「お下がりの制服があるよ!」 ママ友の言葉を信じたら大変なことに

当時、息子は一人っ子。年の近い兄弟を作ってあげたいという希望はあったものの、なかなか叶わず、「寂しい思いをさせているではないか?」と感じていました。出来るだけ同年代のお友だちと関わらせてあげたいと思い、ママ友との関係を大切にしていたつもりでした。そんな中、長男が幼稚園に入園する時の苦い思い出の話です。

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「幼稚園の制服は買わなくていい」と言うママ友

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 私たち家族は、200世帯程の大規模なマンションを中古で購入し、引っ越して来ました。2歳になる息子と同じくらいの子がいる家庭が多かったので、マンションの公園で遊ばせていると先輩ママたちと知り合いになり、立ち話をする関係になりました。 

 ある日、息子の入園を考えていた幼稚園に子どもを通わせていたAさんから、
 「知り合いの子が来年卒園だから、わざわざ新しい制服を買わなくても、その人から譲って貰えるように話してあげるわよ!」と言われました。 

 確かに、幼稚園の制服、帽子、カバン、体操服… 全部揃えればかなりの金額ですから、頂けるならありがたいことではあります。 しかし気になったのは、Aさんが自分のお下がりをくれるのではなく、お下がりをくれるBさんと私は面識が無いことでした。 

 そのため、お気持ちだけ頂いてお断りしようと思ったのですが、
 「大丈夫よ! このマンションでは、みんなお下がりを融通しあってるんだから!」と、半ば強引に言われ、断れずにお願いしてしまいました。

いくら待っても、届かない制服…

 ところが、3月半ばの卒園式を過ぎても制服が届きません。Aさんから制服を買わなくて良いと言われたのは11月の事。卒園式は3月半ば、入園式は4月7日です。卒園式が済んだら届くのかと思って待っていましたが、いくら待っても制服は届きませんでした。 

 幼稚園で制服を注文出来る期限はとうに過ぎてしまったし、心配になってAさんに確認すると、
 「あれ? まだ届かないの? クリーニングにでも出してるんじゃないの? もう少しで届くわよ!」と、ケロッとして言われました。 

 何度も催促するのも気が引ける…。と思ってヤキモキしていましたが、何と入園3日前になっても届かないのです。 さすがに困って相談すると、
 「え? 何? 制服買わなかったの?」という返事…。 

 「???」一瞬、何が起こったのか、頭が真っ白になりました…。
 Aさんが、Bさんに連絡を取ってみると、
 「幼稚園の制服は記念に取っておきたいので譲るつもりはない」と言っているとのこと。

強引なママ友にびっくり

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 AさんとBさんとの間で、どんなやり取りがあったのか知る由もありません。 でもBさんが制服を譲るつもりがないのに、勝手に私に制服を買わなくて良いと強引に押し付けた思考回路は、未だに理解できません。 さすがに申し訳ないと思ったのか、Aさんがマンション中の知り合いに声をかけ、何とか制服とカバン一式がギリギリのタイミングで揃いました。でも私の中ではモヤモヤした思いが残りました。 

 そして、制服や帽子、カバン、体操服等はそれぞれ違う人が持ち寄ってくれたので、急遽準備したお礼の品を考えると、「新品で揃えた方が安かったのではないか?」と思うほど。

 お下がりの品物は、好意で頂けるなら喜んで使わせて頂きたいですし、それに対してお礼を差し上げることで感謝を伝え、より親密な関係になれるなら望ましいと考えていました。でも今回のケースでは後味の悪い思いだけが残りました。 お付き合いする相手は、慎重に選ばなくてはならないと、つくづく身に沁みた経験でした。        

(ファンファン福岡公式ライター/kitakitune)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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