、毎日あの弾丸トークを聞いていたら疲れるなとは思います。
きっと快く思っていない人もいるのだと思います。でも、彼女の悪口を聞いたことはないですし、表立って嫌われているわけでもないのです。
ただでさえママ友関係で悩む方が多いなか、あれだけ堂々と自慢話をしているのに相手に嫌な気持ちにさせないコミュニケーション能力は見習いたいと思いました。でも絶対私にはできないです!
(ファンファン福岡公式ライター / めめこ)